Nicotto Town


黒曜のアジト


【ベルフラ】ひだまり


そろそろリボーン作品強化月間も終わりに近づく……ハズなのに。
ネタだけはかなり豊富なのでしばらく書き続けようと思っています。


 白い木目のテーブルに掛けられたスカイブルーのブランケット。少々季節外れのそれに、ベルことベルフェゴールは埋もれていた。
 その様子を、片手に箒、片手にちりとりを持ったフランは、呆れたような表情で見つめている。
 季節の変わり目であることもあり、几帳面な彼は部屋を掃除しようとしていた。そんな時のことだった。
「そのコタツ、何気に場所喰うんですよー部屋が狭くなるし片付けたいんですけどーというか熱くないんですかー?」
「中のヒーター付けてないから大丈夫。片付けたらせっかくジャッポーネのコタツが手に入ったのにもったいなくね?、フランはコタツ嫌い?」
 そう言ってのけると、ベルフェゴールは携帯ゲームを片手に、首までコタツに潜った。少しくぐもった声でフランに問う。
「別に嫌いじゃないですけどーもう3月も後半ですよー?」
 最近、一雨ごとに暖かくなる。イタリアでも南にあるこの地域では気温が20℃近くになることもある。だから、フランがコタツをかたづけようとしたらこの有様だ。
 このコタツを置くようになって、ベルは前にも増してフランの部屋に入り浸るようになった。それはフランにとって悪い気はしなかった。しかし……
「部屋が、散らかるんですよねー」
 ベルの私物や菓子類で散らかった自分の部屋を思い浮かべてフランはため息を付いた。
 そんなフランの様子を見て、傍らに居たスクアーロが声をかけた。
「どぉした。悩み事かぁ?」
 普段はベルと組んで任務をすることの多いフランだったが、たまたま今日は違っていた。スクアーロに割り当てられた任務に術士が必要だったから、スクアーロの補助に回っているのである。
「……声が大きいですよたいちょー。敵にバレますよー?……いや、ミーの部屋のこたつがー…」
 フランが珍しく素直にため息の原因である小さな悩みを打ち明けると、スクアーロはニッと口角を上げて笑い、答える。
「それはアレだぁ、コタツはテメェの部屋に遊びに行くための口実だろぉ。……早く任務終えて帰ってやれ。」
「そんな単純な話ですかねー?」
 疑いながらも二人はものの数分で任務を終わらせてしまった。そんな所はさすが最強の暗殺部隊といったところであろうか。


 任務から帰って、無事報告書をかきあげたフランは私室に戻った。私室の扉を開けた瞬間、目に入ったのは、コタツに潜り込んで横になるベルの姿だった。
「せんぱーい?ただいまですー」
 部屋に数歩入ったフランはすぐに気づいた。聞こえる規則正しい、寝息と上下するブランケットに。
「……寝てますー?」
 フランはベルのすぐ隣にしゃがんで、ベルの長い前髪をさらりとなでる。任務中の彼に感じられる殺気や緊張感の一切感じられない安心しきった寝顔に、フランの表情もつられて思わず緩む。窓から射し込む柔らかな春の光が二人の穏やかな表情をうっすらと照らしていた。
「もう少し……コタツ出しててもいいかなー……」
 フランは呟くと、もう一度ベルの前髪を撫でつけた。




私の作品のフランって良い子ですよね。
ちょっと良い子すぎますよね。原作のフランもっと毒ありますよね。あー…

#日記広場:日記

アバター
2013/03/22 20:37
おお!お花見小説!!
なんか良いネタ思いついたらかいてくださいねww
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2013/03/22 20:16
フランかわゆす(//ω//)
フランと一緒にお花見とかしたいなーww
アバター
2013/03/22 11:41
フラン可愛い(*´∀`*)和む

スクはさすが熟年夫婦!!
男の気持ちをよくわかってます(*´`)(((スクも男だ

ベルもザンザスも似たようなもんだと思う(ツンデレって意味d(((




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