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カエル少年 (10)


 警察と縛られた僕を人質にしている犯人の膠着状態は簡単なことで破られました。
犯人が僕の咽に当てた日本刀を天に振り上げた時のことでした。
一発の銃声が山に響き犯人が後ろの池に倒れようとしたのです。
警察の特殊銃隊の隊員が狙撃用ライフルで、犯人を狙って撃ったのでした。
銃弾が人間の肉体を貫通する鈍い音を僕は始めて聞き、その後犯人は声もあげずに後ろへ倒れようとしたのです。
ただ、犯人だけが倒れてくれれば良かったのですが、僕を逃がさないように縛ったロープを握った犯人の手のせいで、僕も犯人といっしょに池に落ちることになりました。
池の岸は岩できていて、半分は自然の地形を利用して造られた人造湖で、僕達が立っていた所から池の水面までは垂直に落ち込んでいました。
その高さは約1メートルぐらで、池の深さは深いところで約4メートルぐらいです。

「わぁ~」
僕は叫び声をあげましたがすぐに水面に叩きつけられ、あの水中独特の音の響きが耳に入ってきました。
縛られていたため手の自由が利かず、僕は男といっしょにゆっくりと水中に沈んでいくしかありませんでした。
水源が後ろのアルプスの地下水なので、池の水は冷たくてわりと澄んでいて水中は静かでした。
水面はキラキラと光り輝き、空の青さが綺麗に見えました。
しばらくの間は息を止めていましたが、やがて苦しくなって水を飲み始めました。
水を飲み始めた時は苦しかったです。
でも、肺が呼吸を止たのか、意識が遠のくと同時にある種の気持ちよさが僕を包みました。
『あぁ、死ぬんだ』
その時、僕はそう思いました。
最後におっきなカエルが僕の顔の上を泳いでいるのを見て意識を無くしてしまいました。

 再び現実に意識が戻った時は、僕は病院のベッドの上にいました。
それまで意識が無かったかと聞かれると、あったのでした。
夢の中かどうか分りませんが、僕は池で見たおっきなカエルと会話し続けていたのです。
カエルは先生のように僕にいろんな事を教え、その内容はこれから学校で学ぶことより多かったのでした。
僕は池に沈んでから三日で病院で意識を取り戻しましたが、その三日間が僕の人生より長い内容だったとは誰も知らないでしょう。
僕は死の体験の中でカエルから教わったのです。
その教えてくれたおっきなカエルは、実は蛙神社のカエル様でした。
カエル様は僕を死から蘇らせ、不思議な力を僕に授けたのでした。
そして僕はスーパーヒーロまでいきませんが、それに近い者に成った気がするのでした。

#日記広場:自作小説

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2013/08/29 19:51
こんばんわ

テキトー訪問しました。

嘘↑

木になって訪問しました
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2013/08/27 21:31
なぎささん、いつもアドバイスありがとう
やっと考えていたヒーローの登場です
なんかケロッパさんみたいなヒーローですがよろしく
アバター
2013/08/27 19:26
(余計なお世話ですが。。。 
小康した状態・・の表現は 膠着状態のほうがいいかもです)

で・・なんて素敵な展開でしょう
死の淵に立つと脳は 何か不思議な力を呼び覚ますのかもしれないですね
夢の中のようなことは 現実かもしれないし 脳が最後に見せた魔法かもしれないけれど
その三日間の内容は どのようなものだったのでしょうね
そして・・・授かった不思議な能力って・・どういうものだったのでしょう
地球の平和を守る良いことに使ってくれるように願いますけれど
僕・・・はきっとこの期待にこたえてくれることでしょう

死の淵から戻ってこれて本当に良かったね
お話は これが序章なのかしら
もし 続きがあるのなら 楽しみ楽しみ~~~~~^^
それにしても ゴキブンちゃん アップ頑張ったねぇ~偉いえらい^^v



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