パソコンで無加工の音を聴く Mac編
- カテゴリ:パソコン/インターネット
- 2013/01/26 14:06:53
無加工の音とはいわゆるビットパーフェクトですね。音楽ファイルのデータを1bitも変えずに出力する事です。インテルMacでSnow Leopard以降なら、簡単に可能になってます。コンソールコマンド"afplay"です。
ソフト的にはこれが一番判り易い、使い易いのではないかなと思います。
さて、間違いなくビットパーフェクトにするにはCD音源の場合、OSのMIDI設定を
44.1KHz 16bit 2ch
にしておく必要があります。DACの関係でそれでは音が出ないシステムもあるでしょうが、そのシステムはCDを無加工の音で聴く事は絶対に不可能です。
何もこんな専用みたいな特殊なコマンドを使わんでも、iTunesじゃ駄目なんかと思うでしょうが、たぶんiTunesでもきちんと設定すれば大丈夫です。w いずれにしてもきちんとした設定が必要なので、設定方法をきちんと押さえるためにも、一つの基準ととして紹介しました。
部屋やスピーカーの状況、音楽的な好みに合わせてイコライザを掛けたりすることは、まったく問題ないと思います。ただ、無加工な状態からどのように変えてるかは、はっきり意識しておいて欲しいなと考えてこんな日記書いとります。例えば、上でCD音源の場合の表示を書きましたが、DVD音源の場合はきちんと設定を変えないといけないのを、ちゃんと調べて理解して欲しい。
無理やりiTunesで"afplay"を使うスクリプトも結構出てますが、こんな状況なので、きちんとしてればiTunesで大丈夫と思う。
http://d.hatena.ne.jp/zariganitosh/20100908/itunes
http://stystk.com/post/1087259063/itunes-afplay
下のHP見れば書いてあるけどハイクオリティーに設定した方が善いとか、トンチンカンにもほどがある。無論"afplay"で音を加工することも出来るって事ですな。
くどくどしく書くけども、ボリューム付いてんだから、ソフトで音量下げたらビットパーフェクトになってる筈がない。とは言え、ここまで読む人には釈迦に説法だろうし、斜め読みの人には馬の耳に念仏だろうし、難しいものだな。
ただ、自分がエバンジェリストになるつもりは全くないし、祭り上げられたりもしたくはない。
しかし、本当にきちんと書いてる人はネットでも少ないのが現状だろう。雑誌とかだとメーカーの提灯持たないといけないし、販売数伸ばすにはセンセーショナルな方が善いので、オカルトどんと来いなんだろうと思ってる。まあ、編集者のレベルがその程度ってのも大きいんだろうけど。トホホやわ~
本当に違いが認識できるんでしょ。だったら、事実か、根拠をきちんと明示しないといけない。
「音がいい」じゃなくて、「自分が好きな音」だったり、「何が違うから何に向いている」って語らないと敬意があるならおかしい。
主観であっても「きちんと整合性のある内容」ならすり合わせればきちんと資料になる可能性を秘めている。
音にうるさい人がいいっていってるんだからいいだろうって、それって、自分たちの仲間を増やすという面でもマイナスなんじゃないかとは思うんだよなぁ。
否定を当然のようにTipsにしちゃうのはどうかと思うんだよ。おまけに「音が良くなる」ってやっちまったら、最初からプラシーボ効果つきじゃないですかw
ここに敬意があるとか気に入ってるとかそういう感情は微塵も感じない。最初からそういう味のところ見つけりゃいいんじゃね?と。
どこに不満だからこうしたとか、こうするためにこうなっているが、じゃないんだよね。
このあたりは「この記事」っていうより、「音がいい」基準で物を書く人全体に思うことなんだけど
自分は、音程すら絶対音感がないので、多分ピッチずれって基準音に対するうねりとか、相対的なものだから、酷く調律が狂ったピアノはわかっても、全体がきちんと調律されててピッチが上がってても、多分いわれても気がつかない。そんな耳だから、「きちんと明示された理論」じゃないと、少なくとも、妄言なのか事実なのかを確認できない。
当然「その人が信用できるのか?」も含め、全体の論理自体が破綻してたり、世迷言だったりすれば、「大丈夫?」って話になるわけですよ。
本当にその趣味がだいじならそれって大事だと思うのだけど。泥沼の上に家なんて立たないんだし。
出来るだけ「素の音」を通してみるっていうのは間違ってないし、主張もそうなんだろうけど、引用してるところとか、その周辺に書かれてるところだと、良し悪しにすげ変わってる気がするんだよねぇ。
