相手の顔も知らない初めての恋。 赤降
- カテゴリ:小説/詩
- 2012/09/01 22:11:08
あてんしょんプリーズ!!!
・黒子のバスケの腐向けCP小説です。
・赤司征十郎×降旗光樹です。
・pixivから引っ張ってきました。
赤降で顔も知らないメル友とか。 実は結構コミュ障な赤司様がコミュ障克服のためにメル友系コミュニケーションサイトを使ってみて仲良くなったのが降旗くん。 で、リアルでは少しでも赤髪とオッドアイが見えると敬語で即逃亡するけどメールではタメ口でリラックスな降旗くん(PNは「モブ」)とリアルでは知らない人、あまり仲が良くない人には極力近づかずに内心ビクビクしてる系魔王でメールではちょっとヘタレっぽくてメールしてるうちにいつの間にか「モブくんのこと…好きかも!?え!?何で!?」ってなってる赤司様(PNは「ハサミ」)。 ちなみに二人はメールでは誰なのか互いに知りません。←ココ重要!! っていう感じの赤降をもっと下さい!!!! 時間的にはWC終わったくらいかな…?
OK?
・降旗くん視点・
俺が朝起きるのは、窓の外の小鳥の鳴き声・・・なんてものではなく、ジリリリリ、と煩い目覚まし時計。
なんてものでもなく、携帯電話のメールが届いたというお知らせのアラームだった。
「ふぁ・・・あ、ハサミだ・・・毎朝5時ぴったしに送ってくるなんて、すげぇなぁ・・・」
「ハサミ」というのは俺のメル友のPNだ。
と言っても、俺はハサミの顔を知らない。
声も知らない。
どんな人なんだろう。
「あっメール見ないと!」
数ヵ月前に新しく買い換えた赤い携帯電話を開き、メールを見てみる。
やぁ、おはよう。
今日はしばらく出かけるので、すぐには返信ができないかもしれない。
すまないね。
ハサミ
記号も絵文字もほぼ全く使っていない面白味のないメールの文。
けれど、毎日毎日メールのやり取りをしている間に、そんなメールさえ、愛らしくーーーーーーー「光樹!?何してるの!!!もうすぐ練習なんじゃないの!?!?」
さて問題です。
練習は6時に始まります。
今は5時50分です。
学校までは最低でも10分以上かかります。
つまり?
「遅刻だあぁぁぁぁぁあ!!!!!!」
降旗光樹16歳、冬も終わりに近い頃。
朝練に遅刻しました。
*
「ずびっまぜんっ・・・ぢごっぐっ・・・じまじだ・・・」
ぜぇ、ぜぇ、と肩を激しく上下に動かし、謝る。
が、
勿論あのカントクが許してくれる訳もなく、
「んー!大丈夫よ!OKOK!んじゃま、3倍、逝こっか!!」
と笑顔で言われた。
あぁ、死ぬな、俺。
斜め後ろで黒子たちが手を合わせていた気がした。
*
「お疲れ様です、降旗くん。」
「サンキュー黒子・・・だが俺は、もう・・・駄目、だ・・・・・・・・・。」
「降旗くーーーーーーーーん!!!!!」
「なんだよその変な小芝居!!!」
「なんか、新鮮だな、降旗と黒子がボケて火神が突っ込むとか」
「『突っ込む』だなんて・・・日向大胆!」
「てめぇは黙ってろ木吉ぃ!!!」
スパコーーーーーーーーーーーーン!!!!と良い音をたてて日向先輩が木吉先輩を叩くと、
「ちょっといつまでそこにいるの!?早く帰りなさい!!!!」
とカントクに怒られてしまった。
時刻は8時45分だった。
*
「つっかれた~!!」
ぼすんっとベッドにダイブし、携帯を開く。
ハサミとメールをするようになってからというもの、癖になってきている。
「?」
なにやらハサミは何度かメールをしてくれていた様で、5通メールが来ていた。
その内容も、同じ様な内容。
全て、
「もしも僕が、皆から嫌われているような酷い人だったら、どうする?」
と。
書いてあるのだ。
『皆から嫌われている酷い人』。
ハサミはそんな人じゃない。
メールでしか話したことがないのに何を。と自分でも思うが、俺はそうだと思う。
だって、だってハサミは。
「いつも、いつもいつもいつも、」
「真剣に相談に乗ってくれてるじゃないか・・・・・・!!!!」
「・・・・・・・・・って、一人で何言ってんだろ、俺。」
そもそもハサミについて知っていることなんて、男で、同い年で、バスケの選手で・・・・・・・・・はて、ほかに何があっただろうか。
とにかく、本当にそれほどしか知らないんだ。
ハサミとは、全くの他人、で・・・・・・・・
「・・・とりあえず、ハサミのことではないんだよ・・・な・・・?」
いやまてよ。
もし、もしもハサミがそれのことで、俺が『それはお前のことじゃないんだろ?』と送ってみると・・・・・・・・
「あぁ、もう!駄目じゃん!!」
嫌な予感しかしない。
とにかく、
ハサミはそんな人じゃないよ!
