三国志熱
- カテゴリ:小説/詩
- 2013/12/15 11:43:51
久しぶりに諸葛亮孔明の「出師の表」が読みたくなり、吉川英治の三国志を求めて押し入れを捜索した。
太くまとめた改装版3冊と、吉川文庫が5~8巻まで見つかり、あれ?と首をかしげる。
たしか三国志って20巻くらいまで出てなかったか?
ないないと押し入れの中の本をほとんど出し、捜索ついでにいらない本をブックオフに売るために段ボールに詰めるなどする作業、およそ3時間。
ようやく気付いた。
吉川三国志は、8巻までしかないことに。
もっと長い、大スペクタクルと脳内で勘違いしていたのだ。
それだけ内容が濃い作品といえる。
出師の表とは、孔明が蜀の威信をかけて最終決戦に臨んだ時に、時の2代目蜀皇帝、劉備の息子の劉禅にあてたお手紙のこと。
後にも先にもない名文と名高く、これを読んで泣かない男子は男にあらずという、歴史に残るお手紙である。
そのため、格調高い古文体で見られることが多く、読むと「ふむふむ、格調高いなぁ~孔明の覚悟が感じられるぜ」と感心はするが、いまいち内容が頭に入ってなかった。
出師の表って、わかりやすくいうとどんなの?
と思い、検索してみた。
すると、Yahoo知恵袋で良いお答えが。
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1089633170
ベストアンサーに選ばれた答えは、ニコ大百科に記載されているものなんだけど、現代語訳に大笑いした。
でも、すごくわかりやすい。
冒頭で、「みんなが蜀に尽くすのは亡き劉備のためであって、お前(劉禅)のためじゃないから!」と言い切るあたり、どれだけ劉禅がぼんくらだったか分かろうというものだ。
言ってることは、とてもふつうなことだ。
彼がどれだけ劉備が好きだったかということと、「劉禅、もっとしっかりしてくれよ」と訴える行数がかなり多い。
天才といわれた彼もまた、一人の人間であり、たくさんの重圧と戦っていたんだなあ。
先代の理想をかなえ、2代目バカ息子を心配する重圧という…。昔も今も、心のお悩みは共通している。
そんな人間臭いお手紙を残して出征した孔明の名シーンは、子供のころに見た人形劇三国志の映像として、いまも強く残っている。
またあの場面を見たいと、DVDを買うか検討中だ。
ちなみに全17巻買うと何万円もするため、観たい場面のある巻だけにしようかと、むらむら、三国志熱が発生中だ。
おぉ~、三国志のネタにここまで詳しくコメントくれた方、初めてです!w
吉川三国志は相当な人気だったようですが、ラジオドラマもあったんですね。それは聴きたかったなあ。
吉川英治は、日本で初めて、みんなにわかりやすく親しみやすい三国志を書いた人のようです。
今常識のように伝えられているエピソードや人物像の数々は、ほとんど彼が考えたといってもいいくらい。
並ぶのは横山三国志(笑)
なるほど、馬超のファンですか。これまた渋いですねww
三国志の武将たちは、戦乱ですからそりゃもう殺戮万歳していますが、曹操は許せないのに張飛や関羽たちは、まあいいかとうなずいてしまうあたり、読む人もえこひいきしてますよね。私もですが。
(最近の研究では、曹操はそこまで非道ではなく、真面目な人だったらしいです)
でも、ほかの作品は未読なのですが、吉川三国志の孔明は、自分の作戦で何万人もの人を殺してしまったとき、残酷なことをしてしまったと泣いている場面があって、これぞ孔明だと感服しましたね。
吉川は孔明の大ファンだったようです。趙雲の描写も多いのがうれしい。趙雲カッコいいです。冷静で度胸もあって、与えられた作戦を失敗したことが一度もなく、最後まで劉備と孔明の力になったという…。男ならこうあるべき。
苦労しないと人間ダメになるもので、阿斗のみならず、魏や呉の跡取りたちも国を潰してしまいました。
劉備たちは戦乱の世が生んだ奇跡だったのでしょう。光り輝いて消える流れ星でした。
知恵袋にあったわかりやすい訳を読むと、孔明の親心がひしひしと伝わってきますね。
頼むからしっかりしてくれよと。劉禅は泣いたと伝えられているけど、実は「ああうっとうしい」とか思ってたりして。
あっさり彼が降伏したせいで、姜維たちも無念のうちに処刑されてしまったし、蜀も滅びました。
彼だけのうのうと生き残って余生を送ったために、蜀ファンの間では「長坂で死んでおれば」と語られるくらい?(笑)
お褒め頂きありがとうございます^^
この軍師の服はフリマでゲットしました。白羽扇じゃないのがちょっと残念ですが、とても気に入ってます^^
三国志はいろんなメディアであるけれど、吉川英治三国志はラジオで聴いたかな?
ちなみに私は横川光輝三国志全60巻(くらい笑)を読みましたとも!(笑)
馬超が好きですとも!(聞かれていない笑)
曹操をして、ひぃ〜!と言わせた男ですからね♬
ちょっと猪突猛進だ…けど…
阿斗ちゃんは、姜維にも守れなかったアカン子ですからね(笑)
でも、趙雲が全力で守った阿斗ちゃんには、もっとがんばって欲しかったなあ…
孔明もさぞ悔しい思いをしたでしょうね…
三顧の礼で迎えられて以降、主君たる劉備に本当にこころを尽くして仕えた彼だからこそ、歯がゆくて出師の表を阿斗ちゃんに残したんだと思います。
ああもう…またぞろ三国志読みたくなって来たじゃないすか(笑)
最後に…
蒼雪さんの孔明コス、ハマってますね〜!
すごい!ヽ(*⌒▽⌒*)ノ