ぴくしぶと同時うpなう
- カテゴリ:日記
- 2012/12/21 21:14:11
フラベルフラでザンスクなびーえる注意のいっさく。
珍しくニコタにも投下
※世界の終わりネタw
「今日がもし、世界の終わりだったどうしますー?」
「あん?いきなりどーしたんだよ。」
ミーがそう聞くと、ベル先輩は金色の髪を風にそよがせながら振り返った。
任務帰りの夕暮れ。ひんやりとした風が頬をかすめた。
「いやースクアーロ隊長が言ってたんですよ――今日はマヤ文明がどうのこうので世界の終わりだって。」
「ふーん?まーべつに信じたわけじゃねーけど。オレ、ジャッポーネのスシが食いてぇかな。」
「さすが堕王子ー食い意地はってますねー」
「んだと!?…お前はどうするんだよ。」
一度ナイフを構えた腕を戻し、そう問い返してくる。
「まーアジトに戻って、ベル先輩とご飯食べて、お風呂はいって、一緒に寝ますかねー。」
とっさに思いついたのはそれだけだった。
「なんだよ…いつもと同じじゃね?」
「ですねー…いいんですよ。もし最後でも…先輩と一緒に居られたらー」
そう…言い終えてから顔を上げて、ベル先輩をみつめると僅かに頬が赤く染まる。
「おー…先輩も可愛いところあるじゃないですかー。」
そう言ってミーは、先輩の唇に触れるだけのキスを送る。
精一杯の背伸びとともに…
風に揺れる木立は夕日で真っ赤に燃える。
それと同じくらいお互いの顔が耳まで赤いのは、夕日の仕業か…
それとも…
*
「つーか…王子の誕生日目前に世界崩壊とかありえなくね?」
お互いの熱で暖めあったベットの中。
ベル先輩は、ぼそりとそう呟いた。
「そーですねー…じゃあ、その誕生日は楽しみにしててくださいねー?」
そう返すと、手探りで先輩の手を見つけて指を絡める。
ぎゅっとつなぎ止めるようで、幸せに包まれた。
*
静かな部屋に、ただただページを繰る音だけが響く。
普段本を読むなんて事は滅多にしない。
たまたまオフだったから、書斎で誰が持ち込んだかも分からない古い本を読んでいた。
マヤ文明の歴史――スペイン語で書いてあるが、その本を読むことはとてもたやすいことだった。
ボンゴレ独立暗殺部隊ヴァリアー。その作戦隊長たるもの、そのくらいの語学は優にある。
どうしてか、興味もないマヤの歴史に引きつけられ、垂れてくる長い銀髪が鬱陶しく感じるくらいには熱中していた。
その本によると、天体観測に長けていたといわれるマヤの暦は12月21日辺りをもって途絶えているらしい。
それを、一部の専門家は、世界の終わりと見た。――そうだ。
はっと現実に帰り、今日の日付を思い出すと今日はまさにその当日だと言うことに気づかされる。
*
「う゛ぉおい…ザンザス。…今日は世界の終わりなんだとよぉ…」
「あ”?」
そう、古くからの友人、そして恋人を兼ねる彼に話題をふると、あからさまに不機嫌な顔をした。
「ふん。ドカスが。…オレが終わらせねぇ。…少なくともオレとお前は生き残るに決まってるな。」
「ククッ…ははははは!」
「何がおかしい。」
たとえば、大きな災害や隕石が襲ったら、たとえ天下のザンザスだってそんなことは到底不可能。
それは分かっていても、彼の根拠の無い自信に呆れつつも、すこし惚れ惚れした自分が居た。
やはり、この男に一生付いていこうと…そう決めた瞬間だった。
*






























なんかテンション上がってしまったw(((