カゲプロ自己解釈。「ヘッドフォンアクター」編
- カテゴリ:音楽
- 2012/08/25 14:30:15
ヘッドフォンアクター
この話は、平凡な日常が続いていた少女の、世界が突然終わったお話です。
おそらく、ヘッドフォンアクターの主人公の少女は、のちに出てくる「エネ」という少女と同一人物だと思われます。
なので、名前はエネの本名、「榎本貴音」です。
違うとしてもここでは「貴音」と呼ぶことにします。
貴音はある日、暇つぶしにラジオを聞いていました。
すると、どこかの国の大統領が「非常に残念なことですが、本日地球は終わります」と言ったのです。
このあと、「机にほぼ手つかず参考書」と歌詞がありますが、これはつまり「夏休みの途中」→「8月15日」ということではないでしょうか。
いや、知らんけども。
このあと貴音は、怖かったのかびっくりしたのか、体が震え、ヘッドフォンをします。
すると不明なアーティスト項目の、タイトル不明のナンバーがとたんに耳元に流れ出し、貴音そっくりの声でこう言いました。
「生き残りたいでしょう?」
貴音は街を走ります。
街は怒号やら鳴き声やらで埋まっていて、みんな一方通行に逃げています。
しかし貴音一人だけは違いました。
ヘッドフォンの声(以下案内人)が
「あの丘を越えたら20秒で
その意味を嫌でも知ることになるよ。
疑わないで、耳を澄ませたら20秒先へ」(歌詞から引用)
と言ったからです。
これは、貴音はヘッドフォンの声に従い、「あの丘」を目指しているからですね。
それと、ひとつ疑問点があります。
なぜ、「貴音一人だけが別方向へ走っているのか。」
非難しろと言われたのでしょうか?
丘の向こうにつきました。
するとどういうことでしょう。
空を映しだす壁、その向こうに白衣の科学者がいたのです。
この「そら空を映しだす壁」というのは、私は貴音のいる世界はコンピューターの中であり、「空を映しだす壁」はPCかなにかの「画面」だと思うのです。
白衣の科学者は「素晴らしい」と手を打ち、そのあと「もう不必要だ」と爆弾を街に投げました。
燃え尽きていく「街だったモノ」を呆然と見ていると、ヘッドフォンの向こうから案内人が、「ごめんね」と言いました。
貴音は、いままでずっと住んできた街が、まるで「実験施設」のように見えました。
私は、この話についてはこう思っています。
科学者は、本当はこの街に住んでいる人全員に救いの手を入れていたのだと。
全員の音楽プレイヤーに案内人を入れていて、誰がたどり着くのかと実験していたのだと。
私はそう思うのです。
だって、死んでしまうかもしれないのに音楽なんて聞こうとしないだろうし、もし案内人の声を聞いたとしても「嘘だ」と信じないと思います。
まあ、違うと思いますが。
だって、それならなぜ最後に案内人は「ごめんね」と言ったのでしょう?
わかりませんねえ…。
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次は「想像フォレスト」です。



























