走れよ…メロス。
- カテゴリ:小説/詩
- 2014/02/06 04:31:24
すばらしいw
http://www.rimse.or.jp/project/research/pdf/work03.pdf
きっと、太宰は距離の計算なんてせずに位置関係を設定し、脚色して書いたのだろうけど。
最後が、必死なら、すばらしい友情物語ってかw
蹴飛ばされる犬、蹴られ損である。
こいつが時間にもう少しルーズじゃなければ、きちんとよけてもらえたかも知れぬというのにw
いや、こんなだらけてる奴を信じて、ノコノコダラダラ帰ってきたって事実だけで、「俺を殴れ」とは、セリヌンティウスはかなりのお人よしである。
体調、怪我、直線距離じゃない、妨害に事故。計算どおりにならないとはいえ、諸条件を悪く設定しても、その時代にその地域で生きてた人なわけで、戻るときには本人が余裕だと残りの道のりを見積もっている。
期限を守っても、待たせるって事は、「あれ?俺身代わりかな。やっぱり」って不安を時間ぎりぎりまで押し付けるってことであって、設定条件を満たしても、巻き込んだ相手をかけらほどでも大事に思う相手に対しては失礼極まりない。
…我に返って地図でも見た日には…あいつなんであんなに疲れた顔で戻ってきたんだろってことに気がついちゃうはずである。
大事なことは人事を尽くすことではない。頑張ったっぽい芝居と、演出だ。
生きることは人生という舞台で、大芝居を打ち、人をテイよくだますことである!
と、思ってかかれたものだったら、ヤラレタって感じだ。
元から、誠実とか、堅実とか、誠意とか、そういう言葉の似合わない作家ではあるけどもw
そういうのは中学校の卒業証書と一緒に捨ててこいと。
言ってることと結論とやってることがおかしいってのはどういうことかと。
いやそこで終わればいいんだけど、その論理で人様の労働の成果大上段から批判って、おかしかろうと。
ましてやそれにくわしいですねー。べんきょーになりました?営業妨害とか、名誉毀損とか、いうんじゃね?それ。
元ネタは、そういうのがあったのなら、パクりの可能性もありますなぁ。
漫画はしらないし、空想科学読本はもっと荒唐無稽なのを題材にしてるイメージがあったんだけど。
疑い始めれば、最初のトリガや、卵を立ててみた人は違うのかも知れないけど、そういうのがバレれば、痛い目見るの本人ですし、得られるものを考えれば、素直に自分で能動的に作ったんじゃないかと思うんだけど。
耳の聞こえない云々がちょっと騒ぎになってる昨今ですが、ベートーベンさんだって、世間が思われてるのと症状の出方はちょっと違ったらしいですし、大事なのは「作品のでき」なのに、肩書きで音楽買うからちょいと面倒なことになるんじゃないかと。
この辺りは当事者の責だからなんとも。難癖はいくらでもつけられるし疑えるけど、それはやってみたネタ元があるからそういう遊びもできるので、燃料とかネタって意味でもこれでいいんだと思う。
実際には、計算どおりにいかないことは多いし、現代人にあの距離はそれなりにあるわけで、舗装されてようとなんだろうと「芝居じゃなく疲労困憊した姿」を映像にできるから手っ取り早いとは思う。が、ゴールできなくても身代わりに死ぬ奴が居るわけでもなし、お疲れさんとは思うけど、その姿の意味は別に見出せない。というかアレはアレでいろんな意味で卑怯。本人が疲れてるのは事実だろうしなw頑張ったように見える絵と、最善の行動をしたことは別であるし、のんきに「間に合えばいいや」的なことを吹かしてる時点でメロスはどっちにしろクズだと思うけど、脳筋だから、これはこれでしょーがない。「だから」川泳いだり山賊が出たり天罰が落ちた…のかもしれないが「走って早く戻ろうとした」形跡が無いところが実速度より今回は問題だとも思うw走っても動けなくなればその限りでもないけども。
なんとメロス遅いよな~って話はだいぶ前の「空想科学読本」でもネタにされてたしな。パロってる漫画も出てるし。自分は最初パクリじゃないのかってのを思ったのよね。
どっちにしても、夏の読書感想文で文部大臣賞とか取れるとも、内申書が上がるとも思えない題材なので、塩野直道財団に送った中学生君は世の中の事判ってると思うし。これをしっかり選んだ財団の審査員もやるジャンとは思うです。
