文学少女(小説)
- カテゴリ:小説/詩
- 2013/07/20 01:29:05
とあるきっかけで読むことになりました
推理物と恋愛物といったところでしょうか
甘くてつらい過去を背負った無名の天才小説家心葉(コノハ)と
文学作品が大好きな文学少女遠子(トオコ)が織り成す物語
中高校生ぐらいの女性に受ける内容だと思います。
恋愛物も推理物もどっちか好きな人ははまるんじゃないでしょうか
本編+短編集+外伝+長編=全16巻
登場人物
※登場人物を書き忘れましたが文字数が足りない為コメント欄に追記します。
概要(寸劇)
フェイ:それでは作品紹介をしたいと思います。
文学作品にちなんだ事件がよく起きますが、中には警察沙汰も多かったですよね。
その点どうなんでしょうか?
麻貴:私の力のおかげでしょう。姫倉家は様々な分野に手を回せますからw
ですが、それでも思うように出来ないものもあるんです‥
フェイ:それは何でしょうか?
麻貴:それは遠子のヌぐぐぅ‥
~~遠子に口をふさがれる麻貴~~
遠子:ここでそんな話しないで頂戴!
こここの人は変人なんです相手にしないでくださいね。
それよりもこの作品の紹介でしたら文学少女であるこの私が
きれいに謎を解明しちゃいます。
心葉:先輩、作品紹介なんですから謎解きじゃないですよ。
それに先輩は推理じゃないですから
ってか誰か来ましたね。
琴吹:日坂ちょっと押さないで
日坂:はやく行かないと終わっちゃうって言ってたの琴吹先輩じゃないですか
心葉:琴吹と日坂も来たんだ
琴吹:べべべ別に井上に会いたくて来たんじゃないんだから!
日坂:はい、心葉先輩に会いに来ました!今どんな話なんですか?
心葉:この作品の紹介だよ。
日坂:それなら私に任せてください!心葉先輩と私のラブラブなお話です。
心葉:いやそれ違うから、一度も無いから
~~3人の様子を見ながら何かを口にしている遠子~~
遠子:ペリパクペリパク‥心葉君が作ったお話やっぱりおいしいわぁ~いいお味
心葉:こんな状況でなにしているんですか?
日坂:私だって‥ペリパクパリパク‥ゲェー
フェイ:いったい何を食べているんですか?
心葉:それは、そのえと
遠子:一人の男性に心引かれる女性達に翻弄される様が手に取るようにわかる味だわ
そうこれは闇鍋の味ね!何が起きても不思議ではないわね
心葉:まぁあれはライスペーパーのような物にごにょごにょ
フェイ:おっと、時間が来てしまいました。
何を食べていたか聞けませんでしたが本編ではその秘密が明かされることでしょう
※※この寸劇は決して作品を汚すつもりはありません、あくまでイメージです。
※※キャラ出しすぎてグダグダでしたね
※※キャラごとに色分けしましたが目がちかちかしてすみません‥
寸評
学園を舞台に文芸部に所属する心葉と遠子を中心に物語が回ります。
各巻それぞれ事件等(エピソード)が変わるので巻ごとまとまってますが
時間軸や登場人物の心の動き、人間関係が全巻通してつながっているので
まぁ順番に読むのがいいでしょうね。
各巻ごとでブログ書いてもよかったんですがまぁ長いのでひとつにしちゃいます。
学園がメインの事件解決、悩み相談系なので氷菓、スケダン、PCP等の系統になりますが
恋愛も絡む為それらとはまた違いますね
文学作品について
各巻または各エピソードでそれにちなんだ作品を絡めた話の内容になります。
ある程度元ネタを知っていた方が楽しめると思いますがなくてもそれなりに楽しめます。
ここの技量はすごいと思いましたね。
ただ強引に絡めてるような場面や展開などもありそこは好みが分かれるところかも
悪く言えば展開にあわせて登場人物が動かされているという感じですね
シリーズについて
作品自体は本編8作品で完結しています。
その後の話やスピンオフ、空白の期間の話など掘り下げる内容でした。
本編以外も十分楽しめる内容だと思います。
推理について
色々と事件が起こり意外な展開や事実など結構楽しめました。
ただ、書き方が一人称なのでしょうがないですが状況説明がもう少しほしかったですね。
本編ではコノハの視点で描かれているのでモノローグ等で説明しています。
推理物としてはそこが残念。
ここってどうなんだろうって思う場面が度々ありました。
それを逆手にとって謎にしている作者の意図も感じる為あざといなぁと感じでました。
まぁ例をいうと名前ネタですかね。
フルネームをあえて出さないとかはちょっとわざとらしい気がしました。
恋愛について
文学少女らいいというのでしょうか‥
気づいたらお互い気になる存在になっていたという展開で本編を通して展開していきます。
これがじれったいと思うかそこがよいと思うかは人それぞれでしょうね。
ただ、琴吹(コトブキ)が非常にかわいそうになっていく展開なのがなんとも‥
全巻通じて(特に本編以外)ではカップリングしまくりなんですよね。
面白い話とかもあるのでそれはそれでよかったのですがそこが目に付きました。
一般的に一人称だと情景描写は弱いが心象描写は強くなる三人称だとその逆
前者は恋愛物向き、後者は推理物向き、で本作作者は前者を選んでいます。
その為細かい描写がある推理物を望んでいると厳しいかもしれません。
台詞回しについて
主に遠子なんですが、セリフが長いw
