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シン・ドラマ汁


ドラマ【クロコーチ】

クロコーチ
TBS 金曜夜10時~
【あらすじ】受付嬢に襲撃された黒河内は、公安の高橋に監禁されていた。沢渡に反旗を翻した高橋は、首都綜合警備保障の加賀の手を借り350億の"鍵"となるパソコンを奪取したものの、解除に必要なパスワードは沢渡しか知らない。黒河内を仲間に引き入れ、そのパスワードを沢渡から聞き出すよう要求し、黒河内は快諾する。一方清家は、越後検事の自殺の捜査に駆り出されていた。これもまた、桜吹雪会による暗殺かもしれないと考えている清家に、牛井が何の案件について黒河内とともに捜査しているのか尋ねてきた。

【感想】いよいよ大詰めですね。やはり少年Sこと高橋は、沢渡を裏切ってました。その理由は、沢渡が外国の武装集団を雇い、日本でテロ行為をやらせ、それを鎮圧するという計画を立てていたから。ちょっと嘘臭いですが、もしそれが本当だとしたら、沢渡の目的は何なんでしょうね。ただ警察の威信を向上、保持というだけでは、あまりにも危険だし、浪費ですよね。ここで沢渡の考えをもう少し穿ってみると、テロが頻発することで、それに対応するSATや公安などの部署の予算を増額するだけでなく、今はSATや公安やSITなどに分かれている部署をまとめ、テロ対策の専門の部署を作り、そこに権力を集中させる…つまり桜吹雪会を公にするということではないでしょうか。国政に打って出ようとしていたことも、新しい組織を作るためだったのかもしれません。沢渡自身公安にいましたし、そこで彼は部署間の壁により様々な制限を受け、やりたいこと、やらなければならないことがなかなかできないことに、苛立ちを感じていたのかもしれません。つまり沢渡にとっては、それが正義なのでしょう。しかし高橋はそれに反対した。彼も元々は警官の息子であり、警官に憧れていましたが、学生運動が華やかだった頃、警察の限界を見せられ失望し、友人と3億円事件を起こしました。しかし公安にマークされていた彼は、事件後なし崩し的に警察の裏の世界に入っていきます。彼が今の年になるまで、桜吹雪会を裏切ることがなかったのは、積極的か消極的かは分かりませんが、その方針に大体賛同していたからでしょう。しかし今になって反旗を翻したのは、沢渡の野望に対する手段があまりに常軌を逸していたから、なんでしょうね。黒河内は高橋に味方するふりをして、清家を使って加賀を陥れ、高橋の手足を引きちぎりました。高橋は黒河内に降参するふりをして、鍵であるパソコンを渡し、迎えにきた牛井と清家に手錠をかけられ覆面パトに同乗しましたが、2人を出し抜き逃走してしまった。ただ、今までの牛井の言動を見るに、彼も桜吹雪会沢渡派の一員であるのはほぼ確実。ということは、高橋を逃がしたのは沢渡の意志だった? まぁ、沢渡も高橋の口から3億円の事件の真相を警察に語られても困りそうですからね。一方の黒河内は、高橋に渡された鍵を持って、沢渡のいる本丸に乗り込んだ。彼の口から出た言葉は「山分け、雲隠れ」。しかし黒河内もバカではないから、今更沢渡がそれに賛同すると考えているとは思えません。そういえば今回の終盤で、高橋が言っていた「あなた、本当に信用できない人ですね」というセリフが、まさにこのドラマを象徴していたと言えるでしょう。ただその後、高橋は「でも…」と言葉を続けていました。そしてそれまでニヤニヤしていた黒河内が驚愕の表情を見せます。あれは一体何だったのでしょうか。次回最終回、黒河内の目的は一体何なのか、桜吹雪会は一体どうなるのか、3億円事件は解決するのか、実に楽しみですな。




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