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シン・ドラマ汁


ドラマ【相棒12】

相棒12
テレビ朝日 水曜夜9時~
【あらすじ】杉下は、甲斐峯秋から小百合という出版社に勤める若い女性を紹介される。母の遺品から20年前に自殺した文豪・夏河郷士が書いたと思われるノートを発見したというのだ。その内容から20年前の夏河の死は自殺ではなく、当時夏河慈朝庵と呼ばれている豪邸で管理人として働いていた、小百合の父が殺したのではないかと疑問を抱きはじめたという。米沢の鑑定では、ノートは夏河によって書かれた可能性が濃厚だとわかる。杉下を連れて慈朝庵を訪ねる。夏河の死後、篤志家である江花須磨子という女性がその屋敷を買い取っていた。

【感想】今回はいわゆる、大物接待回ですね。今風に言うと、お・も・て・な・しw そのせいかどうかはわかりませんが、今回脚本担当の戸田山氏の筆が、あまり走ってなかったような気がします。なんか、端々に岩下への遠慮が見える本でしたねw 犯人は岩下演じる須磨子でしたが、その動機には切実なものがあり、須磨子への同情を禁じえないストーリーとなっておりました。20年前の犯罪を暴くという展開はよかったんですが、過去の犯罪の捜査は証拠が残っていないことが多く、なかなか難しいんですよね。いくつか疑問点があります。まず須磨子ですが、自分が殺した男が首吊り状態で1ヶ月近くも放置され、恐らく線条痕もわからないくらい腐敗していたのでしょう。そんな家をどうしてそのまま使っていたのか。私なら改装して売り払いますね。警察の捜査は自殺で片付きましたが、万が一証拠が残っていたりしたらいやですものね。あと、何故偽装工作を手伝った管理人が、須磨子が書いたノートを持っていたのでしょうか? しかも自宅に。偽装工作してからでも、一旦家に帰って持ち出すこともできたでしょう。そして、完全に姿を消したことから、須磨子を告発するつもりはなかったでしょうけれど、いざという時何らかの効力を発揮するかもしれないノートを、手元に置いておきたいとは思わなかったのでしょうか。もしくは、一生告発するつもりがないなら、処分すべきでしたよね。何故、家族の元に置いたままにしたのかが、理解できません。内容やメモからして、彼がそのノートを入手したのは失踪する直前だったと思われるので、よもや忘れていたとも思えません。そもそも、何故須磨子はそんなノートを書いたのでしょう。そのへんも説明がありませんでしたよね。あと、妻が酷い目に遭っているのに、それを黙認していた夫や、我慢していた妻の心境も理解できません。妻と離婚して(もしくはそういう体裁をとって)、慈朝庵から遠ざけるべきだったと思います。もしそれで管理人の職を追われるとしても、それはそれでいいんじゃないでしょうか。あんな酷い状態を我慢するより、他の職を探した方がずっといいと思いますけどねぇ。須磨子が、まだ幼い小百合が慈朝庵で遊んでいる姿を見ていることから、そういう状態は何年も続いたと思います。ちょっと信じられないですね…。管理人が失踪したのは、妻をそういう状態から解放したかったという意味もあったかもしれないですが…ちょっと遅すぎますよw また、まだどこかで生きているかもしれない管理人が、今どうしているのかがさっぱりわからなかったのも、疑問点ではないですが、ちょっと不満でしたね。事件自体は古いものだし、さほど謎もなかったですが、登場人物の心理がイマイチ理解できないところが、筆が走ってないなぁと感じさせる要因だったと思われます。まぁ、戸田山氏は元々そんなに微細な心理描写はしない方ですけどねw

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2013/12/06 16:14
詳しくは調べていただけるとわかりやすいと思いますが、
殺人・強盗などの重罪の時効はずっと15年の時期が続いていたのですが、
20年に増えた時期を経て、今は時効がなくなっています。
ただし、時効があった時代に、時効を迎えた事件の時効がなくなることはありません。
須磨子の話では、峯秋は唯一清廉な人物だったということですが、
頭のいい彼のことなので、サロンで何か起きていることは
当時から感づいていたかもしれませんね。
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2013/12/05 22:36
岩下志麻が出るだけでも、凄いと思ってしまいました。
三田佳子以来の大物女優ですね。

話は、ちょっと未消化で、いつもよりは、精彩を欠いていたと思えますが。
私のお気に入りは、石坂浩二の車中場面。
彼は薄々、何かを感じ取っていたからこそ、特命係に頼んだのでしょうか。
事件としては、時効なんですよね(・・?



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