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シン・ドラマ汁


ドラマ【八重の桜】【ハードナッツ!】

八重の桜
NHK 日曜夜8時~

【あらすじ】政府は徴兵が進まないことを危惧し、私学の学生の徴兵免除を解除することにした。同志社英学校ではこの影響で退学する学生が続出。は、伊藤邸で家庭教師をしている津田梅子のツテを頼り、伊藤博文に直談判しにいくが、けんもほろろに追い返される。食事中も不機嫌なに、八重は女今川の話を持ち出し諌めた。一方容保は、死期が近付く姉のを訪ねる。一緒に暮らそうと言う容保に、は感謝しながらも断った。これが容保の今生の別れとなった。

【感想】まず八重が普通に言っていた「女今川」というのが気になったため、調べてみました。元は今川状といい、遠江今川氏の祖とされる今川貞世が1412年、養子で弟の今川仲秋に与えた指南書だったそうで、目的は書の手本でしたが、内容は人生における教訓や治世の心構え、所謂帝王学であり、後世道徳の手引きとしても使われたそうです。女今川はそれをカナで書き、絵を入れわかりやすくしたもので、やはり道徳と書の手本として使われたようです。襄がこれをバカにしたような態度をとったのは、やはり不機嫌だったのと、アメリカに渡り洗礼を受けた襄にとって、カビの生えた古い思想ということもあったのでしょうね。いつもこんな態度をとるような人ではないので、ちょっと気になりました。今回は襄が死ぬんじゃないかと思った人も多いんじゃないかと思いますが、確かに襄は早死にしますが、今までいろいろ調べているうちに、襄が海外で死んだという話はなかったので、私は騙されませんでしたよw しかしまさか、死ぬ死ぬ詐欺をやるとはね…。まぁ、スイスで倒れたのは本当のようですが。アメリカ生活が長かった襄とはいえ、海外で、近くにいるのは見知らぬ外国人ばかりの状況で倒れ、まさに生きた心地がしなかったでしょうな。それまで体を壊していたとはいえ、海外に渡航するなど、あまり死が近付いているという自覚はなかったのかもしれません。まだ動けるうちに…という気持ちはあったかもしれませんが、倒れて初めて本当の意味で意識したのかもしれないですね。さて今回出てきた、青木という青年。どっかで見た顔だけど思い出せない…と思ってたら、ビーストですよ。髪型も髪の色も違うし、全然わからなかったなぁ。前もってストーリーとか全然見てなかったんですが、最初に彼が山本邸を訪問した時、座敷で覚馬の書生にしてもらえるよう頼んでいたシーンの最後、青木と時栄のツーショットで終わりましたが、あれっこれはひょっとして?と思ったら、案の定その後2人がいい感じになっていきました。あのツーショットはその暗示だったわけですね。私もよくドラマ見てるから、最近は何気ないシーンの中にも制作側が盛り込んだ意図を読めるようになりましたよ…。逆にちょっとつまらないですけどねw あのシーンにこういう意図を感じたけど、嘘であってほしい…と思っても、嘘じゃなかったりしますからねw 次回はこの青木の横恋慕が山本邸を騒がせるようですが、生き別れになったとはいえ、うらを裏切って時栄との間に子供を作って結婚した覚馬に、時栄を罵倒する資格はないんじゃないのって思った人、多いんじゃないですかねw まぁでも、まだ明治の初め、不義密通は死罪だった江戸時代の思想を、色濃く引きずっていたんじゃないでしょうかね。理不尽ですけどね。


 
ハードナッツ!~数学girlの恋する事件簿~
NHK-BSプレミアム 日曜夜10時~

【あらすじ】くるみは、京南大小板橋教授から「講義中に話を聞いていない生徒に着メロとして聞かせて注目を促すため、不快な音楽を作曲して欲しい」と頼まれる。数日後、再び小板橋を訪ねたくるみは、以前ポーカーに誘われた奈津子からコンパに誘われる。スケジュール帳を小板橋の教授室に忘れてきたことに気づいたくるみは、奈津子と一緒に教授室に戻るが、部屋に入る前、単純だが不思議なピアノの旋律を耳にする。そして教授室でピアノの鍵盤に顔を伏せたまま絶命している小板橋を発見する。

【感想】今回はほんとに数学にちなんだ事件で、なかなか面白かったです。しかし脚本が蒔田ではないw くるみも堤も単純な暗号だと言っていましたが、まぁ確かに単純ではあるけれど、それに気づいたきっかけが、円周率を音階に置き換えた曲というところが、数学者の発想だなと思いました。ただ思ったんですが、白鍵だけだと7種類しか音がないんですよね。円周率には数字が0~9までの10種類が使われていると思うので、あとの3つは黒鍵を使ったんでしょうか? 黒鍵は5種類あるので、それだと12音階の2音が使われていないということになりますよね。何を使っていて、何が使われていないのか、そのへんの説明がちょっと欲しかったですね。あと、ピタゴラスって酷い人だったんですねw まぁでもこの頃の学問って職人と同じような徒弟制度だったんでしょうから(完全に推測ですけど)、師匠が弟子の手柄を自分のものにするなどという行為は、日常茶飯事に行われていたことでしょう。確か有名な画家の絵なんかも、自分1人で描いた絵ではなく、部分的には弟子が描いてたりするんですよね。被害者役の斉木しげるですが、最近は大竹もきたろうもすっかり俳優としての名前の方が上がってしまい、元はコント専門のコメディアンだったことなど、今時の若い人は知らないんじゃないでしょうかね。まだコントはやってるみたいですけどね。ピタゴラスと言えば、今回出てきたピタゴラス音階。いや~、知りませんでした。しかも今の音階とは少しズレていて、バッハやモーツァルトもこの音階で作っていたとか。最後に堤(演奏していたのは本物のピアニストだろうけど)が演奏していたのを聴いて、確かに多少のズレを感じました。確実にズレていたのは「ラ」の音ですね。「ラ」は音叉から出る音でもあり、これがズレていたということは、かなりの違いがあったということです。あとは「レ」も怪しかったですね。しかし私の中途半端な絶対音感では、ここまでが限度でした。そういえば、昔のチェンバロとかで演奏する音楽を聴いた時、何かちょっと違うなと感じていたのは、これだったのかもしれないなぁ。いつどうして今の音階になったのかも、ちょっと知りたくなりました。




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