剣道体験談
- カテゴリ:10代
- 2013/09/03 08:24:10
ぼくが剣道を始めたきっかけは、剣道のチラシがポストに入っていて、お母さんに「剣道なんて、めずらしい体験やからやってみたら。」と言われて「じゃあ、やってみようかな。」という軽い気持ちで始めました。
でも、お母さんの真意は、男の子は生きていく上で、全身全霊をかけて何かをまもったり、戦わなければならないときが必ずあるので、その力を剣道を通して学んでほしいと思って入会させたそうです。
ぼくの最初の体験けい古の感想は、基本のけい古をやってみて「案外、自分にもできそうだな。」と思って続けていました。それから、「剣道ってどんなスポーツなんだろう。」ときょうみを持ちました。でも、まず竹刀を持って、それから防具組に上がっていくとしんどいこともふえていきました。
特に小手・面・面の打ちこみや相掛かりの掛かりげい古は、とても竹刀が重く感じて、足が動かなくなり、息もしんどくなります。ぼくが精いっぱいと思っても、足りなくて、選手にもなれなくて、今年の夏は本当にもうやめたいと何回も思いました。一本取って勝てた時はうれしいけど、ほとんど勝てないので楽しさもあまりわかりません。でも、みんなはがんばって続けて、勝ったりしていて、ぼくもなんとかがんばって、今ではだいぶましにはなってきました。最初のころは、剣道がどんなことをするのかもわからず、つっ立っていたぼくが、一年間で先ぱいの中にいることに「最初よりだいぶ上達したな。」とつくづく思うことがあります。
けい古や試合でぼくが体得したことはいろいろあるけど、一番は一所懸命ということのすばらしさです。それは、一所懸命すれば必ず良い事があるという確信から生まれました。その確信は一所懸命けい古にはげんでいたら、錬成会や試合にも出してもらえたことからです。一所懸命していると、何か返ってくるということにそのころから気づき出しました。
ぼくは夏休みの宿題の読書感想文を書くために、今年は「かたうでの少年剣士」という本を読みました。あらすじは、主人公の森政文という少年が、幼い頃電動カッターに左手を巻き込まれ、ずっと不自由な右手だけの生活をするところから始まります。ところが小学校一年生の春休み前に政文は、剣道をしている兄の長文を見てかっこいいと思い、自分も習いたくなって両親と道場の先生に相談に行きました。政文のやりたいという気持ちが伝わったのか、先生が自分も身体障がい者だからわからないけど、右手と左手のひじくらいまでしかない政文を受け入れてくれることになりました。剣道の先生は薬アレルギーで全身マヒになり、つらいリハビリをしてなんとかふつうの生活ができるまでに回復したから政文のことも応援してくれたのかなと思います。
政文は先生に言われた通り、砂をぎっしりつめたサイダーびんを一日300回振ったり、百段の石段を竹刀をふりながらうさぎとびで一日4~5回やったり苦しい努力が続きました。竹刀の持ち方の工夫や、誰よりも早く打てる上段の構えなどけい古して、ついに武道館での全日本選ばつ剣道錬成大会個人戦でみごと優勝しました。そのときは六年生でした。
ぼくはこの本を読んで変わったところがあります。それは、けい古の時政文は一所懸命していたから、それが実って優勝を果たしたと思うから、ぼくも政文みたいに頑張って努力すれば、試合にも勝てるようになると思うし、本当の剣道の楽しさというのがわかってくるのじゃないかなと思いました。それからは、けい古を本気でやれるようになりました。
ぼくが一番心に残っていることは、補欠でくやしかったけど日本武道館に行けたことです。なぜかと言うと、武道館に出られない人もたくさんいるのに、その中で補欠ででも出してもらえたからです。同時に、武道館では気はくのこもった試合がたくさんあって、みんな真剣勝負をしていました。同じくらいの年の子たちなのに、レベルの高さにすごくおどろきました。
ぼくがこれからしていきたいことは、政文のように自ら努力や工夫をし、けい古の真剣さがないと絶対に強くなれないことをいつも意識していきたいです。それから、一所懸命やればいつかは必ず実るということを信じてけい古にはげみたいです。試合では、常に勝つことに集中しながら、心を静めて集中して試合にのぞんでいきたいです。政文の努力やがんばりに負けないように、くじけずどんどんがんばっていきたいと思っています。
2年間の毎日毎日の積み重ね
ひとり、取り残されてもがんばってきた
その成果が金メダル
そのメダルは、他の誰でもないきみの力で勝ち取ったものだよ
同じように頑張っても
メダルがもらえない子もいる
そこで差が出たのは
きみのねばりと、仲間の力だよ
その金メダルはきみのもの
きみが本来、持っている力
一生、大切にしてね。。。
さあ、そして武道館へ!全国大会へ!
明日の全日本剣道大会には、ぼくたちの先輩が出るらしいです。
先生がうれしそうに話していました。
先生もがんなのに、すごいです。
ぼくも、右足のかかとがよくいたくなるので、足サポをはめています。
足全体でふみこんでいると、親指の付け根のへんがひびわれるし、いたいです。
お母さんは、「重心を前に」って言います。
ぼくは、じげいことか試合になると、からだが曲がって上段が竹刀が右よりになってしまうのがなおりません。
日本武道館での大会に補欠でも出れるなんて、すごい経験だと思うよ
すごかったでしょ。11月の文化の日に全日本剣道大会があるよね。観に行ったことあるよ。
いまでも、テレビでやるよね。あの緊迫した張り詰めた空気の中、心を乱したら、ぱこーーんと
打たれてしまう。すごいよね。
私もまた、始めました。学生のころの癖を今必死で直してます。打ち込みとき、右足のかかとが、ごっつーんと
なり、かかと痛めちゃいます。なにか、いい方法ある?右足のすり足がつま先あがっちゃうんだよね。
いろいろ試しながら、自分の今度は、大人の試合ができたらと思ってます
つらい、きつい、やめたい、思うかもしれないけど、乗り越えたら見たことのない世界が見えると思います。
つらかったら、ここで書いてはいて。すっきりしたほうがいいよ。応援してます^^