Nicotto Town


シン・ドラマ汁


ドラマ【ガリレオ】

ガリレオ 最終回
フジテレビ 月曜夜8時~
【あらすじ】綾音が営む幼児教室で、湯川が電気ポットを使った実験をやったことを知った美砂は、実験が事件に関係あるものだと考え、湯川を訪ねる。そこで湯川は、犯人は義之が自宅にいる時間に侵入してヤカンの水にヒ素を仕込んだのではなく、あらかじめ何らかの方法で仕込んだのではないか、と美砂に告げる。もしそうならば事件当日北海道にいた綾音にも犯行は可能だ。美砂は、その可能性を否定し、勝手に綾音に接触しないよう、釘をさす。そんな時、美砂は、事件当日義之の家を訪ねた紫の傘の女性を見つける。

【感想】前回の私の大胆推理、見事に全部外れましたね。義之は幼児教室の先生と浮気をなんかしてなかったし、紫の傘の女は全然無関係の人物だったし、自転車事故は仕組まれたものではなくまったく他人の犯行だったし、子供を欲しがっていたのは義之の方で綾音は作らないようにしていたし、元々何の根拠もない大胆推理でしたが、ここまで見事に外れると逆に清々しい気分です。つまり事件はただ一点のみ、綾音がどうやって二回目に淹れたコーヒーにだけ毒を仕込むことができたか、それだけでした。正直大して物理は関係ないねw しかも疑問がいくつか残ります。まず後から自分で考えて納得いった疑問から挙げます。1つ目は、何故綾音が証拠となる砒素が入った水を、ベランダのプランターにひっくり返したか、です。雨の入るベランダにひっくり返せば、そのうち雨で流れてしまうんじゃないかと思ったのですが、これは恐らく彼女がジョウロを持ち出した時のセリフにヒントがあります。「2回は雨が当たりにくいから枯れやすい」みたいなやつ。つまり綾音にとって、家を出ることの意味は、プランターに水をやれない状態にするという意味もあったのではないでしょうか。ホテル暮らしで水をやれなかったから、プランターのバラが枯れた。だからそのプランターごと捨てた。という状況を作りたかったと。ここでの綾音の誤算は、太田川がマジメにプランターに水をやり続け、バラが枯れる理由がなくなってしまったことです。それがきっかけで、プランターから砒素が発見されることになりました。ただこれは、決定的な証拠としては弱いですね。義之の死因となった毒と同じ毒がプランターから発見されたというだけで、綾音がこの毒を使ったという証拠にはなりません。まぁ彼女は素直に罪を認めたので、有罪になるとは思いますが。これで第1の謎Q.E.D. 次は第2の謎です。何故綾音は1年も前に浄水器に毒を仕掛け、誰も浄水器を使わないよう見張っておく必要があったのか。北海道に帰省する日の朝に仕掛けてもかまわないのでは?と思ったのですが…。これも納得いく解がありました。前回、シンク下の戸を美砂が開けた時、綾音がそんな目につかないところは掃除しない、というようなセリフがありましたよね。あれが理由です。つまりホコリを被っていて昨日今日触ったような形跡がないという状態を作り出したかったわけです。これで、前もって浄水器に毒が仕込まれていたという疑いを退けようとしたんですね。ただこれだけのために、1年間誰も浄水器に触らせないよう見張るのは、並大抵ではない根性が必要ですね。もし病気にかかって入院とかしてしまったら、それだけでもうアウトになるかもしれないしね。さて、最後の疑問は、解がありません。ものすごく単純な話ですが、警察が調べた時、浄水器や水道周りからまったく砒素が検出されなかったのが疑問でした。恐らく警察が調べる前に綾音がジョウロに水をとってしまったからかもしれませんが、それにしてもまったく検出できないというのもおかしな話です。私は浄水器の構造はよく知りませんが、あの毒は水道水がフィルターを通った後に通るホースに仕掛けられていたわけですよね。でなければ砒素がフィルターに引っかかりますから。コーヒーを1、2杯淹れる程度の水と、小さなジョウロの1杯分の水とで、ホースや蛇口の内部にまったく痕跡を残さずすべて砒素が流れ切ってしまうのかな。ただ警察の調べ方が、毒が入れられたのはヤカンだという前提で行われていたとすれば、ホースや蛇口は一通りしか調べていない可能性もありますね。さて、実は私の推理がド外れしたのには理由がありまして、実は原作とは大分内容が違うんですな、これ。原作では綾音はパッチワーク作家で、その助手の女は義之と不倫し、子供まで出来ています。読んだことはないのですが、前回の感想を書く時、つい原作のwikipediaのページを見てしまい、この事実を知りました。そこで立てた大胆推理だったわけですが…原作とここまで違ったら、推理が間違っても仕方ないよねw 気になるのは、肝心のトリックがどれだけ原作と同じかどうかですが…。正直前回ワクワクした分、今回は少しがっかりでしたね。特にあの紫の傘の女が光浦とか、あまりにガッカリすぎるw ま、でも全体的に楽しめたドラマでした。




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