モンスターハンター 騎士の証明~37(2稿※没
- カテゴリ:自作小説
- 2012/11/08 11:29:09
【凍りついた過去・2】
長く息をついて、ロジャーは身体を起こした。脇に落ちていた帽子を頭に乗せると、ベッドに座り直す。
「……どうして今になって……」
それは、ロジャーがギルドナイトを目指すきっかけであり、恩人のティオとの出会いでもあった。しかし決して、記憶は胸を温めてはくれない。むしろ断片が脳裏にかすめるだけで、心が冷たい刃で薄く削られるような気がする。
十年前。
まだ駆け出しのハンターだったころ、ロジャーは3人のベテランハンターと森へ狩りに出たことがあった。
そこでロジャーは、人として目を疑う恐ろしい光景を見た。
同行してすぐ、ロジャーは違和感に気づいた。パーティを組んだ3人のハンターは明らかに上級者であった。狩猟対象のイャンクックも、そう強い個体ではない。
しかし上級ハンターといえども必要に応じて下位の依頼も引き受けることもある。この狩りもそうなのだろうと、少年だったロジャーは自分を納得させていた。
だが、その淡い希望はもろくも消し飛んだ。3人のハンターは目標を見つけるや否や、先を争うようにモンスターをなぶり殺しにかかったのである。
悲鳴をあげるモンスターを前に、ハンター達は残忍に笑っていた。モンスターが逃げ惑う様子を、明らかに彼らは愉しんでいた。
現在では、モンスターへの虐待は大きな罪として固く禁止されている。しかし当時は、狩猟さえ完遂すれば何をしようと咎められることはなかった。
息絶えたモンスターの遺骸にも執拗に武器を振るうケースが跡を絶たず、それに比例してハンターの人間性すら歪めていった。
各地のギルドはその事態を憂慮し、モンスターにも命の尊厳があるとして、狩ったモンスターの身体に剥ぎ取り以外で傷をつけることを固く戒めたのである。
どういう狩猟が行われたかは、モンスターの検死でわかる。あまりに残忍な狩猟法をするハンターには厳罰も辞さない。だがこの時代は、まだその法が確立されていなかった。
――やめろぉおお!!
目の前で行われる非道な行為に、ロジャーは怒りに我を忘れていた。気がついたら、モンスター用の双剣を抜き放ってハンター達に斬りかかっていた。
だが、剣がハンターの一人に振り下ろされる直前、光のような剣閃がロジャーの剣を叩き折ったのである。
ティオだった。
ギルドナイトのティオが、直々に犯罪者を裁きに来たのである。
――ハンターは、いかなる場合でも仲間に向かって武器を抜いてはならない!
ロジャーに向かってティオは激しく一喝した。ロジャーは頭がまっ白になった。自分が間違っているのだと言われた気がした。
折れた剣を手に立ちつくすロジャーを背に、ティオは逃げようとするハンター達を、手にしたミストラル=ダオラの一刀のもとに斬り伏せていった。
後からティオに聞いたところでは、彼らはモンスター虐待の常習犯だったらしい。度々の勧告も聞かなかったためにギルドから裁定が下り、今度の処罰に及んだのだという。
剣についた血をひと降りで払い、こちらを見たティオに、ロジャーは悔しさにごうごうと泣きだしていた。
――ここであったことは忘れなさい。あなたも自分を責めてはなりません。
穏やかな声だった。泣きながら、ロジャーはティオを見上げた。
――どうして止めたんですか。あいつらは殺されて当然の奴らでしょう?
――それはあなたが判断することではない。ハンターの武器は怒りや憎しみで振るうものではないのです。
――じゃあ、どうしてあなたは……。
――それは、私がギルドナイトだからです。
噂には聞いたことがある。悪事を行うハンター達を闇から闇へ葬り去る者。
この男がそうだったのか。静謐に自分を見つめ返すたたずまいに、ロジャーは身震いを覚えていた。
気がつくと無心にティオにすがりついていた。
――どうしたら、僕もギルドナイトになれますか?!
