昨日予告した通り。
- カテゴリ:アート/デザイン
- 2013/07/01 19:52:07
本日、国立新美術館で開催されている『貴婦人と一角獣』展に行ってまいりました。
展名にもなっている『貴婦人と一角獣』は、6枚ひとつづりのタピスリー(壁に飾るタイプの織物)です。
それぞれ『触覚』『味覚』『嗅覚』『聴覚』『視覚』、そして最後の1枚には『我が唯一の望み』というサブタイトルが付いていて、これらが国外に貸し出されること自体が滅多にないことで、勿論日本初上陸初公開だそうです。
チケット売り場で当日券(1500円)を購入し、館内へ。
この国立新美術館は、一つの建物の中でいくつかの特別展を並行でやっていて、貴婦人と一角獣展は2階でやっています。
とりあえず、エスカレーターで2階まで上がり、途中のポスターであじゅみの大好物のポップアートの展覧会が8月からここでやることをチェックし、とりあえず、会場へ。
入り口で音声ガイドプログラムを借りて(500円)、会場へ入ると、まずタペスリーが飾ってある中央の大きなホールへ。
一つ一つ鑑賞する前にまず全体を見渡すと、タペスリー全体に共通するものが見えて来ました。
一つ目は、タペスリーの地色が、全てに共通して赤であること。
二つ目は、主な登場生物が非常にシンプルであること(主役の貴婦人以外に共通する登場生物は、彼女の侍女と獅子と一角獣のみ)
三つ目は、自然の(それも多分人工栽培じゃなくて野生の)植物のモチーフがたくさんちりばめられていること。
そして四つ目は、ほとんどのタペスリーで獅子と一角獣が旗(青地に白い三日月が三連に連なっている特徴的な旗)を掲げていることです。
そして、改めて入口から時計回りに展示してあるタペスリーを鑑賞しました。
驚いたのは、タペスリー一枚一枚の大きさはまちまちなんですが、全てのモチーフに主要な生物以外の生き物、たとえば野兎や猿、子羊、オウムなどが配置されていて、それら全てが何らかの意味を持っていることです。
たとえば、『味覚』では貴婦人の手から砂糖菓子を食べようとしているオウムの存在がこのタペスリーのテーマを象徴していましたし、『嗅覚』ではなでしこの花輪を編む貴婦人の後ろで薔薇の花に顔を寄せる猿の存在が、このタペスリーのテーマを寓意的に象徴していました。
そして何より、全てのタペスリーにたくさん登場していた野兎は、多産の象徴にして肉体的な愛の暗喩となっているそうです。
そうして五感を象徴するタペスリーを全て鑑賞し(個人的には『嗅覚』の猿と『視覚』の貴婦人の持つ鏡を覗き込む一角獣が可愛いと思いました)、最後の一枚である『我が唯一の望み』を鑑賞。
このタペスリーがなにを暗喩しているかについては、いまだに専門家レベルで意見が分かれている状態ながら、五感すべてを統一する『第六感』ではないか、という意見が主流になりつつあるようです。
こうして六枚全てのタペスリーを鑑賞した後、隣りのブースに移動。
ここには、一角獣を図像化した手洗い用の水差し(胴体と頭は一角獣だけど、尻尾の辺りにドラゴンが混じってる辺り笑えるwww)や、タペスリーに登場した動植物の解説をしていました。
動植物の解説は、・・・・・・動物はともかく、植物は簡略化されすぎてて特徴的なもの以外は区別付かなかったあじゅみをお許しくださいorz
さらに隣接するブースに行くと、そこはタペスリーが作られた当時の服飾と小道具が展示してありました。
ここで個人的に一番興味深かったのが、当時の王侯貴族が使っていた鉄製の小物入れつかカギ付き小箱。
開けるためのカギ穴が装飾の一部に隠されているらしいんですが、・・・・・見つけらんなかったようorz
ていうか、もし俺が中世のおひい様で、婚約者辺りからこの小箱貰って開けらんなかったら、俺嫁失格?zro
気分的にひっじょーにふくざちゅなんですけど(;;)
まだ箱根の寄木細工の方が構造的に納得できるわ~wwwwww
あ、もちろん他にもいいものがたくさんありましたよ?
特に宝飾品のコーナーは一見の価値ありです。
指輪とかも何点か飾ってあったんですが、婚約指輪ってこのころからあったんですね~。
ただ、このころの「婚約」って「契約」と同義語な気がします。(立会人と証人の前で指輪を贈ったらしい)
後、この次のコーナーにあった連作タペストリーの解説が非常に興味深かったです。
連作タペスリー『聖母の生涯』より3枚が来ていたんですが、これを作った人、もしくは作った工房は、『貴婦人と一角獣』を作った工房と同じではないか、と言われているそうです。
というのは、タペスリーというのは、下絵を描く人、彩色をする人、下絵通り織り上げる人など多くの人が関わってくるため、図案を使い回しにすることが多いそうで、この『聖母の生涯』と『貴婦人と一角獣』にも共通する点が多いため同じ工房で作られたものではないか、といわれているそうです。
そして、一番面白かったのが、最後の最後に飾ってあった、連作タペスリー『領主の生活』より「恋愛の情景」、という、数名の男女が愛を語らっている作品なんですが。
4組までカップリングを確認しました。
でもね、でもね、でもね。
両端にいる侍女?の女性達のお相手はどなたでしょう?
明らかに人間足りてないんですがwwwwwwwww
ていうか、むしろゆ(以下不適切表現のため削除)wwwwwwwwww
俺的にはyuri推奨の方向でwwwwwwwwwwwwww
まあ、そんなこんなで非常にいいものを観ることができまして、精神的に大満足です。
東京近郊にお住まいの皆様も、機会とご興味がございましたら是非ともいらしてください。
7/15まで開催していますが、最終日が祝日なので混むと思います。
てか、今日も平日の割には混んでました。
でもモノは凄くいいですよ~❤お勧めです!!!
そして8月半ばからやるポップアート展にも行くぞ~!!!!!
何せ、ウォーフォールのキャンベルスープ缶の日本未公開版が初来日するらしいんで、それだけでも見に行く価値ありますよ!!!!!!!
あー、今から楽しみだ♪2回くらい見に行くかも♪♪
皆様も健やかな美術館ライフを~❤
あい、見応えがっつり、精神的におにゃかいっぱいの展覧会です☆
あじゅみ、美術に関しては描く方は壊滅的だけど観るのは好きで、
面白そうな美術展やってるとチョコチョコ行くんだ~。
自分で考えながら観るのって面白いよ~。
カップリングは要確認!!あっきらかに足りてないからwwwwwwwwwwwww
>キャンベルスープ缶
あの絵のシリーズ、あじゅみの大好物なんだけど、
今度来日するのは、全部で900個のスープ缶が書かれた絵なんだって!!!
ちょっと想像つかないし、他にもいいものくるらしいから、
これはもー見に行くっきゃないっしょ☆
美術鑑賞っ自分で作品を色々推測したりして
なかなか精神的にはいい感じがする~
私もカップリング確認したいっ( ´艸`)ムププ
日本未公開のキャンベルスープがあったのか~
知らなかった (°д°;;) ナント!
行ってらっさ~い❤損はさせまへんえ☆