宇宙ゴミになったクズト 12
- カテゴリ:自作小説
- 2009/08/01 00:29:14
宇宙船ミルキーウエイから見る地球は青い海とそれを覆う白く輝く雲が見え、水が豊かであることを感じさせた。
人間が地図に書き入れた線も文字も見当たらない。
高い山も深い海も色が違うだけである。
ただ海は青く陸は薄茶色と緑、雲は白それだけの区別しかできないのに、人間はこの星に細かな細工を施し自らの細工を守るため争いを繰り返していた。
それも宇宙から見ると、星の表面の白い雲の形の変化にすぎなく思えた。
宇宙船ミルキーウエイでは、船長リサ大佐が地球帰還の準備をしていた。
船長リサがコンピュウター・ナッツに命令をだした。
「コンピュウター・ナッツ、地球帰還の軌道を計算して」
「ハイ、ワカリマシタ。ケイサンシマス」
ミルキーウエイのコンピュウターも正常に戻り会話形式でコンピュウター・ナッツが操作ができるようになっていた。
コンピュウター・ナッツがモニターに地球帰還の軌道を写しだしたと同時に音声で説明を加えた。
「キカン・キドウ・ケイサンデキマシタ」
「ありがとうナッツ。でわこの軌道で地球に帰ります。自動操縦に変更してください」
船長リサ大佐が操縦士のカリタ中尉に命令をだした。
「船長リサ大佐、了解しました。手動から自動に切り替えます」
操縦士のカリタ中尉が返答し、自動操縦のスイッチを入れた。
宇宙船ミルキーウエイは、これでコンピュウター・ナッツの計算に従い自動操縦で地球の日本の種子島に帰還することになる。
しかし、地球の大気圏への突入は今も昔のように危険が伴った。
約30年前の2003年2月、スペースシャトル・コロンビア号が大気圏へ再突入の際に事故を起こし空中分解し搭乗員7名全員が死亡た事は今も語り告がれていた。
船長リサ大佐が船内放送で大気圏への突入の準備をするように各クルーに放送した。
「こちら船長リサ、宇宙船ミルキーウエイは後二時間後に地球の大気圏に再突入します。各クルーは準備をするように」
各クルーから了解の返事があったが、クズト少佐とチロウ中佐からはなかった。
大気圏再突入の時は、各クルーは操縦室の後ろの部屋に集まり安全ベルトを締めシートに体を固定してそれに備える。
「では、あと一時間後に各クルーは操縦室に集まるように」
船長リサは船内放送を終え、地球のジェイセンターとの無線交信に入った。
「こちら宇宙船ミルキーウエイ、地球ジェイセンターどうぞ」
「こちら地球ジェイセンター総合指令、宇宙船ミルキーウエイどうぞ」
「宇宙船ミルキーウエイの船長リサ大佐です。これより地球に帰還します。帰還の軌道はコンピュウター・ナッツが計算済みです。データーを転送しますので受信をお願いします」
「ジェイセンター総合指令、了解しました」
「大気圏再突入は、一時間後になります」
「こちらジェイセンター総合指令、帰還軌道受信しました。一時間後に大気圏再突入も了解です。こちらでチェクの上再度連絡します。種子島の気象条件は今は晴れです」
「こちらリサ大佐、晴れわかりました。連絡待ちます」
しばらくして、地球のジェイセンター総合指令から連絡があった。
地球帰還軌道に間違いは無く、気象条件も良いので帰還するようにの事だった。
船長リサは船体の点検や軌道の監視に忙しかった。
治療室のクズトのことは心配だったが、地球へ無事帰還する任務の責任があったのでノウセ少尉に任せていた。
大気圏再突入前になった。
クズト少佐とチロウ中佐を除いてすべてのクルーが操縦室に集まった。
「ノウセ少尉、クズト少佐とチロウ中佐は大丈夫ですね」
「はい、船長リサ。二人ともしっかりベルトでベッドに固定してきました」
「ではクルーの皆さん、これより大気圏に再突入します。皆さんも座席に座り安全ベルトをして体を固定して下さい。アテンーションプリース」
船長リサの最後のセリフにクルーの笑いが起こった。
宇宙船ミルキーウエイは、地球周回軌道から大気圏突入のための楕円軌道に移るための逆噴射を自動で行った。
やがて船首が持ち上げられ、仰角(水平面に対する傾き)が40度になるように自動調整された。
宇宙船ミルキーウエイは高度120kmを時速27,000kmで飛んでいた。
この速度では地球の重力による落下スピードのほうが勝り、宇宙船ミルキーウエイは徐々に高度を落として行くことになる。
船体の揺れが激しくなってきた。
高度は80km、時速約24,200km
窓からオレンジ色の炎が見える。
船体の温度は1400℃になっていた。
スペースシャトル・コロンビア号の事が皆の脳裏をかすめた。
着陸20分前だ。
「こちらジェイセンター総合指令、これよりマイクロ波による着陸誘導開始します」
ジェイセンターからの無線が船内に流れた。
宇宙船ミルキーウエイは、大気の中をグライダーのように滑空していた。
