帰去来
- カテゴリ:日記
- 2013/01/07 19:08:29
年末年始の帰省の道中、太宰の「帰去来」(ききょらい)と言う小説を読んだ。
調べてみると、「帰去来」とは、官を退いて故郷に戻る、と言う意味があるらしい。
初めて知った。
今日は、KENが今まで勘違いしていた「帰去来」の話をしようと思う。
高校では年に2,3回、観劇や音楽鑑賞などが催される。
ある年、劇団がやってきた。
ナントカって言う東京の立派な劇団だそうで、カラーのパンフレットが事前配布された。
その演目が「帰去来」。
酷かった。
永遠と続く、学芸会レベルのお芝居。
終演後、誰とも無く、つまらないもの、不要なものを「帰去来」と呼ぶようになった。
翌日、KENのクラスは焼却炉当番だった。
傍らに山のように積まれた「帰去来」のパンフレット。
名実共に、このパンフレットこそが「帰去来」である。
カラー刷りのパンフレット、ホントに良く燃えた。
以後、不要なものを燃やす事を「帰去来う」(ききょらう)と言うようになった。
(赤点の答案用紙のお焚き上げは、まさに「帰去来う」行為に該当する)
ある冬の寒い日、KEN達は部活の練習場の片付けをしていた。
ドラム缶で作った焼却炉でゴミを燃そうとしたのだが、なかなか点火しない。
仕方なく、練習所に置いてあった灯油を投入する事にする。
タンクの先に給油ノズルを取り付け、直接焼却炉へ注ぎ込んだ。
突如、ノズルの先から発火。
火柱が上がる。
ガソリンだった。
タンクは瞬時に制御不能な火炎放射器と化す。
間違えてもひっくり返してはならない。
そんな事をすれば辺りは火の海と化し、練習場は灰に帰す。
火炎放射器を持っているKENは完全にパニックだったが、皆は結構冷静だった。
程なくして毛布を掛けて消火、大事にはならずに済んだ。
黒焦げになったノズルと毛布を前にして、KENは呟いた。
「帰去来うか。」
こうして、「帰去来う」の意味は、証拠隠滅する、と言う行為を意味する言葉へ進化した。





























帰去来=つまらない、って意味は生徒間でかなり流行りました。
確かに、言語ってそうやって発達してきたのかもしれませんね。
私は帰去来って言う言葉自体を知りませんでした^^;
言葉の変化が面白いですw 発端はつまらなかったことなんですね。
今の日本語も案外そうやって変化してできていそうですw