するとティオは、哀しげにロジャーを見つめて、薄く微笑んだ。
――あなたがその気持ちを忘れなかったら、また出会うこともあるでしょう。ただ……。
「ただ……なんだっけ……」
夢を思い返していて、そこだけ言葉が抜け落ちていた。とても大切なことを教えてもらったはずなのに、どうしても思い出せない。
ロジャーはこめかみに手を当て、しばらく記憶を探ったが、ティオが話した続きは出てこなかった。
そのかわり、ユッカの顔が脳裏に浮かんできた。
(あの時は、けっこうひどいことを言ったよな)
自分もギルドナイトになりたいと、頬を赤くしながら申し出た彼女に、自分は何と言ったか。
「女の子はギルドナイトにはなれないんだよ、か……」
ナイトの任務は、ただ危険で過酷であるだけではない。普通に暮らしていれば見なくていい悲しい現実に、直面せざるを得ないのだ。
だからあの時は、安易な嘘をついてごまかした。ユッカのような前途有望なハンターの未来を、自分のひと言で決めてほしくなかったからだ。
あとでそれが嘘だと知って、どれだけ彼女は傷ついただろう。それを思うと胸が痛んだが、激務の日々で忘れてしまっていた。
だがユッカは、まだ希望を忘れていなかった。だからロジャー達から依頼を受ける時に「チャンスだ」と言ったのだろう。
この依頼がギルドナイトの信用を得られるとばかりに……。
「君は……どうしてそこまで」
これがナイト採用試験だとは少しも言っていない。狩りを成功させたからといって、すぐにナイトになれるわけではないのに。
哀しくつぶやき、ロジャーは今のユッカが、かつての自分そっくりだったことに気がついた。
ロジャーも同じだった。ナイトになりたいがために、どんな依頼も必死にこなした。
ギルドナイトになる条件は一切公表されていない。功績を収めても一生スカウトされない者もいる。
それでもロジャーはナイトになりたかった。これ以上、あくどいハンターを見過ごせなかった正義感もある。
けれど何より――
(ティオさんに、もう一度会いたかった)
ロジャーはそっとまぶたを閉じる。あの時ティオが見せた鮮やかな剣閃が、今でも目に焼きついて離れない。
ティオが見せた壮絶な強さと高潔な人格は、ロジャーの何かを変えたようだった。
懸命の努力によって若輩ながら名声は高まり、やがてティオとの遭遇から数年後、ロジャーのもとにギルドからの使者が訪れた。ギルドナイト採用試験の通達だった。
同時期にスカウトされたボルト、ブルースとともに、晴れてロジャーはギルドナイツの仲間入りを果たした。
当時隊長だったティオは、入隊してまもないロジャーを見て、どこか寂しそうに笑った。
――来るべくして来ましたね。けれどあなたは……。
「だめだ……思い出せない。あの時もおなじことを言っていたはずなのに」
どうして忘れてしまったのだろう。ロジャーは唇を噛んだ。
なぜだろう。忘れてしまったその言葉が、今の自分に必要な気がした。
「もう、夜なのか……」
牢獄の空気が一段と下がったようだった。ハンターとしての体感で日没時とわかる。
荒野に残してきたボルトや、ジル達のことを思い出し、ロジャーは胸が曇った。
事を焦りすぎたのではないか。そんな不安が頭をもたげてきた。
(それでも、ナイトならこうするべきだったんだ)
ロジャーは胸に拳を当て、自分に言い聞かせる。
「そうですよね……ティオさん」
このロジャーのエピソードは、以前にイカズチさんがお話してくださった事柄から着想を得ています。
その「レイアをイジメにいく」発言ですよ^^;
以前の狩りのチャットでお話してくれたのを覚えておりまして、「よくないハンターがいるものだ…」と。
その発言をしたプレイヤーは、もしかしたら悪気はなかったのかもしれません。
私も時々感じてしまいますが、上級モンスターでも4人がかりになると、大差で勝ってしまうじゃないですか。そのプレイヤーも、それを皮肉っただけかもしれませんよね。
でも堂々と「イジメに行きます」って言うあたりが、モラルに欠けてるなと思ったんです。
人として言ってはいけないことってありますよね。仲間に加わらなかったイカズチさんの判断は正しいと思います。
少年ロジャーの行動は、おっしゃる通り、思春期だからこそまっすぐに行動できた現れだと思って書きました。
目の前でひどいことが行われているのを黙っていられなかったんですよね。それで相手を殺したくなるというのは、語弊があるかもしれませんが、究極の心の優しさからくると思っています。
しかし、この時ティオが止めなかったら犯罪者になっていたことをロジャーは悔やんでいるんですね。
自分は恐ろしいことをしようとしてしまったと。でもって、夢で思い出せないティオのセリフが、ロジャー自身の…これはこの先明かしていく予定です。
ロジャーは愛想がいいですが孤高の人なので、ボルトやブルースがいないとかなりさびしいキャラになっていたかもしれません。
