81式短距離地対空誘導弾
- カテゴリ:車・バイク
- 2013/10/03 18:09:13
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81式短距離地対空誘導弾は、防衛庁技術研究本部と東芝が開発した、短距離防空用地対空ミサイルシステムです。防衛省は略称をSAM-1、広報向け愛称を「ショートアロー」としており、部隊内通称は短SAM(たんさむ)とも通称されています。写真は改良型(短SAM改)ではありません。
ジャッキとステップを取り付けた73式大型トラックの後部に、射撃統制装置を搭載した車両一台と、発射装置を搭載した車両二台で構成される。射撃統制装置にはパッシブ式のフェーズドアレイレーダーを採用し、発射後に空中におけるロックオン機能や、赤外線パッシブ・ホーミング方式を採用して、二つの目標に対する同時追跡と連続攻撃能力を有しています。
発射装置は誘導弾4発を装填可能で、搭載車両のステップには予備弾を収納したコンテナを携帯出来る。装填に際しては、ランチャーレール下部に置かれたコンテナ内から機力により弾体が持ち上げられ、ランチャーレールにセットされる。
発射装置に「目視照準具」を接続する事により、目視による照準も可能。安全対策として、設定時間を超えて飛翔した場合や、射撃統制装置からの指令で誘導弾を自爆させることができます。
1960年代の後半から開発が始まり、1981年(昭和56年)に制式化されました。
1982年(昭和57)から陸上自衛隊の各師団に、1983年(昭和58年)から航空自衛隊の基地防空用に、81式短距離地対空誘導弾(A)の配備が始まっている。1990年(平成2年)までに陸上自衛隊の全師団へA型の配備が完了した。
1992年(平成4年)からは海上自衛隊の基地防空用に81式短距離地対空誘導弾(B)の配備が行なわれ、こちらは2006年(平成18年)には退役した。
現在、改良型の81式短距離地対空誘導弾(C)(通称:短SAM改)は陸上自衛隊のみで配備されており、航空自衛隊は短SAM改が対巡航ミサイル能力に劣っているとして導入していない。
SAM-1
全長:約2700mm
直径:0.16m
翼幅:0.60m
重量:約100kg
弾頭重量:約9kg
最大飛翔速度:マッハ2.4
最大有効射程:7,000m
最大有効射高:3,000m
73式大型トラック:73式大型トラックは、陸上自衛隊で使用されている車両です。製作はいすゞ自動車。1973年(昭和48年)より調達開始。2001年(平成13年)度以降は「3 1/2tトラック」として調達されています。
フェーズドアレイレーダーは平面上に多数の小さなアンテナを備えることで機械的な首振り動作を必要としないアンテナである。パルス・レーダー、パルス・ドップラー・レーダー等のアンテナとして用いられる。更に受信信号をデジタル処理することによって多数の受信ビームを作り、方位・距離を測定するDBF(デジタル・ビーム・フォーミング)にも応用される。従来のレーダーのようにアンテナを上下左右に動かすのではなく、平面上の多数の小さなアンテナからそれぞれ放射する電波の位相を電気回路で制御することで、これらのアンテナからの電波を合成して、旋回・俯仰する走査方法を用いて観測するレーダーである。そのためレーダーアンテナに機械的な駆動装置の必要がない。平面上の小さなアンテナのそれぞれに電波送受信機が実装されているものがアクティブ式(Active Phased Array Radar(APAR、アーパー)、能動型位相配列レーダー )で、小さなアンテナの裏側に位相変換器と呼ばれる仕組みが電波を分配する役割の導波管に隣接して備わっていて、これらがただ1つの電波送受信機からの電波を分配しながらそれぞれのアンテナに合わせた分の位相をずらすものがパッシブ式である。パッシブ式の受信は送信の逆方向となるだけである。アクティブ式はパッシブ式に比べて高い技術力が要求されるが、パッシブ型に比べて小型化が可能です。
射撃統制装置:現在の最新戦車では目標の照準画像をFCSが処理することで自動追尾が可能となり、目標車両だけでなく自車も走行しながら常に照準を合わせ続けられるようになっている。これらの3.5世代と呼ばれる戦車の多くは高機能な射撃統制装置に加えて、人工衛星ナビゲーション、慣性航法、敵味方識別装置(IFF)、車間情報システム(IVIS)、高機能表示装置が備わるようになっており、これらの高度な戦闘情報機器群をまとめてベトロニクスと呼ばれている。