宇宙ゴミになったクズト 9
- カテゴリ:自作小説
- 2009/07/24 20:37:46
1997年12月11日に国立京都国際会館で行われた地球温暖化防止京都会議をかわきりに地球環境問題が国をあげたビジネスになり、宇宙ゴミの回収も各国が争うビジネスとなっていた。
宇宙ゴミの回収は国の外貨を獲得する手段として期待できるものだった。
そんななか、宇宙ゴミの回収技術は各国の最高の国家秘密とするところで、通信は量子暗号通信システムの開発によって量子暗号化され量子通信で行われていた。
その量子暗号は最新の量子コンピューターによって管理されていた。
治療室の三人は動きだした。
船長リサ大佐はノウセ少尉とノキオに命令した。
「ノウセ少尉、チロウ中佐が動かないよう監視をお願いします。また何かを発言したら、その内容をすぐに連絡するように命令します」
「ノウセ、了解しました」
「あっそれからノウセ少尉、看護師のナキサを治療室に呼ぶように。チロウ中佐が暴れた時に助けになるでしょう」
「分かりました」
「ノキオは、私といっしょに操縦室に来るのです」
「ノキオ、了解。アイ、マム」
船長リサ大佐はノキオと治療室を出て操縦室に急いで向かった。
リサの頭のなかは、クズトのことでいっぱいだった。
リサは心の中でつぶやいた。
『今、助けにいくからね、クズト。生きていてね、クズト』
船内の移動は無重力のため、壁を軽く手で後ろに押せば浮いた体は前へ進んだ。
船長リサは力を入れて壁を押し飛ぶようにして操縦室にすぐにたどり着いた。
操縦室では、無線のプログラムを無線係のトシオとプログラマーのマリコがモニターを見ながら確認作業をしていた。
「リサ大佐、無線のプログラムを確認していますがバグはみつかりません」
無線係りのトシオが着いたばかりのリサ大佐に言った。
「そうですか。マリコ、最新の量子コンピュターえの切り替えもまだできないのですか?」
「リサ大佐まだできません」
プログラマーのマリコが答えた。
宇宙船ミルキーウエイには、高性能のノイマン型コンピュターと最新の量子コンピュターが搭載されていて、量子通信には量子コンピュターが使用されていた。
「リサ大佐、コンピュターを起動させるには専用のSSDがいりましたね?」
プログラマーのマリコがリサに尋ねた。
「はいマリコ、専用のSSDがいります。そのSSDが何か」
リサ大佐が不思議そうな顔をしてマリコに答えた。
「リサ大佐、その起動用のSSDは誰が持っていますか?」
「私と副船長のチロウ中佐が持っています。今、コンピュターの起動用に投入されているのは、私のSSDのはずですが。もしかして。一度メインコンピュターのスイッチを切って」
「了解、切ります」
リサ大佐はマリコの応答と同時にコンピュターの起動装置の前に行き、メインコンピュターが停止されたのを確認し、投入されていたSSDをセキュリティーの解除を暗証番号と専用キーで行い引き出した。
「これは、チロウ中佐のSSDだわ」
リサは驚いた声でそう言った。
そしてすぐに、治療室のノウセ少尉に船内放送を入れた。
「こちら船長リサ、ノウセ少尉に伝えます。すぐにノウセ少尉の制服のポケットを調べて下さい」
ノウセ少尉からはすぐに返事が返ってきた。
「こちら、ノウセ少尉。チロウ中佐のポケットを調べればいいのですね」
「そうです。ポケットを調べて何か入っていたらすぐに連絡して下さい」
「了解です」
船長リサは何で早く気付かなかったのかという顔をしてだまって考えこんでいた。
他のクルーは皆唖然としてリサ大佐を眺めていた。
しばらくして、ノウセ少尉から船内放送が返ってきた。
「こちらノウセ少尉、チロウ中佐のズボンの後ろのポケットにSSDが入ってました」
「ありがとう、ノウセ少尉。いまそれをノキオに取りにいかせます。ありがとう」
リサは泣きそうな声でノウセ少尉に返答した。
「船長リサ大佐、私が治療室に行って持ってまいります」
ノキオはリサ大佐にそう言うと操縦室を急いで出て行った。
「お願いします。ノキオ」
そうリサがノキオに声を掛けたときには、彼は操縦室をもう出た後だった。
ノキオはすぐに戻って来た。
「リサ大佐、お待ちのSSDです」
「ありがとう。ノキオ」
リサはSSDをノキオから受け取るとすぐに起動装置に投入した。
「マリコ、メインコンピュターのスイッチを入れて下さい」
「了解、入れます」
操縦室のクルー皆が息を呑んでマリコを見つめた。
スッチが入れられた。
「グインー」
コンピュターが始動し始めた。
つづく

























メインコンピュターカードです。
メインコンピュターがそれで正常に。
まさかビスケット?
またゾルビが登場します。
その時は、なでなで・いいこ・して下さいね。
私もついでに。
やっぱりゾルビは まだ遺伝子に
人としての誇りが残っていたのでしょうねぇ~
ちょっと温情をかけてあげたいような気もします
間に合いますように・・祈っています^^v
頑張ります。
クズトと苦しみながら、なんとかここまで。
共に苦しんだので、助けます。
宇宙ゴミが引力に負けない速さで、地球の周りを高速回転してるのだとしたら、
拾う方法も最高機密。何だか壮大な話ですねぇ~ ^^
やっと、クズトを探す目処が付きましたね ^^
問題は、間に合うかどうか。。。