気になる小説
- カテゴリ:小説/詩
- 2013/09/06 08:56:15
小説そのものというか、作家ですね。
最近むしょうに三浦哲郎の作品が読みたくなってます。
地元青森が生んだ、国民的作家のひとりです。
3年前に亡くなったんですが…。本当につい最近です。
こんなにすごい人が身近にいたのに、蒼雪、ぜんぜん意識してませんでした^^;
盆土産って話があります。
これが三浦哲郎の作品だったと知ったのも、ついこの間でした。
中学の国語の教科書に載っていたのを覚えています。
それのエビフライの描写がみごとで、やけに印象深かったのです。
ごく短い掌編で、なんてことない田舎のお盆と家族の話なのですが、知ってる人いるかな?
青森の田舎で、父親が出稼ぎに出ている家庭(今でも、農閑期などに東京へ出稼ぎに出る農家の大黒柱は東北にいる。吉幾三も「津軽平野」って歌で歌っている)。
主人公の男の子が、エビフライは川エビを揚げたやつだと思っていた。
フライと言えば給食のサバを揚げたやつしか知らなくて、なので出稼ぎ中の親父が、お盆の帰省のときにお土産でエビフライを買ってくる。
冷凍のやつなんだけど、揚げたてはとてもおいしくて、「しゃおっという歯ごたえとクルミのような味がした」
親父~、エビフライってうまいな!(ノ `・∀・)ノ゙ オオオオォ♪゙
喜ぶ親父、笑顔の家族。
というお話でした。
この、「しゃおっ」って歯触りの描写がですね、これ以上ない揚げたてのエビフライを想起させて優れているのです。
かじったときの衣のサクサク感と、エビの身のジューシーさとぷりっとした感触が同時に含まれている表現です。
揚げたてのエビフライを初めて食べた感動を伝えてくれる、秀逸な描写だと思いますw
クルミ味っつうのが良くわからなかったんだけど、昔の人はおいしさを表現するのに、クルミのうま味を用いたらしい。
しゃお、が異様に印象に残ってですね…、未だに鮮明に覚えているのです。
これはすごいことです。文章が達者で美しいと評価の高い作家ですが、こうして通りすがりの蒼雪の心にも焼き付けているのですから。
たまたま、地元の新聞のコラムにその話が紹介されてて、それがきっかけで、他のも読んでみたいなと思うようになりました。
いろんな作品が有名で評価も高く、とてもたくさん出ているので、どれから読んだらいいか見当もつきませんが、じっくりあらすじを読むなどして、ピンと来たのを選ぼうと思いました^^
しゃおの破壊力はすごいですよね。よくぞこの擬音を見つけました、と感服いたします(笑)
とんかつの話も、詳しくブログに書いてる方の記事を検索してきました。
短いながらも、味のある作品のようです。
食べ物の描写が上手なのは、作者がそれを食べた感動を書いてるからですねw
それだけ文章が上手だともいえます。
しかもこのお話、とても奥が深いです。親子の情と、食べ物への執心、同時に重なりつつ軽やかに仕上がっています。(あらすじだけでこうも思わせるとは、さすが)
私もこの記事書いていて、むしょうにエビフライが食べたくなりましたww
揚げたては本当においしいですよね。冷凍でもねw
芥川賞の選考委員もされていて、私小説最後の担い手とも言われた作家だそうですが、純文学はふだん読まないから、有名なんだな~くらいしか知らなかったです。
中、短編も多く書いてるみたいですね。そうそう、ユタを書いたのもこの人です^^
芥川賞受賞の「忍ぶ川」も、短い作品だそうです。短いと、いっちょ読んでみるかという気になりますね。
私も古本屋さんを探してみようと思います^^
三浦哲郎、で検索すると、トンカツというのもありました。これも高校の教材みたいですねぇ!
15の時に食べたトンカツの味が忘れられなかった…みたいな記述もあり、おいしい!と記憶に残ったものを題材にしているのでしょうかね(*^◯^*)
ああ、しゃおっ、とおいしいエビフライ食べたくなりますね!(笑)
蒼雪さん、責任取ってください(笑)
これは、印象に残る表現ですね。
美しい日本語を使われる方のような気がします。
三浦哲郎さんという作家さんは、蒼雪さんのブログを読むまで知りませんでした。
そこで、検索してみましたら・・・・あら!
「ユタとふしぎな仲間たち」という児童文学作品があるではありませんか。
この作品には、小学校の図書室で見覚えがあります。
他にも、様々な作品があるようですね~。
私も、気になったので、今度ふらりと手に取ってみようかと思います。
素敵な作家さんのご紹介、ありがとうございました^^