諸君　私は眼球が好きです
諸君　私は眼球が好きです
諸君　私は眼球が大好きです


瞳孔が好きです
虹彩が好きです
角膜が好きです
硬膜が好きです
水晶体が好きです
毛様体突起が好きです
視神経円板が好きです
網膜中心静脈が好きです
網膜中心動脈が好きです

光受容器が　散在性視覚器が
眼点が　　　　杯状眼が
窩状眼が　　 水晶体眼が
単眼が　　　　複眼が


  この地上で発生したありとあらゆる眼球形態が大好きです

光が角膜によって屈折され瞳孔を通過し最後に網膜へと投射されるのが好きです
光や角度によって僅かに色が変化する虹彩を眺めている時など心がおどります
　　　　　　　　　　　　　　　  　
幼い少女の所持する紅色の鮮やかなが眼球を恐怖の色で染まるのが好きです
悲鳴を上げて逃げ惑う人々から抉り出してきた眼球を机に並べた時など胸がすくような気持ちでした

剣先を砥いだペーパーナイフが人の眼球を蹂躙するのが好きです
恐慌状態の部下が既に息絶えた敵兵の眼球を何度も何度も刺突している様など感動すら覚えます

不要になった兵達の眼球を小瓶に吊詰めて並べ上げていく様などはもうたまりません
泣き叫ぶ捕虜達が私の差し出した手の指先とともに金切り声を上げ眼球を抉り取られにじたばたと暴れ周るのも最高です
　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　     　
哀れな抵抗者達が雑多な小火器で健気にも立ち上がってきたのを印や能力で頭を木端微塵に粉砕し、眼球のみを採集する時など絶頂すら覚えます

眼球がホルマリンの脱色作用に滅茶苦茶にされるのは嫌いです
必死に守るはずだった眼球が白濁し元の色味が失われていく様はとてもとても悲しいものです
ふとした弾みの不注意で眼球を腐敗させてしまうのは嫌いです
　
無能で使えない部下に取り落とされて地べたを眼球が転が転がされるのは屈辱の極みです

諸君　私は眼球を宝石の様な眼球を望んでいます
諸君　私に付き従う下級兵及び新兵の諸君
  貴方方は一体私が何を望んでいるか分かりますか？

更なる眼球を望んでいますか？
情け容赦のない狩猟のように採取する事を望んでいますか？
実力策略の限りを尽くし三千世界の鴉をも殺す嵐の様な採集を望んでいますか？
_{アゥガ　　　               アゥガ　　　　　 アゥガ}
『眼球！　眼球！　眼球！』
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　                 ザメェン
よろしい　ならば採集です

私達は満身の力をこめて今まさに振り下ろさんとする刀です
  だがこの暗い闇の部屋で半世紀以上もの間堪え続けてきた私はにただの眼球ではもはや足りません！！

希少な眼球を！！
一心不乱の大捜索を！！

私達はわずかに一個大隊　千人に満たぬ兵に過ぎません
  だが諸君は一騎当千の古強者だと私は信仰しています
  ならば私達は諸君と私で総力100万と1人の軍集団となる

我々を忘却の彼方へと追いやり眠りこけている連中を叩きき起こしましょう
髪の毛をつかんで引きずり降ろし眼を開けさせ思い出させましょう
彼らに恐怖の味を思い出させてやりましょう
彼らに我々の瞳を奪われる恐怖を思い出させてやりましょう

天と地のはざまには彼らの常識では思いもよらない事があることを思い出させてやりましょう
　　　　　　　     カ_{ンプグルッペ}
一千人の兵士の戦闘団で眼球を取り尽くしてやる

全フラッペン　発動開始　旗艦デクス・ウキス・マキーネ　始動

離床！！　全ワイヤー　全索引線　解除
「最後の大隊　大隊指揮官より　全空中艦隊へ」
目標　紅玉本土　首都上空！！

第二次ゼーレーヴェ(海驢)作戦　状況を開始せよ

征きますよ　諸君

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なんか、すいません