地球に無事帰ってきたのだ。

























これからもどんどん言ってください。
メモせずにいきあたりばったり書いてます。
読み返しはしてますが、続きの記憶が。
脳を小説モードにするための練習です。
あまり精巧な脳でないのでお許しを。
M.悠冬さんのような精巧な脳を持ちたいです。
羨ましいです。
びっくりしました。
ただ惜しむらくはミスがぽつぽつと見受けられたことです。また一話で少尉だったクズトが2話以降では少佐になっていたり、「――すぐにノウセ少尉の制服のポケットを調べて下さい」(9話)という台詞も「チロウ中佐の制服のポケット」だろうと思われます。そのほかにも助詞の表記ミスや誤字・脱字があり、つい気になって文字を追う目が止まってしまうので、どっぷりと物語に入り込むことができなかったのが残念でした。
全体的にはとても面白く、評価できる内容だったと思います。また時間を見つけてほかの作品も読ませていただこうと思いました。楽しかったです。ありがとうございました。
コメント長くなってしまってすみません。
というか、何度か拙宅までご来問いただき(ステプも押していただき)ありがとうございます。
たくさんの作品中、もっともタイトルに惹かれた『宇宙ゴミになったクズト』という作品を、サポータ-としてまずは拝読させていただきましたので早速コメントをば♪
地球環境についてメディアなどで取り沙汰されるようになって久しい昨今、スペースデブリの脅威に関する記事やテレビ番組もよく目にするようになりました。そういった意味でもこの作品のテーマはタイムリーであり、また近年拡大を続ける宇宙開発への危惧など、興味深い内容が盛りだくさんで非常に充実した作品だったと思います。
舞台は近未来の宇宙ゴミ回収現場。そこで起きた不測の事故。
水面下で発生した未知の宇宙生命体ゾルビとの遭遇と接触――そして後に巻き起こるであろう重大な危機の予感。この辺りに特に見所を感じました。タイトルを見ただけでは予想もできないブラックな結末で、読み終えた後に仄かに残るダークな後味などもとても良かったです。
また、リサの心とクズトの心の対比が面白かったです。
何とか恋人を救い出したいと思いながらも立場上それを表にはできないリサの葛藤と、彼女よりもはるかにおおらかな心で自らの行く末を思うクズト。
クズトの――生物を生み出した宇宙のなかで、ただの物体に返る自分を前に、この状態を抜け出すために何を考えるべきかという自問はクズトには愚かな事に思えた――というくだりが特に好きです。
このお話のように、自分ではどうにもならない問題に直面したとき、人というのはこんなふうに安らかに最悪の運命を受け入れることができるのかもな…と素直に思える説得力がありました。
そんな彼とは反対に、船長という立場にあるリサは次々に起こる事件に翻弄される傍ら、恋人を思うひとりの女として悩み悲しみ葛藤して、まさに今このときをまっとうに生き抜こうとする実直な人だと感じました。 →つづく
もう次の小説の題名を決めて
早く話しを終わらせたく思っていました。
クズトとリサの未来は人間がこれから創り出す社会で決まると思います。
未来では脳の研究も進み遺伝子のレベルで脳に操作ができるようになるかも。
人間の感情もただの神経細胞の反応に過ぎなくなりコントロールされる。
誰が人間をコントロールするかで決まり。
ゾルビの増殖の方法は生物の知識が無いわたしには想像もつきません。
でも、人間の増殖の方法は知っています。
藍姫さんにないしょでお教えしましょうか。
藍姫さんの感受性は人間として忘れてはいけないものですね。
クズトとリサの未来がどうなってしまうのか不安。。。
ところで、ゾルビは どうやって増えるんですか?
人間に同化している間は、人間と一緒だと思いますが、
それだと、地球に入ってきたのは、チロウに付いていた
ヤツだけなので、爆発的には増えない気がしますが。
美しい女郎に惹かれそうなゴキブンちゃんだもの^^
おねえさまの首が伸びると大変だ。
でも見てみたいろくろ首。
お盆は・・忙しいなぁ~^^
笑顔置いてくね^^v
大気圏再突入の際、治療室で何が起ったか?
気になりますが、私にも分かりません。
つぎの小説はお化けです。
「ちょっとHな娘と度Mなお化け」
にしようと思います。
お盆が過ぎたら続きを書くかも。
治療室ではノウセ少尉が二人の様子を見ていました。
大気圏再突入の為に二人を残して操縦席に。
二人だけの時間は50分ぐらいです。
ミルキーウエイは無事かえってきたけれど・・・
船内の様子が 心配です。。
続くのですよね
大きな事件があった後で、もう何も無いだろうというクルーの油断がありましたかね?
はい、まずいですね。
ゾルビはクズトに。