24時間テレビの24時間100kmマラソンも時速5kmでテクテク歩けば20時間で100kmなのにと思うんだが。それを言っても受けないし、実際そんなことしたら視聴率取れないのは明白だし。タイムリミットぎりぎりにヘロヘロになって辿り着くドラマがいつも見られるのは。やらせなのか、演出なのか。それを泣いて感動するのを「安い感動」って切り捨てるのも簡単では無いってのがな。なのよ
まぁ「こくご」ってのは「書いた奴が言いたいこと」を読み取るものなので、書いた奴が正義的なところもあるわけだが、それが正しいとは限らない。
話として「盛ってある」所じゃなくて、起きた事象を、ピンポイントに抽出して、「で、それって実際はどんなこと?」って確認する。無粋って言い始める人も居るかもしれないけど、これもひとつの立派で素直な着眼点だと思う。
実際、自分はやってみようとは思わなかったし、これは文学だからまぁいいようなものの、そうじゃないものだって、で?どういうこと?って簡単なことが見過ごされることもある。
だから、素直に「気がつき、調べ、やってみる」って凄くすばらしいことだと思う。
これが正解で答えなのか?といえば、根拠が曖昧な部分もあるので、結論含め必ずしも正しいとはいえないんだけど、それは、見た人が突っ込んでどうだったんだ?ってまた考えれば良い。
現実の速度を考えれば「ずいぶんと話盛ったなぁ…」って具合なのは確かなのだが、これはこれで、この作品のひとつの側面だと思うのですよ。 で、気にも留めなかったことを「考えてみた」発想に「乗って茶化した」だけなんだけどね。速度的には、速かったとは思えない結果になってるわけで。
メロスを思いついた経緯ってのは結構有名だと思ってましたが... こちらをどうぞ。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%B5%B0%E3%82%8C%E3%83%A1%E3%83%AD%E3%82%B9
仮に逃げられても、見せしめで、人質を処刑すればいい。
王にとっては、どーせ死にに戻ってくることも無く、こいつは無駄に死ぬんだろうなwっていう実験である。
「誰が死んでも誰が生きて」も関係ないのだからそこに慈悲は無い。
メロスにとって、都合が良かっただけで、どうせ帰ってこないで、こいつが死ぬんだなと思ってやってる。
むしろ、こんな茶番に感化されることの方がよっぽどどうかしてる。
最低限のことをして、必死に戻ってきたわけでもなく、だらだらぎりぎりに仕方なく戻ってきたら、「つまんねぇw」と思いこそすれ心動くなんてありえないんだが。ま、約束どおり、コレを始末すりゃいいか以上のものがあるって事が実は大した経験してない王なんだろうと思わなくもない。
まともな神経なら、わざわざ身代わりになった奴を見殺しにしてのうのうといき続けるほうがつらかったりするわけだが。
件の文章で大事なのは、どんなに演出で書きたてようと、「小川を飛び越え犬を蹴飛ばし」なんて疾走感あふれる必死さは、彼の二日間には無かった。それが、計算によって暴かれたことだ。
「国語」的には、友のために必死に走ったメロスが、物理の世界では、実は時間ぎりぎりまで、だらだら歩いていた。
元から、作り話ではあるが、最初の意図と異なり「表現ほどのものは無かった」という結果が導かれているそのギャップが、笑いどころであり、面白みであり、ネタなのだけど。
結果から言えば底意地の悪いことはいくらでも言えるんだけど、「具体的にはどういうこと?」って考え、シミュレートしてみる。計算するだけなら多くの人ができるし、難しいことをしてるわけじゃないけど「多くの人が気にも留めないこと」でも「確認してみる」っていうその視点は、やったもん勝ちとはいえ、すばらしいと思うし、ただしいと思うよ。
そもそも、「人を信じれない」王様が・・・
確か「妹の結婚式」だったかの為に、「人質残して」でも「行かせてくれる」なんて「慈悲深」くないか?
って、中学生くらいの時代に思った気がします。
設定が間違ってなければ・・・現実問題、犯罪犯した兄に来て欲しくないだろうな
最後は殺しが・・・無罪放免になってた気もするし(;一_一)疑問の残る作品だった気がするわぁ・・・