各局面で器用な立ち回りも、直情的な自分を抑えるために狡猾にならざるを得なかったんでしょうね。
ユッカはユッカで、かなり心にため込んでいるものがあります。それが彼女を突き動かす理由です。
これも後々書いていきます。
この作品は、前にリレーで書いた章の補完みたいになってます^^;
再投稿されていますが、皆さんのコメントに合わせて、こちらにコメさせて頂きます。
今回は難しいお話でしたね。
ロジャーのナイトになる決意となった事件。
憧れのギルドナイト、ティオとの出会い。
私も以前、ネット(2の頃)で上位酒場で下位のレイア(だったかな?)を狩る仲間を募集していた人に会ったことがあります。
「下位のレイアですか?」
と尋ねると
「4人でイジメに行くんです。一緒に行きませんか?」
と返答されたので
「遠慮します」
とだけ言って、関わらないようにしましたが……。
まぁ、新しい武器や防具の試しとかもあるのでムキになる事はないのでしょうが『イジメに』の一言が気に入らなかったので。
大人げなかったかなぁ。
トゥさんの感想、ロジャーの意外な一面ですが。
十四歳の若者にとって仲間への怒りをそのまま行動に移す。
逆にロジャーだからそれが出来た。
更にクックへの残虐行為が度を越えすぎていた。(ギルドが出張るほどですから)
と考えれば納得出来るかと。
『若さ』と『純真さ』が、この頃のロジャーを突き動かしたのでしょう。
現在のロジャーにもそれはあるのでしょうが、良い意味で『狡猾』になったのかな?
ユッカの純真さが過去の自分と重なり、彼女が傷付くのを咄嗟に庇った『嘘』だったと。
彼の優しさの表れでしょう。
しかし、ユッカもナイトを目指すからには、このような『見たくない現実』を避けて通れないでしょう。
その時、彼女は……。
考えると胸が痛みます。
せめて三人が少しでも傷を浅く、親友が癒しになってくれればと願ってやみません。
やっぱり血の描写はないほうがすっきりしますね。
もしその描写にこだわるなら、ロジャーと悪ハンター達の立ち位置、行動範囲、ロジャーに返り血がかかるまでのプロセスまで書かないと読んでる人に伝わらない。3千字という制限があるため、どうしても省かざるを得なかったという部分です。
2稿も文字制限に悩みながらセリフ追加してみたり。全ハイフン(―― ←これ)だけで2文字だから、きつきつでしたw
返り血を描こうとしたのは、今まで誰も斬らなかったロジャーの顔に血がついてたら読む人もびっくりしてくれるだろう、という動機が最初でした。それと同時に、そこまでの状況になった過去も浮かんできて。
動機は不純かもしれませんが(笑)、アイデアってそういう出方しますよね。
初稿を書いた段階では、悪行を見て即座に行動に起こしたロジャーのすさまじさを出したかったんです。
普段おだやかな彼にも、こんな一面があったのだという。
2稿ではもうすこし理由が幼いというか、強い人に憧れるだけって感じですね。一歩間違うとBLみたいになりそうだ(笑)
私としても初稿がロジャーらしいと思っていますので、今後お読みいただく際は初稿が公式見解としていただければうれしいです^^;
書いてる本人と読者さんの視点は、必ずしも一致はしてないかも…。
小鳥遊さんのコメントを読んで、「ああそういう見方で読んでくださったのか」と発見しました。おもしろいですね^^
何度もコメントしてくださった小鳥遊さん、トゥさんもお疲れ様でした。ありがとうございます^^
36話の夢のシーンも良くなってますね~。
改稿前は、騎士の赤い服と少年の頬にかかった血の色……二つの赤だけど全く違う赤、が印象深かったのです。血と涙でぐしゃぐしゃになった少年の横顔とそれを見つめる騎士の横顔を想像して、なんともいえない気持ちになりました。
が、しかし! こうして改稿とその過程を読ませて頂くと、なるほど納得です。
「返り血」「泣きながら顔で」という部分を修正された改稿後は、すっきりした文章で読みやすいですし、違和感が生まれません。
すっきりした文章になった分、鮮烈だった夢のシーンがどこか静謐さも漂わせたシーンになった気がします。
カメラワークに例えさせて頂きますと、状況説明的な俯瞰よりも登場人物に近いけれど、ズームショットの近さではない。
ほど良いロングショットで見せてもらった、という感じでしょうか^^
37話の改稿については、ひたすら「お疲れ様でした^^」です。
採用となった初稿をこれから、もう一度、味わってきますねw
ああっ、そうです、そうです!^^;
返り血の描写は、おっしゃる通りです。すごく近くにいたから血がかかった、という。
なんと、こちらの意図通りに読み取ってくださっていたとは。
しかしトゥさんおっしゃるように、「そんなに斬られる人の近くにロジャーがいたらおかしい」ですよね。
