カエル少年
- カテゴリ:自作小説
- 2013/07/31 22:44:35
僕の名前は五季文太(ごきぶんた)で、まだ子供です。
父の五季太朗(ごきたろう)は自称陰陽師で占いを仕事にしてますが、それでは食べていけないので何でも屋みたいなことをしています。
この夏休みに父の仕事の手伝いである村に行くことになりました。
その村にある蛙神社(かえるじんじゃ)のご神体の蛙さまが消えて無くなったので捜して欲しいという、神社の神主からの依頼の仕事です。
父と蛙神社の神主とは神道系の大学での旧友で、学部は違いますが同じサークルで活動していた身内からの依頼で、お金には成らないのですが断れず父にはしぶしぶの仕事なのでした。
「まぁ、夏休みの文太との旅行ということでがんばって行くか」
父は根っからのん気で経済的に我が家がどんな状態にあるか気にしていないようでした。
母がパートで稼いだお金でなんとか食べていけてる状態なのに父は旅行気分で仕事に行くのでした。
「高速を使うと高速代がかかるから、下の道でのんびり行こう」
父の運転する軽トラに乗って僕の夏休みは始まりました。
「とうちゃん、何処まで行くの?」
「あぁ、蛙神社のあるところか。よく知らないが山の中にあるみたいだ」
父が仕事に使っている中古の軽トラはエアコンはついているもののあまり涼しく無く、ラジオのボタンしかない乗り心地最低の車でした。
だからカーナビなんて夢の装置でした。
「何処の山なの。富士山にあるの?」
僕を父が何処へ連れて行くのか知りたくて聞きました。
「日本の山と言えば富士山だけど、富士山にはカエルは似合ないな。カエルの似合う山と言えばアルプスだな」
父は僕に説明しても分らないと思っているのか実にあやふやな答えをしました。
「日本にアルプス山ってあるの?」
「日本アルプスは山の名前でなく、山が連なった山脈のことだよ。中部地方の山脈のことさ」
「へぇ~、たくさん山があるんだ。その何処の山なの?」
行き先が分らないのが不安で、僕は父にひつこく尋ねました。
「着いてのお楽しみさぁ」
父は簡単にそう答えました。
父は気楽なのかバカなのか、行き先も知らないで車を走らせているようでした。

























軽トラの長所は、荷台に人が何人でも乗れるところ~~~^^
もちろん、私が乗るのも荷台ばかりでした・・・^^;
うーんと小さな離島では、駐在さんも見て見ないふりをしてくれます^^
自己啓発ものが棚にあり
こんなことが
百目木さんのいう
バカボンパパって老子なんだって
お父さんは悟りを開いているのだろうか…
(ふと…)
無事に帰るという意味だとか。