バイオハザード６の感想なんかを書いときます。メモ程度に。

　とりあえず「バイオらしさ」は欠片も残ってないです……これは開発スタッフが盛大に勘違いしちゃってるのか、映画主導となってハリウッドから注文があったのか。バイオを期待してプレイするとコレジャナイ感にぶちあたるでしょう。

　言ってしまえば「操作面で遊びづらい平々凡々なＴＰＳシューティングに、バイオの名前をくっつけただけ」なんです。

　物陰でカバーしつつ銃撃戦ばっかだもん。戦車やヘリと戦ったりさあ……。

　まず操作性。劣悪というほどではないんですが、不必要なモノが快適さを損ねてしまっている感じ。ハーブタブレット、お前のことだよ！

　キーコンフィグでボタン配置を設定できないのは不親切以前の問題。

　デフォルトの設定では、これまでのバイオと「銃を構えるボタン」が逆という……「左手で銃を構え、右手で引き金を引く」リアルさを表現したかったんだろうけど、リアルさのためにゲームの遊びやすさを損ねてどーするのよ。

　アイテムを持てる個数が少なく、すぐに荷物一杯になる。もう所持制限ナシでいいんじゃないの？　なのに入手できる弾薬は少ない。

　銃が弱い！　特にハンドガン系の弱さは深刻で、「殴ったほうが強いし早いし安全。弾もないし」というおかしな作戦状況であります。妹なんて「銃は全然効かないからナイフのほうが断然マシ」って言ってるよ。

　あとレーザーサイトが見えない。グラフィックがゴチャゴチャしてる中から「・」を見つけるなんて無理でしょ。なんで銃を構えるたびに「ウォーリーを探せ」なのよ。だから余計に格闘だけで済ませたくなる。グレネードランチャーと手榴弾だけは見えやすくなってたけど。

　カメラも酷い。キャラクターに近すぎるうえ、やたらと動きまくり。主人公の背中が邪魔で敵を狙えません。

　でもって画面が暗すぎ。こんなに暗かったら軍人は暗視ゴーグルくらい持って行くんじゃないの？ってレベルの暗さで、場所によっては自分も敵も見えない。自分の影を敵と見間違えて発砲することもしばしば。ビビりすぎだよ。

　文字が小さい。しかも２人で分割画面にしてるから、文字まで１／２に縮小され、読んでられない。こういったユーザーインターフェイスっていうの？　システム周りでのストレスが物凄い。

　正攻法ではライフの回復手段があんまりない。ハーブなんて滅多に入手できないうえ、回復するのは１ポイントだけ。でもゲームオーバーになってチェックポイントから再開すれば、ライフは満タンになっている……サバイバル台無し。

　そ・し・て！　一番叩かれてるＱＴＥ（クイック・タイム・イベント）、これは冗談抜きで酷いわよ。とにかくＱＴＥの使い方にセンスがない。そのくせ乱用してる。

　ムービー中の行動とボタン指示にまったく関連性がないんです。

　冒頭の「ドアのかんぬきを破壊したい」→「手頃な鉄材を発見」→「鉄材でかんぬきを破壊する」からして、「×ボタン」→「×ボタン」→「タイミングよく×ボタンを３回」という簡略ぶり。お爺ちゃんのリハビリかよ。

　しかも入力失敗＝即死というＱＴＥも多数用意されてます。

　通常のゲーム中にパートナーが危機に陥ったら、フォローする楽しみもあるんですけど。ＱＴＥの失敗はフォローの仕様がないんですよねえ……。

　開発サイドが「映画、映画」と言い出すとロクなことにならない好例っすなあ。

　ＴＰＳは滅多にプレイしないから、ＴＰＳとしては点数付けられないけど、バイオとしてはせいぜい２０点の出来。コレとオペラクが今のバイオ開発の本気かあ。

　カプコンの真打かあ……