本日のお着替え 伏姫と八房
- カテゴリ:日記
- 2013/03/10 13:22:53
本日のお着替え 「南総里見八犬伝」の伏姫と八房夫妻(?)
南総里見八犬伝は……知ってますよね 滝沢馬琴の書いたお話 全98巻106冊の超大作ですね(それではメル先生の南総里見八犬伝講義の始まり始まりぃ~)
はい、ではまずは八犬士の他にこの物語のカギとなる登場人物ね
玉梓(たまずさ) 神余 光弘って人のお妾んだったんだけど、山下 定包って人と不倫もしていてその神余さんが山下さんに殺されるとちゃっかり奥様になっちゃった人。お城が落城した時に伏姫パパに捕まっちゃうんだけど、このパパさん 最初は「命を助けるよ~」って言っておきながら「やっぱり死刑」 と、首をはねられちゃうのね この時、「児孫の代まで、畜生道に導きて、この世からなる煩悩の犬となさん」 て呪いの言葉を残し、以後怨霊となって伏姫パパ一族に仇をなす 男の子、聴いてる? 女を怒らせると怖いわよ気をつけなさい
安西 三郎大夫 景連(あんざい さぶろうたいふ かげつら) オープニングでの伏姫パパの敵役。自分の領地が飢饉になった時、伏姫パパから支援を受けたのに、翌年伏姫パパの領地が飢饉になると攻め込んできた恩知らずなオッサンよ
里見 治部大輔 義実(さとみ じぶたいふ よしざね) 伏姫パパ。この物語の発端となる元凶を撒いた張本人 安西さんに攻められて落城寸前 困り果てたパパは飼っていたワンコの八房に「景連の首を取ってきたら伏姫を褒美にやる」なんて言っちゃうわけ すると、この八房くん「わん」と一声鳴いてそのままお城を飛び出し、翌日には安西さんの首を銜えて戻ってきたからさあ大変 パパはご馳走を用意して八房くんに与えようとするけれど そんな物には目もくれず「姫をくれ〰」と伏姫さんの寝室に乱入 当然パパは大激怒したけど、伏姫さんは 「たとえ犬が相手でも城主が一度口にした約束を破ってはダメヨ」 と、八房くんと富山に入ってしまったのね
その時、姫の持っていた仁・義・礼・智・忠・信・孝・悌の文字が刻まれた仁義八行の数珠の文字が如・是・畜・生・発・菩・提・心に変わっていることを知って、これが玉梓の呪いであることを知るわけね 八房は玉梓の怨霊に憑りつかれていたの
伏姫(ふせひめ) 八房と富山に入った伏姫なんだけど、八房に肉体を許すことは無かったわ 犬と人間がエッチしている所を想像した男子! 残念でした 富山に入ってからはずっと法華経を読経して過ごしていたのだけれど、翌年、出会った仙童から八房が玉梓の呪詛を負っていた事、読経の功徳で怨霊は浄化されたけれど八房の気を受けて8人の子の種を宿した事、この子らが世に出る時、父と夫に出会う事を告げられるんだけど、犬の子を産む恥に耐えられず入水しようとするわけ でも、伏姫奪還の為に富山に入っていた家来の放った鉄砲の誤射で深手を負ってしまうの ちょうどその時、パパも富山に入っていて、パパと本来夫となるはずだった(パパはその気だったけど婚約はしていない)その家来と再会したわけね 伏姫はその場で割腹して犬の子がお腹にいないことを証明して、数珠の文字が以前の仁義八行に戻っていることを知って安堵のうちに亡くなったの ちなみに、姫と共に入水しようとしていた八房はこの時鉄砲で撃ち殺されているわ この時、姫の傷口から立ち上った白気が数珠を天高く持ち上げ、弾けて玉はいずこかへと散って行った その後、この玉と体の一部に牡丹のような痣を持つ8人の若者が里見家に集まり活躍する それが八犬伝よ なお、この伏姫は死後、神となって度々現れて八犬士や里見家を助けているわ
八房(やつふさ)里見家で飼っているワンコね 母犬を亡くし狸に育てられた犬で体に8つの牡丹の花に似た斑(模様)があることからこの名がつけられたわ 肉体関係は無かったものの八犬士の体にある牡丹の痣と、伏姫の数珠を持つことからこの8人は二人(一人と一匹)の子供であるとされているの 富山に入ったばかりのころは獣欲を露わにしていたけれど読経と姫の優しい心に触れるうちに穏やかになり、玉梓の怨霊が浄化してからは神犬として描かれているのよ 死後は伏姫神の乗騎となっているわ
馬琴はこの話を書くに当たって中国の「水滸伝」や「三国志演義」を参照したと言われているの 特に水滸伝は108と8 数こそ違え内容はほとんど同じだからね さて、時間(文字数)もせまってきたので最後に一つ 登場する里見氏は実在の大名だけど、あくまで八犬伝はフィクションよ 暴れん坊将軍の徳川 吉宗と徳田新之助みたいに混同しないように…… 八犬伝については機会があればまた講義しようと思います なお、鳥山明氏のマンガ「ドラゴンボール」はこの八犬伝を参考に描かれたものよ では、本日の授業はここまで 各自予習復習を忘れないようにネ……
いろいろ出ているようですね 何かの因縁で結ばれた人々が集まって何かを成し遂げるというのがストーリー的に良い素材となっているのでしょう
人形劇の事は知りません やっていたんですか? 三国志の人形劇は見たんですけどネ
パロディ(?)本や漫画結構出てるようで
大本は読んだことはないけど桜庭さんの「伏」(映画でもアニメでやってたようですが)を読みました。
これ結構面白かったです。
かの地にも、訪問したことがあります^^
3月・・・・花摘みも、南房総だともう終わりかな^^;
アニメの事は知りませんでした 確か映画が公開されるんじゃなかったかな?
是非読んでください わたしは……読んでません(笑)
なんか最近色々で”里見八犬伝”の言葉よく聞くな~
何かあったのだろうか・・・
里見八犬伝
読んでみたい書籍の1つ!!
いいえ、混同してません。実はこの時 八房を打ち殺し伏姫に重傷を負わせた男性が飛び散った玉の行方を追って日本国中を探し回っています
その8人の数奇な人生をも書いているのでここまでの長編になったのです
そして8犬士を探し出した後は里見家には仕えず、真の武士は二君には仕えぬもの と、切腹して果てています
便宜上 家来と書きましたが 彼はもともと神余家の家臣であり、主君の敵討ちの為に里見家に協力していた人なんです
それほど難しい話ではないですよ。 水滸伝では108の凶星が飛び散り、おのおのその一つの星を持った人物が梁山泊に集まって活躍するお話。
八犬伝はその108の凶星が8つの数珠の玉になっただけ
ストーリーは全然わかってません^^;;
8つの玉を探していたようなことだけは分かるのですが
ドラゴンボールと混同しているかも?!
私には、良く解らないです。今おお話を聞くと、多分眠くなってしまうでしょうね。