確かに、ソフトで音が違うな
- カテゴリ:パソコン/インターネット
- 2013/01/17 21:56:02
ちょっと新しくPCのスピーカーを買ったついでに巷で音が良いと評判の"AIMP3"ポータブル版を聞いてみました。そんで、手持ちのWAVファイルをいくつか聴いてるうちに低音のだぶつきが嫌になってきてエージングで何とかなるもんだろうか悩み始めたんですね。
一度にいろいろ変えてるから何が悪いのか判らないって訳で、自分でMixした曲を再生してみた。凄くきらびやかで、こんな派手なMixした覚えがない! ww
聞く環境やシステムで音が変わるのは仕方ないけど、違いすぎるんじゃないかと、昔のMix当時に近いシステムで確認すると、当たり前だけど覚えてた音がなる。なので、改めてMixで使った"Audacity"で再生。あ~、このスピーカーはこんな音なのね。解像度あるし、音場再現性が素晴らしく良い。低音のだぶつきもそんな感じない。なので、再生ソフトの "AIMP3"に問題があることが判明。
しかし、元々イコライザやサウンドエンハンスは切ってるのにと、改めて設定を見てると英語で「スムーズにボリューム調整する」とか「クロスフェードする」にチェックが入ってるのに気付いた。本来こんなところの設定で音が変わってはいかんのだが、設定を総てOFFにしたらほぼ "Audacity"と同じになったとさ!? www 何なんだろうな、低域が明らかに大きくなるので、ボリューム調整と同時にラウドネスも効かせてるとかなんだろう。いったい何の為のイコライザOFFなんだか。orz
"Audacity"はさすがにWAVデータに変な色付けする事は無いのを思い知った。世の中CD聞くのにわざわざDAWを立ち上げて聴いてる人が居るって話も在って、馬鹿じゃなかろうかと思ってたのですが。自分がこんな目にあわされると、そうしたくなる気持ちも判ってしまったよ。
ただまあ、変な色付けはしないにしても "Audacity" はまったくデータを変えないかと言うと、そんな事は無いのね。こないだWAVファイルをAIFFファイルに変えるために "Audacity" を使ったんすが。バイナリエディタでデータ確認すると、サンプリングレートもビットレートも変えてないのに微妙にデータが変わっとるんだよね。単純なフォーマットコンバータじゃないので、一旦内部にデータ展開してから書き出すのが原因みたい。
16bit → 32bit float → 16bit
となるんだけど、16bitに戻すときディザリングが勝手に掛かるのが原因と思われる。普通ならまったく困るとかじゃないんだけど。CDのデータは1bitたりとも変えたくないってのは、意外と難しいのかなとか思ってしまったよ。
さて、素直な善い音が出るようになった "AIMP3" ですが、アップルロスレス(ALAC)をちゃんと読めることが判明! しかも、アートワークの表示もOK! これは再生環境に iTunes 無くても良いって話なので、とてもありがたい。
その上で iTunes と "AIMP3" で同じ曲を聴き比べたら iTunes の方が明らかに色がついてるのだった。 iTunes も設定は総てOFFなんだが、まだ内部的に切れてない物があるのかもしれん。
これは、やはり巷で音が良いと評判の ”foobar2000” も試してみる値打ちがあるって事だな~。
ゼロとイチを積み上げて、「必要な解像度を確保する」のが今のデジタルだと思うのだけど。
最初の命令だけ実行して、フラグひとつですむようなプログラムなんてないんだから。
「自分がほしい解像度の情報」を得られないなら、今のデジタルな考え方ですらない。
むしろ、結論が二つしかないなら、なおのこと、その中間プロセスが大事なことを理解できないのは情けないことだ。
あと「目的や、条件を限定すれば」「良し悪し、優劣」で語ることにも問題はないと思うのですよ。
理想的な結果や条件が決まっていて、それに一番近づいたものだから。
でも、理想値、要求が不定なら、その限りじゃないと。
「似たような」と「同じ」が似て非なることが勘違いの元なんですよ。
青は青と多くの人が認識するが、それを好きかどうかは別次元で、「モノサシと条件」を明示すれば、補正することで、比較は可能になるわけですよ。違うモノサシでもね。それこそ、「理科」とか「算数」の話でしょ?これも。
ただ、レビューとか、記事とか、評価っていう話だと違うような気がするんですよ。
まぁ、シャープな音、フラットな音、角のない音。され、どれが優れているのか?
聞く音楽や音、作業でぜんぜん違うし、ロックと、クラシックとポップス…は音のつくりがごちゃ混ぜなんで曲に依存しそうだけど、そういうのに合わせて「道具や設定を選ぶ」のが、「選択肢がある理由」だとは思うのだよね。
「感じ方」に違いはあるので、もうそれは、発言と、自分の感想の差分で「感性の合う人」を探さないといけない部分もあると思うんだけど。でも、「これが正しい」ってやるからおかしいんじゃ?
研究所職な人の理系は、「紋切型」じゃないでしょ?
