星降る夜に降ってきた
- カテゴリ:自作小説
- 2012/09/29 17:02:17
頭に生えた二本の角、背中に生えた漆黒の羽、羽と同じ色の尻尾、そして、ダークレッドの瞳。何を隠そう俺は悪魔だ。とはいっても、最近まで人間だったわけだが。いつものように女を抱いて、煙草をふかしているときにそいつはやってきた。神様?っていうやつかな。
「お前は悪さをしすぎだ。罰として悪魔にする。」
俺は神様なんてのはもっと話の分かる、利口なやつだと思ってたな。理不尽なことぺらぺらぺらぺら述べて、俺をいつのまにか悪魔にしちまった。別に人間には戻りたいって訳でもないけど、その神様っぽいやつは人間に戻る方法を言って去っていった。
「なんでも分けあう心を持ちなさい。そうすればお前は人間にもどることができる。」
星降る夜に降ってきた。
「だーっ、めんどくせっ。」
悪魔というのは色々と不便だ。帽子もかぶれねえし、こんなナリじゃ外も歩けねえ。おまけに尻尾も邪魔だしな。今日は女との約束があったが、帽子もかぶれないんじゃ仕方ない。今日は一日中家にいることにした。・・・いや、今日も、か。
悪魔にされてから一週間。俺は一度も外に出てない。食事は通販で買えるし、もともと外に出る方でもない。
「にしても、このままじゃ不便だな。なんでも分け合う心って・・・アバウトすぎだろ。」
そう呟いて、ベッドに寝転んだ。そして、携帯を開き、いつものように見つかるはずのない人間の戻り方を検索するのであった。
目が覚めたとき、あたりは真っ暗だった。おそらくあのまま眠ってしまったのだろう。まだ眠たい目をこすりながらカーテンをあけると、満天の星空がひろがっていた。
「夜なら、あんまりばれねえんじゃねーか・・・?」
暗いし、俺が住んでいるあたりは人気も少ない。俺は机の上にあった千円札をくしゃくしゃに丸めてポケットに突っ込み、玄関のドアを開けた。
「なん、だこれ・・・。星が多すぎないか?」
俺の目にとびこんできたのは確かに綺麗でもあるが、不気味なほど多いたくさんの星だった。そんな星空を見つめながら一歩一歩外にでると、叫び声が聞こえてきた。
「たす、助けてくださいいいっ!!!」
「はあ?」
叫び声をした方を向いたときにはもう遅かった。いきなり空から人が振ってきたのである。気づいたときには俺はもうそいつに押しつぶされていた。
「ふーっ、死ぬかと思った。・・・わ、わわ!すいません!!!」
俺に気づき、さっと俺から降りたそいつの背中には羽が生えていた。俺とは正反対の、雲のような純白の羽。あたまには黄金に光るわっかが浮いている。
「お怪我はありませんか?」
上目遣いでみてくるそいつに思わずどきっとしてしまった。いやいや、落ち着け俺。こんな羽が生えてるような化け物になにときめいてんだ。・・・あ、俺もか。
「すいません。見ての通り俺、天使なんですけど飛ぶの苦手で・・・落ちちゃって・・・。」
「・・・はあ。」
俺は今すぐこの得体の知れない奴と離れたくて、再び家に戻ろうとすると、そいつがいきなり声をあげた。振り向くと、尻餅をついて、俺におびえた表情をみせている。
「っ、あなた・・・悪魔ですか!?な、なんで悪魔がこんなところに・・・。」
俺の角や尻尾にようやく気づいたようだ。ってかどんだけ鈍感なんだ・・・。気づくだろ、普通。おびえた表情のそいつが面白くて、俺は笑みを浮かべながらそいつに近づいた。
「そう、俺は悪魔だけど?天使さん、なんでおびえてんの?」
「っ、や・・・近づくなっ!」
「そんなこと言わないでよ。てゆーか、あんたくらいどうすることもできるんだけど?」
頬に手をそえると、すっかりおびえた顔で俺の事を睨んでいる。さすがに冗談が過ぎたかな、と思いそいつに事情を話そうとした瞬間、そいつが泣き始めた。
「・・・はぁ!?お、おい・・・!」
「ふぇ、やめっ、てください・・・!ひっくっ、たす、けてえ・・・。」
