おひさしぶりはまち
じゅのかは生きています

なんか文章を書きたいけれどいい案が浮かばないので昔の短編？というか構想だけあげてきますよっと


　暗くて深いまどろみの中に俺はいるのです。
光の指し示す方角はいつも血の匂いでいっぱいでした。
あなたが生み出したこの世界はとても綺麗でとても汚い。
俺がもう一度目を覚ましたときに少しだけでもこの世界が変わっていないかと、
そんな淡い期待をこめて目を閉じるのです。

　　　　　ねえ、アリス。
　　　　　　　　　　　俺は君の夢の中で君の夢を見る。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　眠りヤマネ



　今日はなんでもない日だ。
だけど赤の女王がヤマネの首を刎ねた。
なんでもない日じゃなくなった!!
何時になったら私の望む何でもない日は来るんだい？
私はもうずっと待っているよ。
何でもない日を、空虚な日々を!!

　　　　　なあ、アリス。
　　　　　　　　　　　何時まで友人達の死体に帽子をかぶせればいいんだい？
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　帽子屋

　首を刎ねよ!!
その嘘ばかりつく汚い口をふさぐために!!
アリスアリスアリス、みんなソレばかりじゃない。
誰が私を見ていてくれるの？
この世界はアリスが作った？
嘘おっしゃい!!アリスはとうにいなくなった。
眠りヤマネの首を刎ねよ!!!!
この世界は私がすべているの。

　　　　　さあ、アリス。
　　　　　　　　　　　早くこの悪夢を終わらせなさい!!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　赤の女王


　にやにや笑いはもう飽きた。
君のいないこの世界に楽しいことなどなにもないさ。
うそつきの猫には分かってる。
赤の女王だって分かってる。
君のいない世界には案内役なんて必要ないだろう？
帽子屋に新しい帽子を頼んでおかなければ。
首を刎ねられた時のために。

　　　　　ああ、アリス。
　　　　　　　　　　　君の嘘の中でぼくは生きてる。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　チェシャー猫

　なあなあ、同じ君と僕。
　なんだい、同じ君と僕。
鏡あわせの僕達は
向かい合わせの僕達は
二人で一緒、二人で一つ。
一人ぼっちのアリスはね、
一人さみしいアリスはね、
鏡の向こうへ行ってしまった。

　　　　　ねえねえ、アリス。
　　　　　　　　　　　三人でならさびしくないと思ってたんだ。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ティードルダムとティードルディー








　　　　　ねえ、お姉さま？
私はなにか大切なことを忘れている気がするの。
とってもとっても大切なこと。
夢をみてもなにを見たか忘れてしまうことってあるじゃない？
今はちょうどそんな感じなの。
ダイナに聞いてもね、にゃーってお返事するだけなの。
きっとあの子は分かってないわ。
　　　　　　　　　　　お返事だけなら上手なのだけど．．．。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　アリス・リデル






　　　　　　　　　　　　　　　にゃあ、にゃー。



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ダイナ