カエル少年 (7)
- カテゴリ:自作小説
- 2013/08/24 22:48:03
僕は息を切らしながら神社の前にいました。
両手を足の腿に当て前屈みの姿勢で下を向いて、口を大きく開け犬のような息をしていました。
神社の石畳に今にも倒れてしまいそうでしたがなんとか堪えていました。
どれほどの時間が過ぎたのか、僕はやっと顔を上げて真っ直ぐ立てるようになりました。
そして真っ白だった頭の中に蛙神社の様子が除々に写り始め、古びた神社の様子が映像として見え始めたのです。
神社の暗いイメージは古い木造の建物が発しているものかうっそうした木々の中にあるためか、その時の僕には分りませんでした。
何故か雰囲気的にイヤな空気が漂っていたのです。
「おい、そこの坊主こっちへ来い」
僕のイヤな勘は当たりました。
いきなり見知らぬ大人の男性に声を掛けられてしまいました。
その男は天狗のような格好をしていましたが、男が着ている白い装束には赤黒いシミがあちこちに付いていました。
「坊主良く聞け。俺は今、隣りの村でヒトを殺してきた。それも何人もだ。ここで今死ぬつもりだったがお前が現われて気が変わった」
そう、僕をにらみつけながら男が言いました。
僕は恐ろしく怖くて、気絶してしまいそうでした。
男の霊術にかかったのか動くこともできず、僕の足は大きく震えていました。
「あの、おじさんは人殺し。じゃ、その服の赤いシミは血の跡?」
声も震えていました。
震える小さな声で、何故僕は男にそんなことを聞いたのか分りません。
ただの僕の独り言だったのかも知れませんが言葉に出してしまいました。
「なに。坊主、今何か言ったか?」
男の顔は怖く威圧的でした。
僕は思わず顔を横に振りました。
「おい、坊主。ヒトを殺した意味が分るか。今、俺が警察に捕まれば死刑になるんだぞ。一人殺すのも何人も殺すのも同じ結果になるだぞ。お前も死にたくなかったら俺の言うことを聞け」
僕はすぐに顔を立てに振りました。
もう、怖さで頭の中は真っ白で足の震えが止らずオシッコが漏れそうです。
『早く警察のヒトが来てこの男が捕まれ』
僕は心の中でそう強く願いました。

























状況が頭に浮かぶような表現がいいですね^^v
危機一髪な状況ですね。
僕はどうなってしまうのでしょう。
続きが気になります。