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青い春 番外編3

「きゃはは…みんな騙されちゃって」悲鳴は菜々子の悪戯だった。

「本物が出たと思ったのに残念だわ…」がっかりと肩を落とす友梨亜。

「ところで結は?」隼人の言葉に一緒に駆け付けたはずの結城がいないことに気づく。

「さっきまではいたと思ったんだけど…?」

「教室に戻ってみよう」

一行は教室に戻る途中、結城の姿を探したがやはり見つからない。そして教室に着いたが…ドアが開かない。千尋と隼人が引戸に手をかけるがビクともしない。体を斜めに傾けて全身で開口しようとするが、1ミリも微動だにしない。そんな中、窓から教室を覗き込んだ菜々子が息を呑んだ。

「結城!あいつ何やってんの!?」

そこには廊下側の窓とは違う真正面の窓枠に足をかけている結城がいた。ここの教室は3階、下は堅いコンクリート、落ちれば怪我だけでは済まないだろう。

「結!!何やってんだ!?」「降りてこいよ!」

叫んでも結城には聞こえず、ただ下を見下ろすだけだった。

「一体どうしちゃったの?」

「たぶん憑かれちゃったのね…」

「隼人、菜々子は守衛でも誰でも良いから大人を呼んで来い!俺と友梨亜はなんとかして結城を止めてみる!」

「「わかった」わ」

一刻の猶予もない、隼人と菜々子は走り出した。

二人が走り去った後、再びドアに手をかけようとした千尋は信じられないものを見た。

こちらを振り向き、不気味に微笑む結城。


――「次はお前たちの番…」――


そう伝えると結城は体を傾け、頭から落下した。

「!!!?結ーーー…」

全く開かなかったドアはあっさり開き、千尋は急いで結城に駆け寄るが手遅れだった。

結城の体はそのまま地面に叩きつけられ助かることはないと思われた。

“ドサッ!!!”

「…………」

あまりのことに言葉を失う千尋。

「…どうなったの…?」

後から駆けつけた友梨亜が恐る恐る尋ねる。

「…あいつ…来ないんじゃなかったのかよ…?」

下を見ると桜川 紅貴が結城の体を受け止めていた。

千尋と友梨亜は階下にいる二人の所へと急いだ。



その頃、紅貴は事態が飲み込めずに突然降って来た幼馴染に驚きを隠せないでいた。両親は仕事で早々と行ってしまったのと、結城たちのことが気になりやって来たのだが…いきなり結城が窓から飛び降りてくるのが見え、一心不乱で受け止めたのだ。

「結?どうした、何があった?」

腕の中で気を失ってる結城を揺さぶったり顔をつねったりしてみる。すると、結城はカッと目を見開き、紅貴の首を締めあげる。

――「…邪・魔を・するな…!!」――

「…結!?…じゃ、ないようだな…?」

――「好きだったのに…ウゥ…みんな殺してやる…私の顔を悪く言った奴も…一緒になって虐めた奴も…助けてくれなかった奴も…」――

結城に取り憑いてる亡霊は何なのかわからないが、何が未練でこの世に留まってるのか推測できた。

「俺は…ずっと前から、君のことが好きだ…」

――「嘘よ…私のことをあんなに気味悪がってたくせに…ウッウゥ…」――

一瞬だが、紅貴の首を絞める手が緩んだ。その隙を突き、結城の手を掴むと抱き寄せ、
口づけた。

長いような短いような優しくて甘いキス。

結城は唇を離すとうれしそうに可愛い少女の笑みを浮かべた。

――「ありがとう、本当にありがとう…これで成仏できます…さようなら…」――

結城の体から女生徒の霊が抜き出てきてそのまま上へ上へと昇って逝った。


それを終始見ていた二人がいた。千尋と友梨亜である。

「こ、紅貴!お前、今、結になんてことを…」

「ふふ…紅貴君、色んな意味で良いものが見れたわ…ありがとう♪」

「どう致しまして」

それから隼人と菜々子が、駆け付けた。

―それから数日後―

「結城、ほんっとに何も覚えてないんだな?」

「ヒロちゃん、しつこいよ…」

金縛りにあってからの記憶が無く、気が付いたら紅貴に抱きかかえられていたのだ。

「何があったの?」と尋ねる結城に対し「知らない方がいい!」という千尋。

そこまで言われると逆に気になる。何故かここのところ紅貴の機嫌も良いし…何があったか覚えてないけど、あんな怖い思いは二度としたくない…友梨亜がまたオカルト話をはじめた



【番外編・終わり】

#日記広場:自作小説

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2009/08/16 22:25
=骸猫さん=
文字制限がなければ状況をもっと具体的(濃厚)に書くつもりでしたよw(-v-*)
友梨亜は満足してましたが、千尋は…w
またこいつらを書いてみたいな(*^v^*)


=ムツキさん=
コメントありがとうございます(^O^)ノ☆
見てはいけないもの=御心配なく、女生徒ははちゃんと成仏しましたから…てそっちじゃないかw


=ゆいきさん=
今になって思いましたが、後日談は別に書けばよかったですね(^^;)
おかげで、台詞カット・編集、描写カット、1700代まで減らしても更新できず、苦戦しましたw
紅貴はきっと結城に出会わなければここまでマセたりしなかったでしょうねw
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2009/08/16 18:58
文字制限が憎いですね…。

てか肝試しをしようとした小学生が恐ろしい(笑)
あと俺様は小学生のときからマセてたんですね恐ろしい!笑
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2009/08/16 18:44
あしあとどもです。見ちゃいけないものを見ちゃいましたね(>w<)b

でもコワ面白いw w !
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2009/08/16 14:57
やばいwwww
紅貴積極的すぎ!!w

でも千尋と友梨亜が、ちとうらやましい・・・(近くで見てたから)
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2009/08/16 01:20
文字数制限のせいで色んなとこをカットしたけど(^^;)

ちゃんと話の内容が伝わると良いんですが…w



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