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シン・ドラマ汁


ドラマ【平清盛】

平清盛 最終回
NHK 日曜夜8時~
【あらすじ】突然の熱病に倒れた清盛は生き霊となって、遠く伊勢・二見浦にいる西行の目の前に姿を現す。はじめはひどく驚く西行だったが、話を聞くうちに事態を理解し、清盛の霊に死期が近いことを説く。京では高熱にうなされている清盛を、平家一門が祈るように見守っていたが、手の施しようもなかった。後白河法皇清盛危篤の報に接し、思いつめたように今様を歌い、踊り続ける。生に執着する清盛の様子を見かねた西行は、思いやりあふれる言葉で諭す。

【感想】やはり冒頭で清盛が死に、その後を駆け足で伝えるという展開でしたね。西行が清盛の言い残した言葉を、残された人々に伝えて回ったパートは、意外と長かったですね。思えば清盛にとって、まったく利害関係のない友人と言えば、西行ただ1人だったんじゃないでしょうか。彼のような有力者ともなれば、血縁があるだけで利害関係が生じますからね。しかし最終回なのに、主役がもう死んだ後だからか、予算がもらえなかったのか知りませんが、壇ノ浦のシーンとかあまり金かかってそうになくて、平家の滅亡と低視聴率ドラマの最後が重なって、酷く惨めでしたね…。フカキョンの美しさだけは際立ってましたが。さすがフェイシャルサロンに月2回通ってるだけあるなw ドラマのナレーターをずっと務めたにも関わらず、頼朝の方はもっといい加減で、義経討伐を初めとする仲間割れや、鎌倉幕府の成立など、あれではまったくわかりませんよね。正直蛇足だったようにも思います。源氏の方は描かなくてもよかったんじゃないかと。ご存知の通り、源氏もこの後悲壮な運命を辿りますからね。さて、ようやく終わった史上最低視聴率の大河・平清盛ですが、私はそんなに嫌いではありませんでした。最後、下り坂から滅亡するまでは見ていてつらかったですが、そこまではそんな悪くなかったと思います。ただ、脚本が悪いのか演出が悪いのか、あまり心にグッとくる展開やセリフがなかったのは不満でしたね。なんか悪い意味でふんわりした感じだったんだよな。世間から嫌われている、映像が汚い点は、そんなに気になりませんでした。確かに一応朝廷に上がるのに顔が汚れていたり髪が乱れていたりするのはおかしいなと思ったことはありますが。正直ここまで低視聴率になるほど酷いドラマではなかったと思うんですよね。原因は、まず最初に映像が汚いと評判になったこと、それから平安後期というマイナーな時代が舞台だったこと、そして主役が20代と若かったため、全体的にキャスティングが低年齢で、大河視聴層になじみのある役者があまりいなかったこと、以上3点が大きいと思います。特に兵庫県知事が「画面が汚い」などと発言したことについては、一番組の評価を不当に貶める愚行だったと思います。一般市民の感想ならともかく、一県の首長たる人物の発言が、世間に与える影響をもっと考えてほしかった。本人は神戸が扱われるドラマとして見て、改善して欲しいから発言したのかもしれませんが、結果的に「汚い」派の嫌悪を助長するという逆効果にしかなりませんでしたからね。汚い汚い言っても、とてもきれいなシーンもあったりしたのに…。例えば鳥羽院が死の床についた璋子のために、庭で必死になって水仙を探すシーンとか、後白河が乙前こと祇園女御に出会った時など、華麗な絵巻物が如き美しさだったし、逆に崇徳院が鬼と化してしまったところなど、ホラー映画でも見ているようなおどろおどろしい迫力がありました。そんな映像的な長所を「汚い」発言ですべて潰してしまったんですから、県知事もタチが悪いですよ。長くなったので強引にまとめると、私的な結論は、このドラマは清盛より後白河を主役にして描いた方が面白かったんじゃない?なんですけどねw




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