犯人の3人組はティオが斬りかかった時点で逃走しようとしているだろうし。
だから返り血の描写はない方が良いですよね。
初稿も載せさせていただきました。
トゥさんのご意見を尊重して、初稿を採用することにします。こちらは勉強のために残しておきますね。
(初稿ですが、返り血の描写部分など、細かい点は修正したものを載せます)
読者様のご意見に左右されてるんじゃないか、もっと自分を貫いたら?という意見もありそうですが、読んでくださる方がわからなくなったりしたのでは意味がないと思ってます。
もちろんストーリーの本筋は曲げたりしません。
ただ、この37回は下記にもありますように集中して書けなくて、ロジャーの気持ちにうまく近づけなかったんです。
小鳥遊さんやトゥさんのご指摘をいただいて、自分の考えも整理できたようです。
みなさんにはいつも助けられております。ありがとうございます^^
自分の信念通りに書くのも大切ですが…人の意見を聞かない人はうまくならないんですよ。
もっと上達したいので、改稿は何回でもがんばりますw
ところで、コピペしてくださった部分の「泣きながら顔で」ってなんだこれwww
あと、トゥさんへの返答の「秘薬しすぎ」って…。
飛躍、ですから!^^;
血の描写や顔の部分など、修正いたしました。まだまだ見落とし多そうだなぁ…^^;
――どうすれば、僕もあなたになれますか!?
顔や胸に血を浴びた少年が、泣きながら顔で赤い騎士にすがりついていた
ここでは、その後の説明で実際に手を下したのは騎士だと明記されているので、ロジャーは斬りかかろうとしただけで斬っていないという事は分かります。
それでも、顔や胸に血を浴びているという事は、飛び散った血しぶきがかかるくらい近くにいたという事だったんだなあ~と思っていました。
前話を読んだ時にそう思ったことが頭にあったので、今回の初稿にあった「返り血」という単語に、多少の違和感はあったのにスルーしてしまっていました~~。
他の部分を読んでわき上がってきたものが鮮明だったもので^^;
こうして第二稿を読ませて頂くと、「返り血」というフレーズがなくなり説明部分はスッキリしましたね^^
ロジャーの心理については、初稿と第二稿を同時に読み比べてみないと分かりませんが^^;
それにしても、小説を書くことへの真摯な姿勢、自分との向き合い方……私も学ばせて頂きました^^
あはは・・・やっちまったですww
幸い、初稿は別データでとっておいてるので、そうですね、イカズチさんにも見てもらいたいです。
明日最初に載せたほうを同時掲載します。
まあ、この2稿もこれはこれでいいかもしれないなと思ってはいるんですが。最初が良いというトゥさんのご意見に従いたいと思います。
で、この稿はボツ稿になりますが、今後の勉強のために残しておきたいと思います。
ちなみに「心理描写の秘薬しすぎ」の指摘は、昔の私の欠点のひとつだったので、今でもそうなっていないか心配で心配で・・・ちょっと気にし過ぎましたかね?^^;
ともかくはご返答ありがとうございました。いつもきめ細やかなご意見で、大変助けになっております。
今後とも忌憚のないコメントをお願いしたいしだいです。
蒼雪さんの創作に対する姿勢、すてきです。見習いたいなぁ。
返り血の部分、わかりやすくなりました♪
よかった、誰も斬っていなくて。ナイトになる前に人を手にかけていたら、きっと苦い苦~い記憶になったはずですものね。
そしてロジャーの心理ですけれど……くぅ、やってしまったのはわたしです。
「1ステップの隔たり」と書いたのは、心理描写に飛躍があったからではないんです。モンスター虐待に憤る者すべてが、行動に移せるわけではない、といいますか。
ロジャーの場合、彼にはこれまで自制心のある穏やかさを感じていましたから、若さやその場の衝撃も手伝ってのこととはいえ、パーティメンバーへの言動、その決断の早さが新鮮に思えたんです。意外な一面を見た、という気持ちです。
でも決して人物像が乖離しているわけでもなく。普段は窺い知れないロジャーの過去や心が垣間見えて、おもしろく感じました。
わかりにくい文章で申し訳ありません。
わたしこそコメント文をもう少し推敲しなくちゃいけませんねw
推敲箇所はよくわかります。流れもわかりやすいと思います。ただ、もともと違和感はありませんでしたし、申し上げるのも心苦しいですが……好きなのは初稿です。深みがあって。
せっかく改稿してくださったのにごめんなさい。
「おいトゥこの野郎!」というお叱りも受けます。断じて受けねばなりませんw
うーん、どちらがいいんでしょう。両掲載してイカズチさんのご意見も聞いてみたいくらいです。
それから蒼雪さん、「心理が段階を飛躍するのは、私の~」と書かれていますけれど、ずっと一本調子で魅力に乏しいキャラクタよりもずっといいことだと思います✿
今度はどうでしょうか?
