モンゴルの乗馬
- カテゴリ:スポーツ
- 2009/07/10 00:04:04
モンゴルの伝統的なスポーツといえば、競馬、弓矢、モンゴル相撲です。毎年モンゴルで7月に行われるナーダムというお祭りでも、この3つの競技が行われます。特に人気があるのは競馬で、何十頭、何百頭もの馬が砂埃を巻き上げてゴールに入ってくる様子は圧巻です。感動のあまり涙が流れてしまうほどです。
競馬の騎手を務めるのは5歳前後の子供です。体重が軽いので馬を早く走らせるために有利だからです。都会では馬に乗れないモンゴル人も増えてきていますが、遊牧をやっているお宅では小さな子供でも器用に馬を乗りこなします。歩けるようになるより馬に乗れるようになるのが早いとまで言われるほどです。
私も言語学調査のために馬で遊牧民のゲルを回りながら30kmほど移動したことがあります。馬に乗るというのも、なかなか体力がいるもので、最初の頃には長時間乗っていると、翌朝は筋肉痛で起き上がれなくなったりしました。
ちょうど私が乗せていただいた馬は首の力が強い馬で、ぐいぐい引っ張っていくので振り落とされないように手綱を握っているのがやっとでした。途中で思いついて手に手綱をぐるりと巻きつけるようにしたらいくぶん楽になりましたが、それは落馬したときに危険だからしてはいけないということを後になって知りました。手綱がほどけないと、馬から落ちたまま引き摺られる恐れがあるからです。
最後の頃にはどうにか馬を疾走させることもできるようになったのですが、その時の揺れ方がメリーゴーランドにそっくりなのでびっくりしました。というより、馬がそっくりなのではなくて、メリーゴーランドが馬にそっくりなんですね。
遊牧民は普通、2~3日ごとに馬を休ませるために別の馬に乗り換えます。2番目に乗った馬は首の力が強くなかったので助かりました。その馬からは一度落馬したことがありますが、幸い怪我もせずに済みました。

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- ぺんちゃん~♪
- 2009/07/10 17:12
- さすがですね~遊牧民族のモンゴルでは、歩くことより馬に乗ることを先に覚えるとは。。
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