多くの事象をすり合わせて「現時点では自分はこう思う」と。ただ、その積み重ねによって「信じてもいい基準となる理論」はこうであると。
だから、「簡単に結論がでるのは科学的なのではなくて詐欺的似非科学」だと知っているはずだ。
理数のうち数学のほうは、もともと人間が捕らえて考えられるように事象を量子化して捉えて、それが正しいことを基準に法則性とか、理論を導くんだから、「答えは出るようになっている」わけだが、それだって別に一朝一夕にそれが出るわけじゃないことを知っているだろう。
それを「考えないから」結論だけでいいと思えるし、そんなのは「繊細な語彙と言葉を持った」文系じゃなくて「文盲系」じゃないかと思う。緑も青もおなじっていっちゃうようなひとに色を語っても意味はないから、「解像度の低い」そういう人は世界に興味がないんだろう。ただ、物事を「組み立てられない」から、「理系以外」で文系ってカテゴリに押し付けてるだけでw文系だって馬鹿の見本みたいなのを押し付けられるのいやだろうよw
デジタルの塊のコンピュータから学んだことって、「理」の前では「全てが等価である」ってことくらいだけどw
音も、色も、言葉も、等価。バグなのか、仕様なのか、悪意があるのかないのか。そんなのは使う側の勝手や評価だ。
「薬」と「副作用」と大差がない、ただの主観。都合がいいかどうか。
「答えと問題の組み合わせがわかればいい」なんてのは2値しかとらないという意味ではデジタルだけど、原始的過ぎる。
人類みな兄弟なので、誰しも似たようなモノサシを持ってる
かのように振舞ってるけども。同じ家に住んでる人間でさえ、結構違うモノサシを持ってたりするのよ。そんなことは、善く思い知らされてる筈なんだが。
じゃあ、丁寧に解説すればいいかというと。これまた、「ややこしいことは良いから、結論だけ判りやすく言え」とか言われる。w 上の日記なんか、状況がはっきり分かるように割ときちんと書いてる方だと思うですよ。そんな比較記事には、なかなかお目にかかれない。
話は変わるが、特にいわゆる「理系を嫌う人達」に、そう言う紋切型を好む傾向がある気がしてならない。「文系」だってんならさ、ある一つの事実に対して、人の数以上の見方、考え方、受け取り方、思い、真実、情念があるのを骨の髄から判ってるんじゃないのか!? なぜ唯一の正解を求めるの? 何故デジタルな答えを求めるの?
と、考えてんだけども、どうなんだろうね。
「赤い、青い」っていうように「違う」のであって「優劣」とか「良し悪し」で語るからずれてくるような気もする。
補正だって、そのソースによって合う合わないがあるわけで、万能な補正や、矯正ってないとも思う。
設定が「固定じゃない」のは本当は「自分に合わせて調整できるように」なのだと思うんだけども。
これは映像もおなじだと思うんだけども、特定のロジックで補正をかけても「本物」に近くなるとは限らない。
だから「音が良いと評判の」ってのがおかしいんですよ。多分。
音がいいだと主観ですが、「加工が少ない」は工程のもんだいですし。
S/N比とか、もう「当然の設計」というところでおかしいものもあるので「劣っているもの」もあるんだけども、「まとも」であることを前提にすれば多分「優劣、良し悪し」ではなくて、「どういう音がするか」なんだとおもうし、そういうカテゴライズとか、表現によって「自分が好む音」が見つけられるんじゃないかと思うけども。
曲だって絶対じゃないし、歌詞カードとか、歌い手を聴いてる感じの人もいるわけだしな。そういう人には音の色づけどころか、「知ってる曲」ならいいわけだし。
あとは「余計なことをしない設定があるかどうか」?wでもこれを「ピュアナントカ」ってやっちまうとまた、これもいびつな話になると思うのだよなぁ。作業に使うためのものがこれまた「優れているか」というと別なんだと思うし。
何かを頂点にしようとすることが多分間違いなんだよね。
昔レコードやカセットで音楽聞いてた時はカートリッジやデッキの違いで音が変わるのを楽しんだり、悲しんだりしてたのと同じように。今はDACを換えて音が変わるのを楽しんだり、悲しんだり。今のプレーヤーソフトで音質の違いを出そうと思うと、音を加工するしか無いのは間違いないんだよな。
2次元で言うと画面が高解像度になったあおりでDVDや圧縮動画のアップコンがテレビってハードについたり、プレイヤーについたり。一次元の音楽も圧縮音源がメインな事と、なんやかんやで高解像度のハードが増えてきたことから、アップコンが流行ってきてるって状況もあるみたいだな~。
なので、今DACがオーバーサンプリングしてるように、アップコンやサラウンド、ヘッドフォン用音場変換機能がDACチップに収まってくのか、プレーヤーが個別に対処してくのか。そんなことお構いなしに、データそのものが高解像度リマスター版で置き換わっていくのか。どう流れていくのかって事だと思う。
そんなような難しい背景は置いてきぼりで、結局「音が良い/悪い」って感想だけが独り歩きするので、オカルトに化けてしまったりするんだと思うな~。
そういう工夫は「必ずしも悪ではない」んだけど「黙ってやらかす」から、困っちゃうのですよ。
んで、出力した波形と、元ファイルの比較とかしないと、またオカルトが蔓延とかな。
でも、「いい音」はリスナーのカテゴリでも違うと思うのだよなぁ。
作る側は「録音した波形に近い音」がいい音なのだろうし、消費者は「加工された音」がなじむ部分もあるだろうし。
評価が高いソフトは実は「一番何もしてない実装」だったりしてw