俺の相談もいつも真剣に聞いてくれてるし、しかも的確なアドバイスもしてくれるじゃん。
だから、大丈夫!
モブ
「・・・・・・・・・これで、いいかな。」
送ってみよう。
なんて返ってくるだろうか。
この時間は、何よりも長く感じた。
・赤司様視点・
僕の日課は、朝早く起きて、6時ぴったりにある人にメールをすることだ。
今日は少し用事があったので、そのことも書いておいた。
が、
律儀な彼はすぐに返信してくれる。
・・・のだが、今日は違った。
ずっと返ってこなかった。
まぁ、彼も人間なのだから何か急用があったのだろう。
・・・・・・・・・別に寂しくなんてない。
*
「・・・・・・・・・。」
「征ちゃん?どうしたの~?」
「ほら、最近赤司ってさ、携帯いじってばっかだろ?」
「あー確かに。なんで?」
「メル友ができたみたいだよ。」
「征ちゃんにメル友!?!?」
「あいつに?」
「お前たちは失礼だとは思わないのかい?」
ごめんごめん、と笑いながら謝られるのも少し腹が立つ。
「で、なんで征ちゃんはそんなにイライラしてるの?」
言ったら絶対にバカにされるよな、これ・・・・・・・・・
「なにもないよ、僕はもう帰る。」
「またね~!!」
ブンブンと手を降るその姿は先輩にはとても見えなかった。
*
まだ返信は来ない。
なんだか急に不安になってきた。
・・・・・・・・・もし、僕がこんな酷いヤツなんだってモブくんが知ったら、どうなるんだろうか。
怖がられるだろうか。
着信拒否されるだろうか。
なんでもいいけれど、嫌われるのは嫌だ。
送ってみようか。
なんて言われるだろう。
もうメールも返ってこないかもしれない。
それでも、聞いてみたかった。
「・・・・・・・・・返ってこない。」
すでに5通も同じ様な内容の物を送っている。
もう一度送ってみようか・・・
もしかしたらこれは、無視されているのかもしれない。
もう送っても無駄か。
そう思っていると、突然携帯の着信音が鳴った。
モブくんからだ。
とても、モブくんに会いたくなった。
『会って話をしてみたい』。
この想いは、なんなのだろうか。
俺が朝起きるのは、窓の外の小鳥の鳴き声・・・なんてものではなく、ジリリリリ、と煩い目覚まし時計。
なんてものでもなく、携帯電話のメールが届いたというお知らせのアラームだった。
「ふぁ・・・あ、ハサミだ・・・毎朝5時ぴったしに送ってくるなんて、すげぇなぁ・・・」
「ハサミ」というのは俺のメル友のPNだ。
と言っても、俺はハサミの顔を知らない。
声も知らない。
どんな人なんだろう。
「あっメール見ないと!」
数ヵ月前に新しく買い換えた赤い携帯電話を開き、メールを見てみる。
やぁ、おはよう。
今日はしばらく出かけるので、すぐには返信ができないかもしれない。
すまないね。
ハサミ
記号も絵文字もほぼ全く使っていない面白味のないメールの文。
けれど、毎日毎日メールのやり取りをしている間に、そんなメールさえ、愛らしくーーーーーーー「光樹!?何してるの!!!もうすぐ練習なんじゃないの!?!?」
さて問題です。
練習は6時に始まります。
今は5時50分です。
学校までは最低でも10分以上かかります。
つまり?