こだわりのお寿司屋さん、ラーメン屋さんで、食べる順番や、調味料の使い方でこれこれこういう風にして食べろと指図される事あるよね。その通りにしないと自分の料理を全否定されたように感じる人も居てるみたいだけども。一度言われたとおりに食べてみるのは礼儀だと思うけど、二度目からは自分の食べやすい食べ方、お気に入りの食べ方を探すのは良いんでないか? そもそもその店に何度も足を運ぶのは基本気に入ってるからなんだし。
なので、お店の本日のお勧めを毎回頼まなくても、その店の味を気に入って無いわけではないのと同じで。最終的にXXというソフトを使ってる人は、いくら文句言ってようがやっぱりそのソフトを気に入ってんだと思うんだけども。
それとこのシリーズはデジタルデータをDACに渡す場合について書いてるので、最終出てくる音については一切言及していない。今世紀も半ば以降まで 1m の長さの基準はフランスにあるメートル原器であって、実際に 1m なのかどうかはメートル原器と比べるしかなかった。しかし、すべての物は所詮はかないので、今では能力さえあれば誰でもがしっかりした基準が持てるようにと特定の原子から出る光の波長を基準にするように決め直されている。
オーディオ機器も同じようなもので、アナログの時代には現物基準しかありえなかった。それが、やっとデジタルの部分においては元データと同じかどうかの比較が出来るようになっただけで、アナログの部分はなんら変わって無い。ヘッドフォーンは○○を基準にしてそれとはどう違うかという相対的な差異で語るしかない。
差異を物語るのに一番キャッチーな言葉は今も昔も優劣を表す「良い/悪い」だから、どうしても「良い/悪い」なる言葉を使ってしまうのだよな。それこそ「文系」的な繊細な形容の仕方が出来ない人間には他の言葉は思いつけないし、「文盲系」の人間には繊細な形容の仕方では理解できない。
それが残念だなぁって。それが「お勧めされちゃう風潮」ってのは。ここだけじゃなくて、URLの先とか、その周辺の評判とかその辺りね。世間的に「音が悪くされている(良くするってことはもとがわるいっていってんだよね?)」うわ、中の人のデフォルト全否定かwみたいなねw
世間的には「こっちのほうがいい」って加工のプロセス削るようにお勧めされちゃってんだから、世間的には「基準云々」じゃなくて「悪い音」って言われてんだと思うw
ヘッドフォンが一番影響は少なそうなきがするけど。空間による残響とか、そういう要素を減らせるので。
だから「それがいい」かっていうと、また違うんだよね。ヘッドホンの類のほうがご近所様にも優しいけど。
Appleさんの大好きな純正の構成だとどうなんだろうな。
それでも、だめなら、中の人と、多くの越えの大きな人の趣味は合わないってことなんだろうけどw
だいたい、音に一番影響するのは部屋とスピーカー、ヘッドフォン。オーディオは自分好みの音にする趣味。トンデモの人も努力の方向がトンデモなだけで努力はしてるんだと思う。金儲けの為って人も居てるかもだけども。
ただ「(俺様的に)良い」という「耳慣れた音」が意外と世間では「無加工に近い」ってことなのかもしれないけど。
そして、それって、意外と多くの機器が素直に音が出るようになってるってことなんじゃないかと思うんだけど、声の大きい人がめだったり号令で同じ方向向いてるだけなら別かw
でもそれが肯定されることが多いというのは、「意外と望まれている状況が維持されている(多くの人は無加工の近似の音を聞いている)」って事実の気がするんだが。
あと、標準添付の何かの特性に合わせて「そういう補正がデフォルト」ということもあるので、オプションのヘッドホンとか、イヤホンとか使ってる人が多いのかもしれないと思わなくもない。条件を変えちゃえば、ベストの選択も変わりますな。
音を良くする!とかやっちまうから、オカルトになっちゃうんだよな…。
不自然に聞こえる加工がされているように思う。
じゃあ、加工しないツールは何か?設定は何か?それで戻るのか?
そういうプロセスを踏めば「良し悪し」じゃなくて「少なくとも聞きたいと思う形じゃない余計な加工」が犯人というところにたどり着く。
わざわざその設定にされてるってことは「限定的にそれが自然であったり良い状況」を作る条件もありそうなんだけど、それをないというのなら、「中の人は耳がおかしいかエンジニアとしてカス」っていうに等しいんだけども。
「こうすればいい」っていう方法論だけが蔓延するからおかしくなるんだよね。
本当は「自分に耳なじみがいい音」を「探す方法」や「求める音に近づける方法」が大事なのに「声の大きい人」が先にゴールを作って、そこに埋め草のようなオカルトばら撒くからおかしなことになるんだよな。きっと。