カエル少年 (3)
- カテゴリ:自作小説
- 2013/08/11 20:02:53
僕達を出迎えてくれたのは父の友達で蛙神社神主の下戸(しもど)氏でした。
父はここに着くまで何回もこの人に電話をして道を聞いていました。
無事に目的地に着けたのは携帯電話があるからできる技なのでした。
「やぁ、久しぶり、やっと着きましたね。タロウもすっかりおっさんになっちまって、こんなに大きな子供まで造って白髪まであるとは、お互い歳とったな。あぁ、挨拶が遅れました。わざわざ遠路はるばるありがとうです」
と、最初に声を掛けてきたのは神主さんでした。
「いや、久しぶりだな。ゲコさんも学生の時よりだいぶ老けど、まだ独身の分だけ俺より若く見えるよ」
「いや、結婚は別にいいけど子供は欲しい気がする。タロウさんが羨ましいな。いいお子さんがいて」
「あぁ、紹介が遅れました。俺の長男の文太です」
父が僕を見ながら挨拶するよに、手を僕の頭に置いて無理矢理僕の僕の頭を下げさしました。
「初めまして。五季文太(ごきぶんた)です」
父の手がまだ頭の上にあったので、僕は頭を下げたまま自分の名前を言いました。
「君が文太君か。初めまして。蛙神社神主の下戸要(しもどかなめ)です。お父さんとは学生の時のサークル仲間でよく自転車であちこちに行きました」
やっと父の手が離れ、僕は神主さんの顔を見ることができました。
父の行き当たりばったりの旅は昔の自転車の旅に関係していたみたいです。
「積もる話は後にして、とりあえずこのこはる温泉の湯で運転の疲れを癒して下さい。これからの宿はこの秘境旅館かわず壮でどうぞ」
突然、話に割り込んできたのは神主さんの後ろに居た旅館の御主人でカワズ村自治会会長のおじさんでした。
「ありがとうございます。旅館に宿泊できるとはありがたいことです」
父がありがたそうにそう言うと、三人は会長の後ろについて旅館に入りました。

























みなさんのお名前にお茶目なセンスが光ってますね~^^
んばにやら怪しげな