飛躍しすぎていたロジャーの心理が、もう少し単純に(たぶんわかりやすく)なってるかと…。
正義感や悪を裁く使命感(復讐心)よりも、ティオに憧れる気持ちを押し出してみたのですが…わかりますか?
どの部分が推敲されたかお知りになりたいならば、その旨お教えください。色を変えて表示いたします。
いや、読んでもわかんなかったよと感じられたら…また直します(笑)
ああ…と、ロジャーの心理の流れにジャンプがありました?
またやってしまったかぁ…。
キャラの心理が段階を飛躍してしまうのは、私の直すべき点なのですが、うわあ、気づきませんでした。
ご指摘の点ふたつめの、返り血ですが、そ、そうですよね…ここもうっかりしてました。
実は、初稿ではロジャーが仲間を斬った(殺してはいない)描写があったのですが、変更の時に見落としていたようです。
どうも最近気がそぞろで…モンハンに気持ちが入りにくいためか、この回も気合いがこめられていません。
だから推敲がおろそかになってしまいました。猛反省です。
おっしゃるとおり、ロジャーは誰も斬っていません。ティオが斬ったハンターの返り血が飛ぶこともありえないですよね。腕の立つ人がそんなぶざまなマネはしないでしょうし。
返り血の部分は、前回もふくめて削除・訂正いたします。
それと、この回のロジャーの心理描写も書き直さないと。
もう少し時間がたたないと思い浮かびそうにないですが、いずれ必ず^^;
ほかにも気になる点がありましたら、どうかご遠慮なくおっしゃってくださいね。
今ちょっとスランプ気味なので、判断力が鈍ってるんですよ(^~^;)
なんだか意外、かなw
モンスターへの虐待を許せない感情と、だから自分がなんとかしたい、この手で裁いてやる、という意志には1ステップ隔たりがあると思うんです。咄嗟にそれを越えて、さらにティオの仕事を見たあとでもぶれない気持ち。
穏やかな印象のロジャーだけれど、こんなに強い憎しみと正義感があったんだなぁ。
それが少しだけ怖くて人間らしくて、「紅蓮のロジャー」の二つ名にぴったりで。
うーん、頭文字から生まれた呼び名とは思えませんw
昔も今も、ティオさんがいてよかったと思います。
彼がいなかったら、もっといろいろ抱えこんだりして大変そう!
わたしも続きをたのしみにしています。ロジャーの思い出せない言葉、気になります。
こういうのって、無意識に思い出したくないことだったりするんですよね。
そして、イャンクック先生に合掌……>x<。
あ、それから。重箱の隅をつつくようで失礼ですけれど、「返り血」は手を下した本人にかかるもの……とは限らないのかな。昔のロジャーはティオが止めたので、誰も斬っていないのですよね?
ここが別の意味で少し気になってしまいました。ごめんなさい。
まさにおっしゃる通りです。
ティオの言葉がロジャーのキーワードになっております。そのまま闇に眠り続けることはなく、しかるべき時に現れて彼を助けるという伏線です。って、なんかゲームのフラグ立てみたいだなあ。(^_^;)
ユッカがどうしてナイトやロジャーにこだわるのかも今後書いていきますので、どうぞお楽しみに^^
あー、ユッカはこんなこと考えていたんだねっていうような。。。
ちなみにユッカが脳内でそれを語ってくれたとき、ちょっとせつなさに泣けました^^;
けれど「思い出せない」というのは、記憶の箱から取り出せないだけで、失くした訳ではないのでしょう。
その記憶は、箱の底で取りだされる時をじっと待っているのでしょうね。
まるでポーカーフェイスだとでも言わんばかりの笑顔の下で、ロジャーが何を想っていたのか……。
物語の進行と共に彼の内面が少しずつ明かされていく構成がいいですね^^ 続きも楽しみです。
ロジャーからみたユッカは、今回で少し見えてきましたが、ユッカからみたロジャー。
そして、ユッカがナイトに賭ける想い、彼女の本当の願いなど、こちらも読み進むにつれて見えてくるのでしょうか。
やはり、今回の感想もこの一言に集約されそうです(笑)
それは、『続きが楽しみです』です^^