Nicotto Town


シン・ドラマ汁


ドラマ【潜入探偵トカゲ】【でたらめヒーロー】

潜入探偵トカゲ 最終回
TBS 木曜夜9時~

【あらすじ】現金輸送車を襲った犯人を追っていたトカゲ寺島は、情報屋の篠崎がクモだと知り驚愕。篠崎は、黒澤蒼太を監視していると脅したため、トカゲ寺島篠崎に言われるまま捕えられてしまう。さらに、篠崎トカゲになぜ防弾チョッキや銃を持っていたのかを問い詰める。もし答えなければ、二人を2年前の茂手木トカゲにしたように海に沈めた後、さらに蒼太にも危害を加えるという。絶体絶命のトカゲは、篠崎にある取引を持ちかける。

【感想】クイズの答えは岸森で、山根は単に篠崎を情報屋として利用していただけ、柳田は真っ白でした~。前回の、岸森の娘拉致事件さえなければ、ずっと私が抱いていた岸森への疑いは濃厚なままだったのですが、あれでコロッと騙されたね。酷いね。トカゲがクモのアジトに行った時、本当はあそこに蒼太も岸森娘も篠崎も黒澤もいたんだね。で、人質を救出した後、岸森を罠にハメるため、アジトには誰もいないと電話したわけだ。つまり人質救出劇という、アクションシーンとしては一番の見所を犠牲にしてまで、岸森がスパイだったというストーリーを強調したわけだ。私としては、ちょっと物足りなかったかなぁ。やはりトカゲのアクションを見たかったですね。また、クモのアジトを突き止めるという大金星を上げた香里に対するフォローはほとんどなし。最終回なのに枠延長がなかったのがちとつらかったかな。まぁ視聴率的には仕方ないですけどね…。ただこの最終回、正直つまらなかったかな。メインストーリーの仕上げだったわけですが、潜入探偵なのに全然潜入もしてないし、アクションシーンもほとんどなし、トカゲの特殊な能力を使うシーンもなくて、普通の警察ドラマになっちゃってましたよね。しかも荒唐無稽な部分だけは今までと同じだから、今まではあまり出なかった「リアリティがない」という上等文句が出そうになりましたよ。元々リアリティなんかまったくないドラマなのにw 全体的に見て、潜入シーンやアクションシーンがたっぷりの初回はかなり秀逸だったけど、2回目からは単なる翔太のコスプレドラマに成り下がってたような気がします。ホスト回とか、面白い回がなかったわけではないけれど、設定が凝っていて面白くなる可能性はあったのに、脚本がそれについてってなかった感じかな~。今回特に潜入捜査なんかせんでもええやろって回もありましたしねw 潜入探偵と銘打っているのだから、もうちょっと各回取り上げた業界の内情をよく調べて、潜入部分をもっと面白くしてほしかったですね。正直メインストーリーはいらなかったんじゃないかと思います。もう視聴率的に続編はないだろうし(翔太と一緒に仕事すると、もう一緒にやりたくないという役者さんが多いという噂もあるw)、何かいろいろと惜しいドラマでした。裏に刑事ドラマという似たようなジャンルのドラマが来てしまったのも、視聴率不振の原因でしょうけど、まぁこの枠はずっとこんなもんですしね…。


 
でたらめヒーロー
日テレ 木曜夜11時58分~

【あらすじ】夏輝と一緒にいる時、突然、胸を押さえて倒れてしまった健太夏輝に支えられて帰宅すると、そこには実の父・黒木の所にいるはずの大地の姿が。大地は、母・恭子のホットケーキの味を再現しようと苦戦していた。黒木の所には行きたくない様子。一方、北洋製薬では、芹沢黒木大地のDNA鑑定書は捏造されたもので、2人は親子ではないことを突き止めていた。芹沢は研究から降りようとするが、黒木はそれを許さない。その黒木が、恭子の死に関与しているのではと疑い始めた丹波は、恭子の死や北洋製薬について調べ始めていた。

【感想】アメリカンヒーローというタイトルのアメリカのドラマをご存知だろうか。30年ほど前に日本でも放映されていた、スーパーマンをパロったような特撮ヒーロー物だ。私はまだ子供だったんで、夜遅くの放映を見るのが大変だった記憶がある。もう内容はあまり覚えていないが、宇宙人にスーパースーツをもらったしがない高校教師が、FBIの捜査官と協力していろんな事件を解決するという、コメディタッチのSFだった。結構人気があり、調べたところ42話まで作られたようだ。でたらめヒーローは、どうもこのドラマの路線に一番似ている気がする。不景気な日本で作られたせいで、当時はチープな気がしていたアメリカンヒーローに比べてもかなりチープだが…。アメリカではこういった超常的な力を持つ主人公のドラマがわりと作られていて、結構ヒットする土壌があるのだが、日本はどうもだめだね。こういうのはほとんどアニメに任されていて、大人向けのドラマ枠でこういうドラマを作ると、荒唐無稽だとかリアリティがないとか批判され、自称大人の視聴者からはそっぽを向かれる傾向がある。最近だとヨシヒコやSPECなどがそのタイプで、続編や映画が作られるほどマニアックなファンはついたが、視聴率の方は奮わなかった。今期放映されていた幽かな彼女もそのタイプだが、これも視聴率的には及第点に達していない。どうもマジメな日本人は、成長するとファンタスティックな要素があるドラマを受け入れられなくなってしまう、つまらない民族のようだ。でたらめヒーローは、ドラマをいろいろ見てきた私が、これは面白いという太鼓判を押すほどの内容なのだが(もちろん偏見はあるけれど)、世の中にあまり受け入れられないのも、そういう土壌があるからだろう。本当に残念だ。しかし、そういうつまらない下らない大人目線を意識する必要がない、深夜枠のドラマだからこそ、日本でもこれだけ面白いドラマが作れたんだと思う。ストーリーの骨子はわりとオーソドックスだとは思うが、キャラクターやシーンの見せ方なんかがとにかく面白い。今回も、クズケンが大地を北洋製薬の研究所に助けに行った時、副作用で倒れたと見せかけ、敵にスプレーを吹きかけ、形勢逆転かと思いきや、肝心な時にスプレーが切れてしまい、窮地に追い詰められるというところは、文章に書いてしまうとさほど面白くはないのだが、映像で見せられるとかなり手に汗握り、おいっとつっこみたくなるのである。やはり黒木は大地の父親ではなかったね。撃たれてしまったクズケンはどうなるのか。芹沢は大地の父親なのか。どんなラストを向かえるのか、次回最終回が楽しみである。恭子が死ぬ直前、芹沢に電話した時、「他にも話したいことがある」と言っていたのが、大地のことだと思うのだが…。




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