こちらボンゴレ学園生徒会(色々注意)
- カテゴリ:日記
- 2012/09/21 21:22:25
CP混在BL小説………?
リボーン学園パロです。
徐々に色づきつつある銀杏並木を、ぽつぽつと少年達は通る。
彼らのほとんどが、立ち居振る舞いも優美に歩いている。
むろん遅刻寸前で走り抜ける者など居るはずもない。
聞こえるは鳥のさえずりと、少年達の軽やかなおしゃべりだけ。
銀杏並木を抜けると、レンガ建ての時代がかった建物が見える。
ここは私立、ボンゴレ学園。
良家の子息だけを集めた名門校である。
いつものように並木道を歩いているときのことだった。
「待ちなよ…君。」
オレを呼びかけたのは低く通る声だった。
「はい…ごきげんよう。」
すっかり慣れきってしまったこの学校特有の挨拶を交わし、ゆっくりと振り返る。
目に映るは…黒。
闇のような漆黒の瞳と髪に、深いグリーンのブレザーがよく似合っている。
そう…この学園で、知らない者など居ない。
「紅薔薇の蕾…?」
「君…タイが曲がってる。服装の乱れは風紀の乱れだよ。」
そう言って、漆黒の彼はオレのタイをほどき、結び直す。
流れるような手つきでタイを結ぶ彼の、顔が近い…
彼は、オレの肩に軽く触ると、早足で去っていく。
「あの…待ってください!ありがとうございます。紅薔薇の蕾!」
去っていく後ろ姿の漆黒は、聞こえているのかいないのか…首だけで振り向くと何事もなかったかのように去っていった。
「…特ダネ発見だな。」
木陰から声がする。
次の瞬間顔を出したのは見慣れた金髪…
「スパナさん?」
「ああ。校内の注目の的、紅薔薇の蕾こと雲雀恭弥が、一般生徒、沢田綱吉のタイを自らの手で結ぶ。」
「やだなぁ…スパナさん…たかがタイでしょ?」
「…分かってないな。あの雲雀恭弥だぞ?昔、奴に構って貰いたくてわざわざ服装を乱して歩いていたら、フレールごと呼び出されて説教されたらしい。」
フレール、とはフランス語で「兄弟」という意味。
ここボンゴレでは伝統を正しく受け継ぐために、上級生が下級生をまるで実の弟のように世話をする事になっている。その関係で結ばれ、誓いを交わした者同士をフレールと呼んでいる。
「…で…それが特ダネだって?」
「ばっちり撮らせて貰った。…まるでフレールのような仲睦まじい二人…」
スパナさんが持つ、デジカメの画面を覗くと、オレと紅薔薇の蕾の横顔のドアップ。
「タイトルは…そうだな…躾…。」
「ちょ…どうするつもり!?」
「決まっているだろう?特大パネルに印刷して文化祭で展示する。雲雀ファンが山のようにやってくるな。…ただ…それをするには、雲雀恭弥本人の許可が必要だな。…よし綱吉。許可を貰ってこい。」
「はい!?無理だって?相手はあの雲雀恭弥だよ?」
「そうか…残念だな。もし許可を貰ってきてくれたら、この写真を焼き増ししてあんたにあげようと思っていたんだが…」
「………やる。」
何を隠そう、オレも恭弥様ファンの一人だった。
ここボンゴレでは、毎年三人のリーダーを選出する。
それが通称紅薔薇、黄薔薇、白薔薇の三人だ。
その三人とフレールを結ぶ弟たちがそれぞれの蕾とされている。
一般の学校で言う生徒会なんだけど、彼らの人気は絶大だ。
彼らが集まるのは薔薇の館という校舎の離れ。
オレは放課後、そこを訪れた。
ボンゴレの伝統
●挨拶は基本「ごきげんよう」
●年上の人の呼び名は基本的には「名前+さま」同級生には「名前+さん」年下は名前を 呼び捨てたり、くん付けなど自由。
ただし、特に親しい間柄の場合はこの限りではない。
※全員が律儀に伝統を守っているとも限らない






























僕にも焼き増しして欲しいww
ボンゴレの伝統もいいなぁ・・・
続きが気になる!