よっぽど怖かったらしく、えぐえぐと泣き続ける。そんなソイツを安心させるために俺はそいつを抱きしめた。その瞬間、そいつの体はびくっ、となってがたがた震えていたが、俺が頭をなでると震えはとまった。
「・・・ごめんな、嘘ついた。」
「・・・嘘?」
「俺、今は悪魔なんだけど実は人間なんだ。だから、アンタにはなんもしねえ。」
「人・・・人間!?」
ころころと表情がかわる奴だ。泣いた後には驚いた顔をして、今では安堵の表情を浮かべている。
「そうですか・・・それは失礼しました。」
「いや・・・なあ、アンタ・・・アンタじゃいいにくいな。名前なんていうんだ?」
「ショウ、といいます。」
「ショウ、俺はどうやったら人間に戻れる?なんかしってないのか。」
「さあ、神様の考えは俺にもさっぱりで。」
「そうか・・・。」
がっくりとうなだれる俺をみて、ショウはまた表情を変えた。焦っているというか、そんな表情。
「で、でもほら!いつかは戻れますよ。神様はお優しい方です!」
「どこがだよ・・・。ただの理不尽なじじいじゃねえか。」
「神様を侮辱したら罰があたりますよ!」
ぷくっと、頬をふくらませて怒る天使の姿に思わず笑ってしまった。久しぶりに笑えた気がする。そんなことを思っていると、目の前の天使の頬が少しだけピンク色に染まった気がした。
「か、和也さん・・・。」
「何で俺の名前しってんだ。」
「一応天使だから人類の基本的なデータは頭の中にはいってるんです!それより和也さん!」
「なんだよ。」
「笑った方がかっこいいですよ!」
今度は俺が赤くなる番だった。にこり、と得意げに笑うそいつをみて、不覚にも胸が高鳴ってしまった。
「・・・こい。」
「え?ちょ、和也さん!?」
俺はポケットの中の千円札を取り出し、コンビニに向かった。この天使に、なんか買ってやりたい、旨いもんを食べさせてやりたい、なんて思いが芽生えたのだ。こんな思い、何年振りだろう。繋いだ左手の温かさに微笑みながらコンビニに向かった。
(星降る夜にふってきた。)
(人間にもどるのはあと何分後?)
おまけ
「ちょっ、すごい痛い目でみられてますよ、和也さん!しかも俺そろそろ帰らなきゃ怒られちゃ、「うるせ、その口ふさいでろ。」んぅっ、な、なんですかこれ!美味しい!」
「ポッキーっていう菓子だ。うまいか。」
「へへ~、美味しいです!(ふにゃ)」
「・・・人間界にはポッキーゲームっていうおもしろーいゲームがあってな・・・。」
「なんですか!それ、やりたいですっ、んぅっ!!?///」
「んふ、ほんとの悪魔になっちまったかもな。」
天使翔さんに惚れるデビルニノ^p^
誠に勝手ですが、バトン回しておきましたので、
宜しくお願いしますm(_ _)m
すみません取り乱しました←
久しぶりにinして友達巡回してたら天使な翔ちゃんにであってしまった(((o(*゚▽゚*)o)))
放置やめて復活してので、また絡んでやってください^^
ここに失礼しますっ
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今日は台風により臨時休校でしたヽ(⋈¨)ノ
最近忙しかったので、
久しぶりにお出かけして、お買い物してきました♥、
これから映画を観てきます(*´`)
素敵どうぞ!
お友達巡回でした*⋈.
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新作待ってました(๑・・`๑)*
これからデビルニノをTVで見たら、
毎回貧血状態になると思います←
実写化希望ッッ!((((((((((((((((((((((((((((
めっちゃ可愛いです!
このCM大好きなのでめっちゃ萌えました((
美味しすぎます、設定が美味しすぎますょ^p^
いや、めちゃ俺得でしたw
ごちそうさまでした^^