だるま鬼家族 3
- カテゴリ:自作小説
- 2013/02/01 19:02:56
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それはある雪の積もった昼下がりのことだった。
前日の夜に降った雪が昼になっても溶けずにいた。
大鬼(だいき)の母のカナコは雪が溶けないでいるので仕事に行くかどうか迷っていたが、大鬼が雪の積もった山で猿達と遊びたいと強く望んだので散歩がてらに仕事場の神社に行くことにした。
「わぁ、かあちゃん、雪が積もってる」
大鬼は積もった雪の足跡のない所に自分の足跡を着けながらはしゃいでいた。
「おおぉ、寒い。鬼の血は寒さを感じない血なのかね。私も寒さには強いほうだけど大鬼には負けるわ」
「お猿も寒いの感じないみたいだよ」
大鬼は無邪気は顔していた。
「お猿はね、毛が生えてるから毛皮のコート着てるの同じだから」
大鬼は母の言葉に自分の体に毛が生えていないのが損に思へた。
神社は二人の家からはそれ程遠くなかった。
ちゃんと雪がかき分けられた道を通ってカナコは神社の参道に辿り着いたが、大鬼はわざわざ雪の残っている所ばかりを選んで歩いた。
「大鬼と歩くと犬と散歩しているみたい。なんでわざわざ歩きにくい所を選んで歩くのかね」
「分んない。でもそのほうがおもしろいもん。かぁちゃんも歩けば、おもしろいよ」
「こん度ね、今日はやめとくわ」
そう言ってカナコは大鬼の足元を見た。
大鬼の靴は溶けた雪でびしょびしょに濡れいかにも冷たそうだが、平気な顔をしている我が子にカナコは鬼の血を感じた。
カナコは大鬼が猿と遊ぶ時には裸足になるのを知っていた。
靴などいらない子供だと思っていたが、世間の目を気にして履かしているだけだった。
神社の参道の前に着いたと同時に大鬼の姿は消え、神社の裏で猿の鳴き声が聞こえた。
カナコはいつものように神社にお参りした。
神社の境内の入り口で商売をさせてもらっているので、店を開く前には必ずお参りするのだがお賽銭はいつも五円玉一枚だった。
商売道具のダルマ鬼の張子に積もった雪を取り除いていると後ろから声が聞こえた。
「あの、ちょとすみません」
男の声だ。
店を開くかどうか迷っていたカナコは振り向きながら言った。
「すみません。今日はお休みします」
振り向いたカナコは男の姿に驚いた。
「私は陰陽師の黒白陰光(こくびゃくいんこう)と申します。この神社の前の鬼クジ占いがよく当たると噂を聞き遠くからやってまいりました。あなたがその占い師ですか?」
「よく当たるかどうか分りませんが鬼クジ占いは私がやってます」
突然の同業者の訪問にカナコは困惑しながら答えた。


























願い事の内容に御縁があるよう、五円ばかり~^^
次号に期待
手を組めばその力は素晴らしくなると思うけれど
戦うことになると 怖いナァ~ドキドキ。。