無加工の音を聴くには? 悩ましのDAC編
- カテゴリ:日記
- 2013/02/10 16:57:16
無加工の音とはいわゆるビットパーフェクトですね。音楽ファイルのデータを1bitも変えずに出力する事です。てことで、ついに最終回です。音が変わる、聴いた感じが変わる原因の第一はスピーカーと部屋だと思います。でも、ビットパーフェクトでデータをDACに渡しても、DACによって結構音が変わります。DACはデジタル=>アナログ変換器なので、アナログ部分が変われば音が変わるのは当たり前だと考えれば、そんな悩ましいなんて書きません。以下はちゃんとした日本語のつもりですが、宇宙語だと感じる人は多いかもです。ただ、これ以上噛み砕いて書ける自信はないです。
さて、実はDACの中でデジタル=>アナログの変換の前に、デジタル=>デジタルの変換をしているものが非常に多いです!! なので、悩ましい。やれやれだ
どういう事でしょう? まず一つ目は
内部的な対応周波数が固定になってるDACがある!
つまり、せっかく44.1kHzでDACに渡してもDACの中では48kHzでしか動けないので、DAC内部で44.1kHz=>48kHzに変えてしまうものがあります。WASAPIの設定で44.1kHzに出来ないものはこの手のDACなんじゃないかな。安価なDACに多いみたいです。
ここをクリアしてきちんと44.1kHzに対応したDACにデータを渡しても、結局
アナログにする前にオーバーサンプリングしてしまうDACがほとんど
なのが現状だったりします。なんで、オーバーサンプリングするのかと言うと、その方が安く高性能なDACが作れるからですね。ΔΣ(デルタシグマ)変換と言ってPCMをPWMに変換してアナログ波形を作ります。44.1kHz,16bitのPCMデータを2.8MHz,1bitのPWMデータとかにする訳です。ここでの問題は、例によって高性能=高音質とは限らないって事なのよね。
という訳で、DACの音の違いはアナログ部分の影響が大きいのはもちろんですが、デジタル部分がどのような構成になってるかも大きく影響してるようです。ぶっちゃけオーバーサンプリング、おまけにアップサンプリングというのは44.1kHzでポツンポツンとあるデータの途中のデータを計算で適当にでっちあげてる訳なので、計算方法によって波形が変わるのは当たり前だ。どっかで、聞いたような話だな? この前の音楽CDはデータファイルではなくて音楽データ列なので、読めなかったデータは適当にでっちあげて構わないってのと発想が同じなのね。w
そんなこんなで、僕の様にオーバーサンプリングしないDACに手を出したり、開き直って
積極的にアップサンプリングして超音波域のデータも補完するDACに手を出したり。オーディオ道楽は悩ましくも意外と金のかかる趣味なのです。
・色んなDACの構成が載ってる表(価格は少し高い目です)
http://www.stereosound.co.jp/pc_audio/hibit_hisampling.html