Nicotto Town


黒曜のアジト


mio famlia.【雲雀誕生日企画】


「嫌だ。」
 目の前の彼は無口な部類に入ると俺は思う。しかし、無口であることと内気であることはイコールではないのだ。彼は遠慮や気遣いなど一切無しに、嫌なことは嫌だと言うタイプだ。それは美徳ではあるのだが、かなり思い切った誘いを一蹴り――正に一刀両断されると、若干、いやかなり傷つくというものだ。何故か、恭弥と二人きりになるとうまくいかない俺がやっと良い格好が出来たというのに。
 俺が恭弥に頼んだ頼み事は一つ、「イタリアに一緒に来て、俺のファミリーに会ってほしい」ということだった。俺はいつも、イタリアに帰ると可愛い弟子である恭弥のことをファミリーや島のマンマに話す。ロマーリオが俺と恭弥の戦闘中に堂々と撮った写真などを、見せていると、女性などは大抵「可愛い」、「格好いい」などと容姿を褒める言葉を言う。考えて見れば、アイツも相当に女性受けする顔をしているのだろうな…と思った。生の恭弥が、外見を気にする余裕もないくらい暴君で凶悪な人物だということを微塵も知らない女性達を「気楽なもんだぜ」とは思った。でも、恭弥も女性達も、紛れもなく俺の大切なファミリーだ。一度恭弥を、キャバッローネが本部を置くイタリアに連れて行くのも悪くはない。女性達もずいぶん見た目だけで恭弥を高く買っているみたいだし。
 まあ、現実はそう甘くはないみたいだ。しかしここで説得を諦めていては、男がすたるってもの。俺は恭弥の説得を試みたのだった。俺が戦う気でここにやってきた訳ではないと知った恭弥は、早々にこの学校の屋上を立ち去ろうとする。
「待てよ、恭弥!お前外国行ったことねーだろ?案内してやるぜ、イタリア。」
「興味ない。」
 一つ目の作戦は失敗。同じ中学生でも、イタリアに大はしゃぎしていた山本とはやっぱり違うんだな。まあ、伊達に長く恭弥の家庭教師をしていない俺は何となく分かっていたけどな。
「ファミリーのマンマがお前のためにとびっきりうめーハンバーグ作るって行ってたよ。」
「……いらない。」
 短い沈黙の後に、NOの答え。恭弥の好物は知っていたから駄目もとで言ってみたが、意外にも聞いているようだ。あと一息。
「来てくれたら、俺とだけでなくイタリア中の強者と戦えるかもしれないぜ?」
 3番目の作戦は、戦闘好きに付け込んだものだった。しかしコレが恭弥にとってはかなり魅力的だったらしい。
「……今。」
「へ?」
「今、ここで戦ってよ。お互い手加減無しで。」
 そう言う瞬間に、恭弥はトンファーを取り出して不敵に笑った。すでに恭弥の瞳は獲物を見据える獣のように光っていた。
 俺はというと、愛用の鞭はケースにしまって五メートルほど先においてある。どんなに急いでも鞭を取り出して戦闘準備をするまでに五秒はかかる。俺は急いで鞭を準備しようと鞭の方に走ったが、足がもつれて盛大にこけてしまう。嗚呼どうして恭弥と二人きりだとこんなにうまくいかないんだろうか。
「おいちょっと待てって恭弥!」
「しらない。」
 休日の並盛の校舎に、一人の男の悲痛な叫びが木霊した。そんなときロマーリオは並盛内の温泉の名所でゆっくりと温泉を楽しんでいるのだった。若干、ドジな上司の心配をしながら。





まだ途中どころか障りなんですが、とりあえずここで区切らせてください。
続きは、もしかしたーら腐向けになるかも…。そんなに恋愛要素濃くはならないとはおもうが。


誕生日とか関係ないけど、僕が考えていたことを思った人は僕だけじゃないようだ。
http://dic.pixiv.net/a/%E3%82%B3%E3%83%AD%E3%82%B3%E3%83%AD%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%83%93

#日記広場:日記

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2013/05/05 21:19
きょーさん誕生日おめでとう!!
愛しのきょーさんの誕生日だ!!

今日が、5月5日と知った瞬間のテンションの上がりようは半端なかったww

きょーさん好き過ぎて、部活の番号「55」にしたw
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2013/05/05 21:08
友達www
忘れるなよwww
雲雀は…昨日ディヒバ本を読んだからかもしれない(*´w`*)←

風呂~!ノノ
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2013/05/05 21:03
雲雀誕生日おめっとさーん+。:.゚ヽ(*´∀`)ノ゚:.。+
ブログどころか絵も描いてないが一応心の中で祝ってるぜ!←




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