は精悍な顔立ちを夕風に
- カテゴリ:日記
- 2013/09/18 11:33:49
「今朝だよ。何か気に食わなかったんだろう? おまえはそういう顔をしていた」
今朝の狭霧は、盛耶の馴れ馴れしい態度が気に食わなかった。くらりと気が遠くなって、狭霧はうつむいてしまった。
(……通じてなかったんだ)
狭霧の中では、怒りすぎたと後で悔やむほどだったのだが。
「何か気に食わなかったのか」と今さら問われても、今朝言い合いをした時に、かなり詳しく文句をいったつもりでいたのだが――。それに、いまさら、あの時はこうこうこういうわけで怒っていましたとつらつら説明するのは、どう考えても馬鹿らしいではないか。これ以上、どうしろというのだ。
「いいよ、もう……。気が済んだから」<a href="http://www.lrozd.com" title="http://www.lrozd.com">http://www.lrozd.com</a>
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「そうなのか?」
盛耶は、ほっと口元をほころばせた。怖いものなどなさそうな、無鉄砲な態度をとる盛耶が、そんなふうに吹っ切れたように笑うと、悩みなどまるでなさそうに見える。狭霧が口にしなかっただけで、問題は何一つ解決していないのだが。
(少しくらい、気づいて――)
狭霧は肩をすぼめて黙るが、盛耶には伝わらない。彼は精悍な顔立ちを夕風に向けて、爽やかに笑った。
「なら、よかった。一応、心配してたんだ。でもな、もとはといえばおまえが強情だからだぞ? それで、まさか、本当に土いじりにいって来たのか?」
「ご、強情? わたしが? それに、まさか本当にって……」
完全に、狭霧の意思はまったく伝わっていなかったらしい。
あなたはどうしてそんなに偉そうなんですかと、今朝、そう訴えたはずだった。勝手にわたしのことをわかったふりをするのは、やめてください、とも。それなのに――。
もはや、いちいち苛立つのが面倒になる。狭霧は、ここから離れるにはどうすればいいかと、そればかりを考えてしまった。
「土いじりにはいってきたわよ? 一応いっておくけれど、土いじりは決して賤(いや)しいことじゃないわよ。その場所が豊かになるためには、必ず畑が要って、畑が増えることによって人は……」
「賤しいに決まってるだろう? 土仕事なんぞ、身分がないものか落ちこぼれた奴がやるものだ」
「……あなたね」