東京滞在10日間で晴れたのは2日だけではあったが、綺麗な満開の桜も見れたし、1日だけだったが、ポルシェ修行もできたし、まあ良しとして、東京に嵐が来る前に、午前中にには仙台に帰還と相成った。

夜からは仙台も嵐に巻き込まれ、明日の日曜日は籠城確実なので、買い物に行こうと思い愛車を見たら、予想以上にかなり汚れていた。洗車してもこれから大雨に見舞われるためそのまま乗り込んでお買い物に。

で、走り出したら、軽快に走る事が取り柄の我が愛車が何ともカッタルイ、不調なのではなく、東京の実家ではポルシェを下駄代わりに使っていたし、修行ではターンパイクまで出かけフェラーリの後を追いかけたりもしたので、そのフィールと比べれば価格で1/5以下の愛車は比べるべきではないんだけど、つい感覚的に気になってしまう。

最良の選択のつもりだった愛車に全てを求める訳にはいかないし、これでもその気になればそこいらの乗用車では得られない加速があり、200km/h越えも簡単にできる実力の持ち主でもあるノダ。

気付いたのはタイヤ、冬タイヤのままだったのダ。いくらなんでももはや雪で動けなくなる事はないだろうから、タイヤ交換をせねば。

とは言え、土曜日でもあるし、直ぐにやってくれるところがあるはずがない。何処も予約でいっぱいだ。

かと言って自分でやる気も無い。途中で雨が降ってくる可能性もあるし。ここはひとつディーラーの店長さんに直訴と行くか。

電話では断られたが直訴となると条件が変わるのは営業の常識なのだ。

そこで、暖かくなったを幸、出来るだけ体の線が見える短パンを履いて、薄いコートは羽織っているが、自慢の足は殆ど付け根付近から見えるように前ボタンは外して乗り込み、「ヒヒヒこれで決めるのじゃ。」とディーラーに乗り込み店長さんに交渉。

シカシ、世の中そう甘くはない「そう言われても、目いっぱいですので。」と、敵は手強いノダ。

「シャアナイか。」と来たついでにピット作業を見に行ったら、この前アライメント調整をしてくれたメカニック（独身だそうだ）が私を見つけ「先日はどうも、その後調子はいかですか？」ときたので「確かめたいけどタイヤが…。」と話しているうち「何とかなりますよ。」と救いの発言が。

その後、店長さんとメカの若者が「ポソポソ」と、そしたら店長さんが、笑顔で近付いてきて、「メカの話だと4時過ぎなら何とかなりそうだとの事ですので。」「ええ～ェホントですか。」で話は決まり。

結局4時半少し前に再度の来店で、「ご無理申し上げて申し訳ございません。」とか言って、今度は手土産持参なのだ、営業センスとはこういうことなのだと教わっていたから、今後も考えるとこういうことが大事なので躊躇すべきではない。

そして作業中のメカニックに「おかげで助かりました。」とお礼を言いながら、相手が見上げるような目線に立つと、足が長く見え、短パンの奥が覗けそうな感じで、さらに上に目をやるとバストが強調されるように、パットで1カップ以上は大きく見えるように、その間からほほ笑んだ顔が見えるように振る舞えば、今後も有利な展開になるノダ。

かくして、思ったその日にタイヤ交換終了。

おまけに、雨が降ると分かっていたからお断りしたんだけどサービスの洗車、ホイールは綺麗にクリーニングしてもらって、さらに帰る時、店長さんはともかく、メカニックも含めその店の大半がお見送りで、意外な展開に恐縮しながらも、「上手く行った。」とほくそ笑む私が居た。

ほんの数年前までの私は、こういうパターンで展開するのが当たりまえと思っていて、それが通用しない時は八つ当たりをする性悪女だった事は今では分かっているつもりでも、『三つ子の魂』と言うか今だにこういう行動をしてしまうのは修行が足りないのダ。

「上手く行けば良いじゃない。」と思う私と「修行の成果は何なの？」と問いかける私が居て、

取り敢えず本日は、美味しいワインで深く考えない事にするのダ。