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シン・ドラマ汁


ドラマ【信長のシェフ】

信長のシェフ
テレビ朝日 金曜夜11時15分~
【あらすじ】信長は南伊勢の北畠具教を攻めると宣言。そして森可成に、ケンを戦場に連れていき、戦で使い物になるかどうかを見極めてくるよう命じる。明日死ぬかもしれない戦場で、皆が食べたいものとはなんだろうと、必死に考えながら、可成軍について戦場にやってきたケンは、それほど栄養のない乾飯しか食べずに戦いを続けているため疲弊しきった兵士たち、そして戦場の壮絶な様子を目の当たりにする。

【感想】相変わらずのうさんくささ全開。セリフだけでなく、主人公だから仕方ないかもしれないけれど、ケンが合戦時に森可成や秀吉のすぐそばにいたり、信長が行軍する時くノ一が堂々とそばについていたり、和睦を申し込みに信長自身が北畠の城に赴いたりと、戦国時代にありえないような場面が次々に出てくるのが、なんともうさんくさいですね。見てるこっちが恥ずかしくなってきちゃう。ストーリー展開が軽い感じがするのは、原作がコミックで、ターゲット層が若いからなのかもしれませんが、時代考証をほぼ無視しているのは、戦国マニアにはウケがよろしくなさそうです。同じ話でも、NHKやTBSが映像化してくれてたら、少しは違っていたかもしれません。猿飛三世の方がまだリアリティがあった気がするw ちなみに今回は信長が北畠を攻めた時のお話でした。前年、信長は将軍家嫡流の足利義昭を奉戴し、上洛を開始。天下を取る前のお話ですね。ドラマでは信長が最初から兵糧攻めを考えていたように描かれていましたが、実際は短期決戦を目論んでいたと言われ、茶筅丸(後の信雄)を養子に差し出すという不利な条件で和睦を結んだのは、北畠軍が善戦し、籠城が50日にも及んだからだそうです。その後結局北畠は信雄にお家を乗っ取られてしまいましたが、この時点ではまだ養子といっても人質くらいの意味しかなかったようですね。こうしてみると、ドラマとはかなり違った様相を呈していることがわかります。ま、このドラマの主役は料理なんでいいですけどw 料理と言えば、インスタント湯漬けなるものを作っていましたが、確かにあの頃陣笠はひっくり返して鍋の代わりとして使っていたらしいので、使い方は間違っていません。実際お湯をわかし乾飯を戻して食べたりしていたそうです。さすがに乾飯をあのまま食べるのはちょっと…て感じですしね。まぁ火を起こせない場所などではそのまま食べていたのかもしれませんが。ただかぶっていた陣笠をそのままひっくり返したところに握り飯をいれお湯をそそぐのは、現代人にはちょっと抵抗がありそうですw だって鉄製でできている笠をずっとかぶって歩いているのですから、当然蒸れて臭くなってるでしょうからね…。とはいえ、当時一般家庭でもきれいな水は貴重なものでしたから、戦場でただ陣笠を洗うためにだけきれいな水を使うことはなかったでしょうね。それとあと疑問なんですが、オーブンがなかった当時、ケンはどうやってグラタンを作ったんでしょう? アルミホイルのようなものがあれば、包んでかまどの中に突っ込めばできそうなものではありますが、ないしねw




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