新生児取り違えとヒトの幸せ
- カテゴリ:人生
- 2013/11/28 13:26:55
ニュースを見ていたら、考えさせられる出来事がありました。
60年前に都内の産婦人科で生まれた新生児が、取り違えられたことに気づかずに60年後の今になって判明し、裁判になっているというものです。
仮にAさんBさんとしますが、同じ病院で生まれた2人の人生は、余りにも違うものでした。
箇条書きにして整理してみますと、
・Aさんは4人兄弟の長男として引き取られ、裕福な家庭で大学を卒業、親の遺産を引き継ぎ現在は会社の社長。
・Bさんは4人兄弟の末っ子として引き取られ、母は2歳で死去。生活保護を受けながら、家計を助けるため中学卒業後働き始め、現在はトラックの運転手。
・2人とも両親は亡くなっている。
・Aさんの兄弟が、「兄は血が繋がってないのではないか」と病院に情報開示命令を取り、Bさんの居所を見つけて調べた結果、取り違えが判明した。
・Aさんの兄弟は相続無効の訴えを起こし、相続は棚上げ、BさんはAさん宅の長男として登録された。(要するに現在Aさん家は長男が2名状態)
2人のコメントは
Aさん「残念です、本当の両親に会いたかった」
Bさん「悲しいけれど、Aさんもつらいだろう」
というような内容でした。
金銭だけで幸せは量れないものですが、なんとも悲しいできごとですね。一見裕福な人生のAさんですが、兄弟から訴えを起こされたということは兄弟仲はよくなかったのではないでしょうか。そしてBさんを長男と登録されてしまったAさんはこの後どうすればよいのでしょうか。
よくニュースで親族殺人事件などが報道され、「ここが現場の家です」と紹介されると、夢のマイホームを絵に描いたような素晴らしい家が建っていることがあります。そんな家に住んでいても、必ずしも幸福では無いということなのでしょう。
人の幸せとはいったいなんだろうかと考えてしまいました。
そうですね。間違いによって悲しいことがよく起きていますが、病院などがまた同じ間違いをしないことを注意してほしいですね。ただ、その間違いという事実、環境に負けないことがAさんもBさんも大切でしょうね。
わたしには、この出来事はいいことのように思えます。人は①遺伝的決定論 ②環境的決定論 ③主体的決定論で、生きていると言われています。これはどんな人にもあてはまります。ですが、本当に大切なのは、③の主体的決定論だとわたしは思います。遺伝がどうであろうが、環境がどうであろうが、それを正しい道へと作り出すことが出来るものは、自分の選択によるものだと思います。
どんな人間にも劇的に環境が変わることがあります。学校・会社・住む場所・災害・事件。ただ、普通のひとはそれらを普通のことのように気にせずに生きているわけです。そのつど、環境が悪い、遺伝が悪いといっていても、何の解決にもなりません。もちろん、①と②は人生の6割を占める事実ですから、わたしたちに大変な影響を与えるのは間違いありません。しかし、大切なのは③があると理解することです。
金持ちから貧乏になったからって、アフリカの今日にでも死にそうなひとと考えたらなんて、幸せな人生でしょうか。
逆に急にお金持ちになったひとが、人生を壊す選択へと向かう例は多々あります
わたしには、血のつながらない弟がいますが、本当の兄弟よりもその弟がかわいくてしょうがありません。血のつながりを超えて、時間や思い出がそれらをカバーし、③の主体的考えで、さらに遺伝的に違ってもつながれることを証明してくれました
人間はまったく違う異性と結婚をします。兄弟でもなく、生活習慣すら違う相手とです。でも、親の死より、兄弟の死より、友達の死より、そのまったく違う異性の死が一番心をそして、体をも苦しめるといいます
違った家族だろうが、取り替えられたのであろうが、それが彼らにしか体験できない素晴らしい人生なのです。
嫌なことや悲しいことを受け止めれないのなら、どんな環境や人生でも受け止めれるわけがありません
もちろん、間違いやトラブルをおかした病院は、こんなことが二度とないようにしなければいけませんが、だからといって、過去をやり直すことは人間にはできません。過去をよいものだと受け止め、自分には家族が2つもあると喜んで、考えていくしかないのではないでしょうか。現実はすぐには変わりませんが、自分の考えは一瞬で変わることが出来ます。そして、いつの間にか想いは人生をも変えていきます
と、わたしは思います
Bさんは実の弟たちと仲良くしてるそうですね。
でも、取り違えられた先の兄弟とも仲は悪くない。
長男の運命だったものが末っ子に!
不思議です。
運命のいたずら?
で片づけたら失礼ですね。
Bさんは金銭面でかなり苦労されたようだから。
AさんはBさんと会う気はないんでしょうかね^^
ホワイトカラーが 必ずしも 良いとは限りません。 失ったばかりとは 言い切れません。
本当の 御両親 無くなっていたのも 天のはいざいと 言えなくもないでしょう。
金に余裕がありすぎても↑みたいな家族じゃイヤですなぁ
法律上、どうなるんだろな・・・
兄弟には訴えを起こされて、遺産だって奪われてしまいますよね?
Ąさんの弟たちは結構兄の事を嫌ってるますね(~_~メ)
60年たってから、兄弟から、、、
育て方、育ち方って、考えてしまいます。
幸せな心を持っているのが誰なのか、よくわかりますね。
このニュース、確かにものすごく考えさせられます><
うまく言えないんですけれど、訴訟を起こした方はご両親(育ての親で、血はつながっていない)のことをどう思っているんだろうとか、家族で過ごした時間と血のつながりとどっちが重いんだろうとか……私はそんなところに目が行きますが、お金が絡むとさらにややこしくなりますね(笑)
なんともむつかしい……!