展覧会の思い出
- カテゴリ:学校
- 2012/11/15 22:08:02
高校の時に美術の先生と生徒たちで東京のとある美術館を訪れたことがありました。
そこではパウル・クレー展をやっていました。
クレーの絵をじかに見るのは初めてだったのですが、今でも「良い絵は?」と聞かれたら、クレーの「パルナッソス山へ」を答えます。
それくらい美しい絵でした。
色彩がおりなす甘美なハーモニー。書き方がモザイクになってて、尋常じゃない労力がそこにあります。
でも「俺は苦労して描いたんだぜ~」っていういやみがまったくない。
古代ギリシャへの郷愁みたいな空気が、単純化された造形の中にほわんと満たされているのです。
何より、この人の絵はあったかいんですよね。だから、見ていて癒される。
見る人に力を与える作品は、作者のパワーみたいなのがこもってて、それが時を経てもいつまでも消えないものです。
だから何十年、何百年とたっても人に見てもらえるんだなあと思います。
そういう美しい作品が、ときたまオークションで高額で落札されて金儲けの道具になったりすることもありますが。
しかし、絵の価値を守るためにはそういうことも必要じゃないでしょうか。
テレビの鑑定番組で、価値ある品がゴミ同然に押し入れに入ってました、なんてエピソードを見るよりましですね。
ところで、このブログを書くにあたって、絵のタイトルをネット検索で確認したのですが、蒼雪は「オリンポス山へ」だと間違って記憶していましたww
よかった、ちゃんと調べて書いて(笑)
パウル・クレーの絵の画像
http://www2.plala.or.jp/Donna/klee.htm
クレーは音楽の才能もあったせいか、バランスとリズム感が抜群なんです。
だから、色と色の響きあいが素晴らしい。調和がとれていて、見ていて癒されるものが多いですね。
実際に見ると、圧倒されるのではなく感嘆した覚えがあります。
この絵の感想を書いたブログをいくつか巡ってみましたが、自分と同じように「癒された」人が多いのが驚きでもあります。心がきれいな人の描いた絵の典型なんでしょうね^^
「パルナッソス山へ」見て来ました^^
とっても素敵ですねー!
私も実際にみてみたいです♪
意外と知られてなかった「パルナッソス山へ」^^;
線画とスクラッチは有名ですね。当時の展覧会も、それらがたくさん飾ってありました。
その中で異彩を放っていたのがこれだったなあ。
小学校のころにスクラッチですか?そういえば私もやった気がします。クレヨンで下地を作って、鉛筆か何かでひっかいて描くという。
冒険の船、検索してきました。これは私も知らなかったです。クレーはたくさん描いてますから、人それぞれに印象深い作品がありそうですね。
線画ばかり描いてた時期からある経験を経て一転し、彩色画になったとありますね。ルドンが木炭からパステルに持ち替えたのと似てますね。作風の一新にその人の歴史ありです。
バウハウスの先生だったことは有名ですね。音楽の才能もあるんだから、ほんとにすごいです。
まさに芸術に愛された人だったんですね~。
芸術家にありがちな気難しさが、絵には感じられないところもすごいですよね。感性が美しい人だったんだなと思います。
へ~、こういう絵も描いてたのかぁ…。
山下清みたいにほっこりした作品ですねぇ。^^
私はクレーって言われたら、スクラッチ技法を使ってた作品が真っ先に浮かびます。
小学生の頃に図工の授業でスクラッチ技法習ったんですよ。
その時に見た絵は「冒険の船」だったかな?
クレーって時代ごとに画風がだいぶ違うんですね。憶えとこ~っと。^^
wiki先生に聞いてきたら、クレーってバウハウスで教鞭取ってたこともあったんですね、凄っ!
音楽一家の生まれでバイオリンがプロ並みの腕だったとか、文学もかじったことがあるとか何とか。
…こっちは小説だけでいっぱいいっぱいだというのに、天は二物も三物も与えるもんなのね。^^;
谷川俊太郎の「クレーの天使」をご存じなんですね。私も読みたくなってきました。
当時クレー展やってたのって、どこの美術館だったっけ…東京の街の中のどこかですww
ブリジストン美術館だったかなぁ。もう~年前の話なのですが。
上野の美術館でモネの睡蓮を見たときなどは、これといって感動しなかったんですが、その数年後に見たクレーは今も心に残ってます。良い経験をさせて頂きました。
またまた画像検索のお手間を取らせて申し訳ありません^^;
参考になりそうなページを載せましたので、いつでもご覧ください。
トゥさんも検索されましたか^^;
これなら画像のリンク貼っておくべきでした…うっかりしてました。申し訳ありません^^;
なので、いまさらですが画像のあるリンクを載せておきました。いつでもご参照ください^^
金色の魚、これも展覧会にあったかもしれません。たしかに寂しい感じがします。
紹介した画像リンクにある解説にも、金魚の孤独を描いたとありました。
テーマや気持ちをそのまま描ける人だったんですね。
おっしゃる通り小さい線画などが多くて、その中で「パルナッソス山へ」(←にて、とも訳される?)はひときわ存在感がありました。
織物って表現、まさにそれですね。これは色彩の織物。どこかの民族が神への畏敬をこめて丁寧に織り上げたような、そんな温かみがあります。
またいつか、じかに見てみたいです^^
この作品、でかいんですよ。でも見たときは静かに圧倒されました。
ぽかんと口を開けて「すげえ…」っていう類の感動です。
学校見学会みたいなツアーのついでに、先生方が「美術の勉強になるから」と、展覧会にみんなを連れて行ってくれたんですよ。とても熱心な先生たちでした。その熱意がなければ、今も本物を見る機会などなかったでしょうね。大変ありがたいことです。
本物を見るって、すごく良いことなんですよね。
しかし美術館が遠かったりして、なかなか足を運べないんですが^^;
谷川俊太郎の「クレーの天使」、これはいつか読みたいなあ。
軸さんの「佇んでいる絵」っていう表現、ぴったりですね。訴えかけるのではなく、一緒にいる絵。なんだか素敵です。
彼が描く天使の絵に、谷川俊太郎さんの詩がマッチしています^^
パウル・クレー展をやっていたなんて……行きたかったです><
蒼雪さんがご紹介してくださった「パルナッソス山へ」も画像検索して見てみますね~^^
こんなに大きな絵も書いていたんですね!
クレーといってわたしが思い浮かべるのは「金色の魚」です。
きれいだけれどどこか悲しい。
でも「パルナッソス山へ」は本当にあたたかくて、人の手が一生懸命つくった織物みたいでした。
すてきな経験でしたね✿
確かに、書いたんだぜ~っていうイヤミがないですね。
美術館で目の前で見たなんて羨ましいです。
谷川俊太郎の詩付きの本の表紙の、天使、
あれも、変に訴え掛ける絵じゃなく、
そこに佇んでいるような絵だなと思いました。