イヤホンケーブルをスピーカーケーブルにする 続き
- カテゴリ:日記
- 2014/03/05 21:53:46
やはり、そんな事は止めときましょう。w イヤホンケーブル、スピーカーケーブル、名が冠されてるのはそれなりの理由があるってこったね。
コメントに書くには長過ぎだし、もったいないと思ったので日記へペタリ。
今どきのイヤホンケーブルは大抵ポリウレタン線ではんだ付けが大変です。なので、はんだ付けに難があったんじゃないかと意見が来たのでちょっと調べてみました。
髪の毛よりも細いイヤホンケーブルの芯線(ポリウレタン線)は手持ちのイヤホンをバラセば良く判ると思うけど、写真とかではその細さがピンと来ないですね。
http://msr-signal.jugem.jp/?eid=24
1. キャリブレーション
テスターのみ: 0.4Ω
0Ωへのキャリブレーションは出来ない安物デジタルテスターです
小数点以下一桁はコロコロ表示が変わってるし、正直あまり当てにならない
2. スピーカー込での抵抗値測定(スピーカーケーブル)
タイムドメイン ミニ(左)純正(長さ2m): 4.6Ω
タイムドメイン ミニ(右)+ソニーありもの(長さ2m): 4.5Ω
見た感じほんの少しソニーの方が芯線が太く見えますが、ソニーはメッキのより線だし、純正もより線なので最終的な導電体の断面積に違いがあるのかどうかは判らない。なんにせよ純正とソニーでの直流抵抗値の違いはほとんど無いのは間違いない。
ついでに書くとタイムドメイン ミニのスピーカーユニットは公称インピーダンスが4Ωなので、直流抵抗がほぼ4Ωなのは間違いなく。スピーカーケーブルの直流抵抗値も0.1Ω近辺と思われます。
3. スピーカー込での抵抗値測定(イヤホンケーブル)
タイムドメイン ミニ+百均モノラルイヤホンケーブル(4m): 9Ω後半
うろ覚えですが当時導通チェックの為に抵抗値を計って10Ω近くあったのでびっくりしたものです
こうやって抵抗値を見ると音量が小さくなるのも当たり前な話やな。せっかくのアンプからの出力が半分はケーブルで無駄になってる事が判る。
わざわざ百均モノラルイヤホン買って来たのは iPod 純正イヤホンの長さでは不満があったからです。それに見た目二線平行線だったので、芯線は普通の裸導線だと期待したのもある。甘かったわ。w イヤホンチップ、ミニプラグへのはんだ付け時に絶縁を難しく考えないで良いので、工賃削減の為にポリウレタン線を使ってるんでしょう。組立工賃が原価の中で一番高いのは想像に難くないよなー。
4. iPod 純正イヤホンケーブル単体の抵抗値測定(イヤホンケーブル)
iPod 純正イヤホン(右)ソースのみ(長さ1m): 1.7Ω
iPod 純正イヤホン(右)グランドのみ(長さ1m): 1.5Ω
グランドは途中まで左側と共通なので導電面積を大きくしてるとかしてるのかなと思ってた。なのでもっと抵抗値が低いかと思ってましたがそんな事は無かった。ミニプラグは外してませんし、丁寧にイヤホンのイヤー部分をバラシてはんだ付け箇所で抵抗値を計っているので、自分のはんだ付け技術不足は無関係と判断してます。
5. 考察(笑)
iPod 純正イヤホンケーブル(長さ1m)ですら往復で3Ω以上の抵抗があることがはっきりしました。なので、百均モノラルイヤホンケーブル(4m)のはんだ付けがうまく出来てなかったわけではないと結論できます。改めて書くけど、音量が小さくて当たり前。やっぱり単に聴いただけで頭を捻ってるよりは、きちんと調べた方が納得がいって善いよね。
こう見て来るとカナル型なんかのイヤホンが公称インピーダンス30Ω以上が多いのはイヤホンケーブルの抵抗値の大きさの影響をなるべく受けないようにする為の方策なんだろうなと思い至りました。いやまあなんでイヤホンやらあんなに抵抗値が高いんやろうかとずっと不思議だったんですが、当たり前だけどしっかりした理由があったんやなー。
しかし、イヤホンケーブルとスピーカーケーブル予想以上に抵抗値に差がある事にびっくりですわ。こんな風に数値を見せつけられると、繋がってりゃ善いってもんじゃないとひしひしと思う。