Nicotto Town


シン・ドラマ汁


ドラマ【激流~私を憶えていますか?~】

激流~私を憶えていますか?~
NHK 火曜夜10時~

【あらすじ】退院した鯖島圭子は病院まで迎えに行く。自分を迎えに来てくれる人がいるとは思わなかったと言う鯖島に、圭子は明るく振る舞った。貴子が娘のと公園のベンチで話していると、東萩がやってくる。様子を見に来たという東萩に、貴子美弥と暮らしてみて、初めて彼女のことがわかったと話す。その様子を美弥の弟・研二がこっそりと窺っていた。仕事中の美弥に、茉莉から以前出したメールの返事が届く。それを読もうとした矢先、美弥に警察から電話がかかってきた。

【感想】やればできるじゃないか! 今回は面白かった! 冬葉、死んでたか…。私は冬葉が名前を変え生きていて、メールを出しているのではないかと考えましたが、茉莉が否定した時点でその可能性は大分低くなり、もうドラマでは冬葉の年齢で実際に顔を出した人物がいなくなったわけですが、そんなことを気にしてる余裕がないくらい、怒涛の展開でした。まず、旭村が手を出していたのが、冬葉の母親だったというのが意外でした。私は冬葉かと思ってた。母親は完全に被害者の親族という感じで、何か秘密を握っているようには見えませんでしたしね。それもそのはず、浮気はしていたけれど冬葉がいなくなった真相は、毛利のせいで知ることができなかったわけですから。しかし、事件の発端は彼女の浮気であったことには間違いないですね。それすらも彼女にはわからなかったわけですから、これはもう責めるわけにはいかないでしょう。駆け落ちはすんでのところで踏みとどまってますしね。ただ、踏みとどまっていなかったら、冬葉が死ぬことはなかったかもしれないと思うと、運命の皮肉を感じますねぇ。毛利はもう、狂ってますね。旭村もおかしくなってますが、旭村は自責の念で狂ってしまったのに対し、毛利は元から狂っています。狂人というのは、他人には理解しがたい自分だけの基準があり、それに従って考え、行動します。婚約者と冬葉の母親が浮気したことや、冬葉の才能を理解できるのは自分だけという思いが、彼女をより狂わせてしまったのですね。救急車を呼んでくると言った旭村が帰ってこないとわかった時点で、自分が行けばよかったものを、冬葉を自分のものにしたいという狂人の理屈で、死体を埋めるという行為に走ってしまった。旭村への愛情もあったのでしょうけどね。そして、その自分の犯した償い難いほどの罪をまったく罪と思わず、圭子たちを責めるのは、お門違いだと思うんですけどねぇ…。20年間贖罪の気持ちで過ごしてきた旭村と違って、圭子たちは進学、就職、結婚など、20年の間に目まぐるしい転機を向かえています。後ろばかり見ていては過ごしていけません。第一彼らは冬葉が死んだかどうかわかっていないのです。十中八九死んでいると思っていたかもしれませんが、10%、いや1%でも生きている可能性があるのなら、悲しんでいいのかどうかわからないのです。いや、生きている可能性があると思いたいのです。冬葉の死を知っている毛利と知らない圭子たちは、そういう意味ではまったく違う20年を過ごしてきたと言えるでしょう。しかし、狂人はどうしようもないんですよね。他人がどう言おうが、一度頭の中に出来てしまった基準を変えることができない。常人でも少なからずそういうところはありますけどね。ちなみに毛利は20年間弔いの気持ちで過ごしてきたと思われます。それは、彼女が今はずっと喪服のような黒い服を着ているのに対し、過去では普通に色鮮やかな服を着ていたからです。さて、過去の事件は解決しました。残るはあのメールの謎ですね。ここにきて美弥の弟の研二の容疑が濃厚になってきました。研二なら彼らのメールアドレスを美弥の携帯やパソコンから調べることもできるでしょうし、貴子が売春していたことも調べることができたかもしれません。実際大林が殺された日、あのホテルにいましたしね。ただ、予告で気になったのが、圭子のセリフかな?「あなただったんですね」という言葉。これは顔見知りで年下の研二ではなく、年上の人物に向けられた言葉だと思われます。毛利は完全に否定したので除外するとして、年上で彼女たちと関係が深い人物というと、冬葉の母親か旭村しかいないことになります。彼らは、圭子たちのメールアドレスや、貴子の売春を知りえませんが、研二との共犯の可能性もあります。研二と面識があり親しく話ができる人物というと、まず浮かぶのは冬葉の母親です。ただ、研二が偶然旭村を見つけた可能性もなくはないです。研二の仕事ってなんだったかな~? もし介護とか介助のような、障害者に関係する仕事だとすれば、後者の可能性が強くなってきますね。さて次回最終回、メールの差出人は一体誰なんでしょう?




月別アーカイブ

2024

2023

2022

2021

2020

2019

2018

2017

2016

2015

2014

2013

2012

2011

2010

2009


Copyright © 2024 SMILE-LAB Co., Ltd. All Rights Reserved.