枕草子より、「うつくしきもの」
- カテゴリ:日記
- 2013/10/08 21:18:46
かわいらしいもの。瓜に描かれた女の子の顔。
雀の子が、ちゅんちゅんとねずみのように鳴き真似をして呼ぶと、踊るようにやってくる。
2,3歳くらいの子供が、急いではいはいしてくる道に、とても小さなゴミなんてめざとく見つけて、愛らしい指に乗せて大人に会うごとに、誇らしげに見せている。とっても可愛い!
髪はおかっぱ頭の女の子が、前髪が目に掛かって邪魔だろうに、払いのけもせずに、首を傾げてじっと物を見ているのも可愛らしい。
大柄ではない殿上童が、立派な着物をせられて歩き回っている。とても可愛い。
とっても愛らしい赤ちゃんが、ちょっと抱っこして遊ばせて可愛がっているうちに、しがみついて寝てしまった。本当にいとおしくってしょうがない。
お人形遊びの道具も可愛い。
浮いた蓮の葉っぱで、池からとってきたとってもちいさいやつ。
葵の花のすごく小さいの。
何も何も、ちいさいものって、みんな可愛い。
たいそう色白で、ぽっちゃりした2歳くらいの子供が、ぶかぶかの二藍の着物を、丈が長いので、袖をたすきで結びあげている様な子が、はいはいして着物をひきずってくるのが可愛い。
また、丈が短いから袖ばかりが目立つ着物を着て、歩き回っているのも可愛い。
8~10歳くらいの男の子が、声は幼いままで難しい書物を読み上げている。
ひよこが、白く丈の短い着物を着ているように、足が長く見える様子で、ひよひよとにぎやかに鳴いて、人の後ろになったり、前になったりしながら、立って歩くのも、可愛い。
また、親の後ろに連なって、ともに立って歩くのもみんな可愛い。
鳥の卵とか、瑠璃の壺とか。
授業で訳してて、しみじみ思った。
これだけ「うんうん、そうだよねー」って思える古典作品って貴重じゃないか?
ぶかぶかの着物が可愛いとか、めっちゃ分かってるじゃないすか清少納言。
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- sorte@今吉
- 2013/10/08 21:20
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