「遅刻だあぁぁぁぁぁあ!!!!!!」
降旗光樹16歳、冬も終わりに近い頃。
朝練に遅刻しました。
*
「ずびっまぜんっ・・・ぢごっぐっ・・・じまじだ・・・」
ぜぇ、ぜぇ、と肩を激しく上下に動かし、謝る。
が、
勿論あのカントクが許してくれる訳もなく、
「んー!大丈夫よ!OKOK!んじゃま、3倍、逝こっか!!」
と笑顔で言われた。
あぁ、死ぬな、俺。
斜め後ろで黒子たちが手を合わせていた気がした。
*
「お疲れ様です、降旗くん。」
「サンキュー黒子・・・だが俺は、もう・・・駄目、だ・・・・・・・・・。」
「降旗くーーーーーーーーん!!!!!」
「なんだよその変な小芝居!!!」
「なんか、新鮮だな、降旗と黒子がボケて火神が突っ込むとか」
「『突っ込む』だなんて・・・日向大胆!」
「てめぇは黙ってろ木吉ぃ!!!」
スパコーーーーーーーーーーーーン!!!!と良い音をたてて日向先輩が木吉先輩を叩くと、
「ちょっといつまでそこにいるの!?早く帰りなさい!!!!」
とカントクに怒られてしまった。
時刻は8時45分だった。
*
「つっかれた~!!」
ぼすんっとベッドにダイブし、携帯を開く。
ハサミとメールをするようになってからというもの、癖になってきている。
「?」
なにやらハサミは何度かメールをしてくれていた様で、5通メールが来ていた。
その内容も、同じ様な内容。
全て、
「もしも僕が、皆から嫌われているような酷い人だったら、どうする?」
と。
書いてあるのだ。
『皆から嫌われている酷い人』。
ハサミはそんな人じゃない。
メールでしか話したことがないのに何を。と自分でも思うが、俺はそうだと思う。
だって、だってハサミは。
「いつも、いつもいつもいつも、」
「真剣に相談に乗ってくれてるじゃないか・・・・・・!!!!」
「・・・・・・・・・って、一人で何言ってんだろ、俺。」
そもそもハサミについて知っていることなんて、男で、同い年で、バスケの選手で・・・・・・・・・はて、ほかに何があっただろうか。
とにかく、本当にそれほどしか知らないんだ。
ハサミとは、全くの他人、で・・・・・・・・
「・・・とりあえず、ハサミのことではないんだよ・・・な・・・?」
いやまてよ。
もし、もしもハサミがそれのことで、俺が『それはお前のことじゃないんだろ?』と送ってみると・・・・・・・・
「あぁ、もう!駄目じゃん!!」
嫌な予感しかしない。
とにかく、
ハサミはそんな人じゃないよ!
俺の相談もいつも真剣に聞いてくれてるし、しかも的確なアドバイスもしてくれるじゃん。
だから、大丈夫!
モブ
「・・・・・・・・・これで、いいかな。」
送ってみよう。
なんて返ってくるだろうか。
この時間は、何よりも長く感じた。
・赤司様視点・
僕の日課は、朝早く起きて、6時ぴったりにある人にメールをすることだ。
今日は少し用事があったので、そのことも書いておいた。
が、
律儀な彼はすぐに返信してくれる。
・・・のだが、今日は違った。
ずっと返ってこなかった。
まぁ、彼も人間なのだから何か急用があったのだろう。
・・・・・・・・・別に寂しくなんてない。
*
「・・・・・・・・・。」
「征ちゃん?どうしたの~?」
「ほら、最近赤司ってさ、携帯いじってばっかだろ?」
「あー確かに。なんで?」
「メル友ができたみたいだよ。」
「征ちゃんにメル友!?!?」
「あいつに?」
「お前たちは失礼だとは思わないのかい?」
ごめんごめん、と笑いながら謝られるのも少し腹が立つ。
「で、なんで征ちゃんはそんなにイライラしてるの?」
言ったら絶対にバカにされるよな、これ・・・・・・・・・
「なにもないよ、僕はもう帰る。」
「またね~!!」
ブンブンと手を降るその姿は先輩にはとても見えなかった。
*
まだ返信は来ない。
なんだか急に不安になってきた。
・・・・・・・・・もし、僕がこんな酷いヤツなんだってモブくんが知ったら、どうなるんだろうか。
怖がられるだろうか。
着信拒否されるだろうか。
なんでもいいけれど、嫌われるのは嫌だ。
送ってみようか。
なんて言われるだろう。
もうメールも返ってこないかもしれない。
それでも、聞いてみたかった。
「・・・・・・・・・返ってこない。」
すでに5通も同じ様な内容の物を送っている。
もう一度送ってみようか・・・
もしかしたらこれは、無視されているのかもしれない。
もう送っても無駄か。
そう思っていると、突然携帯の着信音が鳴った。
モブくんからだ。
とても、モブくんに会いたくなった。
『会って話をしてみたい』。
この想いは、なんなのだろうか。
おちつこうか!!!!!!!!!!!
男と男の関係がきれいに見えるどうしようこれ