まぁこれは許せます。そういう性格ですから。
ただ心葉や日坂などメインの場合、長いモノローグと長いセリフが混在になると
これは言っているのか?思っているだけなのか?と混乱する場面がちらちらとありました。
気になった点
・作者は女性だと思いますが、ほっこりやお日様のような表現が多かったですね。
・今時の高校生は普通に異性を家に呼ぶ、呼ばれるというはどうなんでしょうか
この点はラノベや漫画、アニメ的な感じを強く受けましたね。
・コノハは女性の扱いが慣れていてヒーロー補正がかかりすぎな気がしましたね。
いつの間にか物静かなイケメンで学校でも人気のあり一目置かれている人物
‥そんな気がしました。
・琴吹や日坂のカップリングはやはり強引な救済に見えましたね。
・そもそも遠子の秘密(紙パク)はなぜスルーされるのか疑問に思いました。
一目見て驚くのはわかりますが妖怪と呼ぶ以前に体の心配するのではと思います
最後までそのままだったのが少し残念でした。
何か過去にトラウマがあり解決することにより味覚が戻るとかでもよかったのかと‥
紙パクはなくてもよい気がしますが心葉との交流の為に用意されたのかなと思いました
・殺人や自殺、いじめ、援交など重いネタがある割に軽い作風が少し違和感を感じました
ネタ自体をもう少し軽めでもよかったかなと思いますね
重めのネタでシリアスだと完全に作品の色が変わるし遠子が浮きますからね
完全な悪人がいない、心の通じない人がいないそんな世界観ですね。
作者が登場人物を好きなのがよくわかります。
文体は安定していると思いますので1冊目読んで面白いと思えば全巻いけるんじゃないでしょうか。
気に入ったキャラ
琴吹、日坂、流、麻貴、芥川
※※※
アニメはまだ見てませんが見終わったらブログに残す予定です
コメントありがとうございます。
状況説明もう少しほしい場面がちらほらとありましたがストレスなく楽しんで読めました。
他作品に絡めて話しが進むのは面白い試みだと思いましたね
前の記事にコメント失礼します!
エピソードに絡めていろんな作品が入っているのは
私としてはすごく読みやすくて好きでした。
知ってる作品は読みやすく、また知らない作品も
文学少女を読み終わってから読んだりと面白かったです。
コメントありがとうございます。
アニメはまだ見ていませんがいずれ見るつもりです。
小説のアニメ化は結構難しいんですよね。
特に文学少女のように一人称だと語り(心葉のモノローグ)が多くなりやすくなっちゃいますからね。
OVAの原作以外のエピソードはとても興味ありますね。
今まさに"文学少女"シリーズ読み返してたトコでコメントしちゃいました。
アニメ本編はストーリー縮めすぎて訳わからなくなってた気がします。その分OVAは原作でもあまり触れることが出来なかったヒロイン達が見れて良かったと思います。
登場人物
天野 遠子(あまの とおこ)
文芸部部長で、心葉の先輩にあたる女性。
自称“文学少女”であり、物語を愛するゆえに純文学の本や小説の原稿を文字通り紙ごと食べる美食家。
井上 心葉(いのうえ このは)
中学3年生の時に書いた小説が大賞を受賞、当時想いを寄せていた美羽が屋上から飛び降りた事で、
一時引きこもりとなり執筆を断念。
この事件で他人とのかかわりを避ける性格になるが、遠子との出会い快活な性格を取り戻しつつある。
朝倉 美羽(あさくら みう)
心葉の過去の想い人で幼馴染。
家庭事情の苦しみから解放されたい為に作家を目指していたが、
心葉との一件が引き金で、心葉の目の前で中学校の屋上から飛び降りる、
彼に大きなトラウマを植え付け自らの心も傷つけた。
琴吹 ななせ(ことぶき ななせ)
中学時代のとある出来事から心葉に想いを寄せている。
高校で再会したが、極度のツンデレで、心葉を前にするとまともにしゃべれなくなるくらいの恋愛下手。
櫻井 流人(さくらい りゅうと)
遠子の居候先の息子。
女性にモテるため、3股4股は当たり前。しかし遠子にだけは頭が上がらない。
芥川 一詩(あくたがわ かずし)
心葉のクラスメイト。
文化祭のある出来事を通して心葉と友人になり、後に彼と深い絆を結んでいく。
姫倉 麻貴(ひめくら まき)
聖条学園理事長の孫娘。
1年の頃から遠子に執着しており、裸婦画のモデルになるよう口説き続けている。
竹田 千愛(たけだ ちあ)
普段は子犬の様に愛らしく純粋で、よく転ぶドジっ娘。
だが本当は何事にも無感動・無関心で、顔に感情が表れない。
そんな自分に絶望してリストカットや自殺未遂を繰り返している。
日坂 菜乃(ひのさか なの)
外伝の主人公。
卒業する遠子を見送る心葉の姿を偶然目にし一目惚れ。
聖条学園入学後、心葉目当てで文芸部に入部。
しかし小説はほとんど読んだことがなく、作文も苦手。
(wikiより一部引用)
コメントありがとうございます。
本作品は漫画のようにすらすら読めるライトノベル、通称ラノベと呼ばれる物ですね。
一昔前この作品はそのジャンルでは人気があったようです。
アニメ化もされたようなので機会があったら見てみたいですね。
一言でいうと学園でいろんな人から悩みや相談を受け事件に巻き込まれ解決していくドラマ
人間関係(主に恋愛)は軽い昼ドラ、推理や事件は軽い名探偵コナンのような感じでしょうかね