Nicotto Town


ロング澤翔


しんぞうはいつも料理に合わせた酒を選ぶ

ゃん。この人達、猫からはなれないよ」
 途方に暮れたように姉を見る馨。

「もうしょうがないね。暑いけど今日は外飲みといきますか」
 美音がそんな声を上げて、古い七輪を持ち出した。
 店の炉から適当に炭を七輪に移し、串を打った鮎を並べる。
 独特の鮎の表面のぬめりが少しずつ乾いていくと共に、背びれや尾にたっぷり振った化粧塩が白く浮き出る。鮎がしっかり焼けるまでの間に、美音はみんなに飲み物を勧める。
 うめは当然梅割。まさは朝日山百寿盃。あきは本日お酒はパスで麦茶。俺はビールでといったりょうが今度はまさに蹴飛ばされた。<a href="http://www.behaviorjp.com/">自動開閉傘</a>
「ふざけんな!鮎の塩焼きにビールなんて生臭くて飲めたもんじゃねーぞ」
「ぼったくりの魚が生臭いわけないじゃないっすか!」
 負けじと言い返すりょう。おや強気だと思っていると、今度はしんぞうに蹴飛ばされる。
「相性の問題だ。鮎なんて繊細な味と香りを楽しむ物は、ビールみたいに苦みの強い酒持って来ちゃ駄目なんだよ。やっぱり日本の魚には日本酒が良い。百歩譲って焼酎までだ」
「じゃなきゃ、あたしみたいにご飯よ!」
 あの塩気がけっこういいのよ白いご飯にと焼け始めた鮎の香りに既にあきはうっとりしている。<a href="http://www.behavejp.com/">傘 かわいい</a>
「外の縁台で鮎の塩焼きとご飯?!そりゃないわー、それなら俺も酒にする」
 ビールを諦めたりょうが日本酒をチョイスしたので、美音はりょうにはまさと違う酒を出す。四合瓶で冷やしてあった『上善水如』。りょうのような日本酒ビギナーにうってつけの癖のない、まさに水のようなと評される酒だった。
 美音は升の中においたガラスコップになみなみと酒を注ぐ。あららといいながら少し升に溢れさせるのは、お約束のサービスだ。
 コップの酒を一口飲んで減らした後、升に溢れた分をグラスに移す楽しみを振る舞うために決まっている。<a href="http://www.behavejp.com/">傘 楽天</a>
「しんさんは?」
 それぞれが飲み物を貰って、最後に残ったしんぞうを見た。

 しんぞうはいつも料理に合わせた酒を選ぶ。梅割一辺倒のうめや朝日山命のまさはわかりやすくていいが、しんぞうのようにあれこれ呑んでくれる客は、美音としてはちょっと、いやかなり嬉しい。
 新しい酒を仕入れた時の反応を見るときも、しんぞうの経験豊富な舌はとても頼りになる。
「やっぱり今日は本酒だろうなあ。ちょっと甘めのがいいな」
「じゃあ梅錦の風神辺りどうでしょう?」
「ああそりゃいいな。甘口の方で」
 美音のチョイスをあっさり肯定して、しんぞう
http://www.beginjp.com/ world end umbrella




Copyright © 2025 SMILE-LAB Co., Ltd. All Rights Reserved.