Nicotto Town


黒曜のアジト


樹ノ乙女~術士ノミタ夢Ⅵ~


ハルちゃんの家から出て数日が経った頃…彼女は現れた
がさがさと草を掻き分けて千年樹の前に座り込む彼女…
漆黒の瞳には光がないように思えた。
彼女は手を組み、俯いて語り出す。

「ハルは…生まれてからずっと…みんなにいじめられて来ました。
数々の暴行、真っ赤に焼けた鉄の十字架を押しつけられた事もあります。
『おまえは神に祝福をもらえなかった子だ』…と
始めはハルがダメな人間だから…そう思って出来るだけ明るく振る舞って来ました。

…それでも良くならなかったんです。

大きくなるうちにハルはだんだん分かってきました。
ハルが村のみんなとは違う人種なんだって…
ハルのような人種は差別対象だって…

次第にハルは自分が汚い人間のように感じ、出来るだけ人と関わらないようにしてきました。

そんな中…ハルには希望が出来ました。
ある日、怪我をしたコマドリを拾ったんです。

その子の世話をしている内に、明るい自分を取り戻せる気がしたんです。
コマドリは怪我が治り、籠から逃げてしまいました。
けれど…あの子はハルに希望を与えてくれたんです。

ハルはそれから、村の女の子を食事に誘いました。
帰ってきた言葉は酷い物でした。

『お前のような汚いダニーナ族と一緒に食事が出来る物か…』

やはり…ハルには希望がありません…
今までハルは神様を信じたことがありませんでした。
でも…神様…もし居るのなら…

ハルに…友達をください…」

彼女は泣き崩れ…しだいに大きな声を上げて泣いていた…

#日記広場:自作小説

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2012/09/02 19:08
うん(☍﹏⁰)
早く書いてあげて(☍﹏⁰)
ハルがマジ可哀相(☍﹏⁰)
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2012/09/02 19:06
この辺は重いが…
さっさと続き書かないとハルが可哀想だわ…
アバター
2012/09/02 19:04
ウワァァ-----。゚(゚´Д`゚)゚。-----ン!!!!
何だこれ・・・泣けてくる・゚・(pゝД;`q)・゚・
うぅぅぅぅ(☍﹏⁰)




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