世の中にはいろいろな職業があり、それぞれ苦労があることと思います。なかでも接客サービス業は直接お客様と接するので想定外の出来事なども起こりやすいのではないでしょうか。私は以前渋谷の某百貨店に勤務していたことがあるのですが、開店時には入口に並んでお出迎えのご挨拶や、フロアへのご案内などを主にやっておりました。

ある日売場の方が騒がしいので行ってみますとおばちゃんがもの凄い剣幕で女性販売員に食ってかかっているようです。売場主任がなんとか事を納めた後、理由をこっそり聞いてみると、上りエスカレーターでやってきたおばちゃんが待ち姿勢で立っていた販売員に「アンタ、今ワタシのこと笑ったでしょう！そうでしょう、ワタシのこと笑ったんでしょう！」と詰め寄ってきたとのこと。その販売員の方はかなりベテランの女性でしたし、話もしたことがありますので、お客様にそのような態度をとることはまずありえません。

このような場合はどこの企業でもそうですが、「お客様相談室」という部署がありそこで対応することになります。
私も１度クレームのお客様への謝罪と代替品をお届けすることを頼まれたことがありますｗ
しかも渋谷から長津田まで…
「繁忙期だからってなんで私が行くハメに…」とか「あぁ～めっちゃ怒鳴られたらやだな…(´・ω・｀)」
などと思いながらもなんとかお宅に辿り着き、恐る恐るチャイムを鳴らすと…「アラァ～、わざわざ来てもらってすいませんねぇ」と穏やかにお許しいただき安堵したものです。こういったお客様は逆に顧客になっていただける場合も多いです。ま、内心は「じゃあ、ブチ切れ電話してこないでよ…」と思いましたが…。

あと、お客様に内容を知られたくないような会話は暗号？のような言葉で話します。
各企業で違いますがうちの場合
お手洗い→スケンヤ（どーゆー意味じゃろ？
お昼休憩→ノジ
午後の休憩→ニノジ
っでした。「〇〇さん、スケンヤ行ってきます～」「ハ～イ」のような会話になるのです。

また、百貨店は外が見えない場合が多いので館内放送で「雨に歌えば」が流れてきた場合、雨が降ってきたことを従業員に知らせており、各売場でビニールカバーの準備をはじめます。あとは夕方以降に特定の曲が流れると、今日の全館での売り上げ予想をクリアできましたよ、なんて合図もあり一同ホッとしたりしてます。

「ご案内申し上げます、〇〇さま××さまが２階婦人服売場でお待ちです（〇〇、××は特定の名前）」という時は、その売場でトラブルが発生しているので、至急向かうように、なんてのもあります。

みなさんも買い物に行かれた際は館内放送を聞いてみると意外と面白いですヨ