Nicotto Town


ま、お茶でもどうぞ


ものしずかにすすみゆくこころ


ある日、地元紙のローカル面を見たら、同級生が大きく取り上げられていたので、びっくりした。

最初、写真を見ても誰だかわからず、名前と年齢を見て、おおっと食いついた私。
そういえば、おもかげが。そうか、地元で元気にやってるんだな…と、しみじみした。

大きめのデザインの賞で、入選したとのこと。
結果的にはあくまで入選、グランプリではないのだが、静かな実績をそこに感じた。
作品も、おとなしめで優しい雰囲気。昔の彼のものとあんまり変わっていない。

高校の美術コースで共に学んだ間柄だが、わりと明るくてふざけたりもし、よく先生に注意されるようなやつだった。
私立高なので、学費さえ払えば入学できるため、学力はさほどでもなく、私もよく宿題のノートを見せてあげていたっけ。

美術の道に進んで、なおも続けていられる人はとても少ない。
大半が挫折するか、別の道に進む中、彼は高校の時に選んだ進路を地道に歩き続け、今はデザイナーとして生きている。

ああ、あいつがなあ…と、私はなんだかうれしくなった。
おそらく彼は、同期の中で数少ない、アーティストであるだろう。
きっと恩師もこの吉報を見て喜んでおられるにちがいない。
教えられたことが、今も生きて。
一生の仕事として続けていられるというのは、まさに天職なんだろうと思う。

級友の写真からは、以前よりもまるい雰囲気が見えた。
自分の好きなことを自分なりに続けていく喜びのようなものが、ほんわりと包んでいた。

私はもう、美術を糧とする道からは遠く離れてしまっているし、夢をかなえたかと言われたら、そうでもない。
けれど、何かを続けて前を見続けていたら。これから先、いいこともあるかもしれない。
私でも何かできるかもしれない。
そう思えた。

あと、私はやたらと自分に厳しいのだけど、彼を見習って、もう少し自分に優しくしてやろうとも思った。
がつがつむち打って坂道を上るより、景色を楽しんでゆったり歩いたほうがいい。
何か結果を無理して出そうとするのではなく、たとえ結果が出なくても、最終的に、まろやかな人間になれていたら。
それで合格なんだろうと思う。

アバター
2014/04/03 10:29
ふうこさん、曲のご紹介ありがとうございました^^

すいません、まだ検索してなかったので助かりましたw
動画見てきました~。澄んだ声に優しい歌詞。心に響きました…ちょっと泣けた^^

マタニティ雑誌に紹介されていたんですね。きっとこの曲を入れた編集者は、妊婦さんのつらさを理解していた人なのかも。いろいろ不安もありますからね。

私も中年になって、あとどのくらい人生いきられるのかなってよく考えるんですが。
できそうなことを数えてみたら、驚くほど少なかったです。
亡くなった私の祖父は読書と絵を描くことが好きで、私もそれに似て、やはり読書と絵が好きです。
でも祖父はだんだんと絵を描かなくなり、なぜかと母に尋ねたら、「歳だから」と。
老いていくにつれて、趣味に意欲が湧かなくなってきたんだと知らされて、とても寂しい思いがしました。

自分はそうならないとは限らない。では、そうなる前に、やりたいことやっておこう、と。
たとえお金にならなくても、自分が楽しければいい。そういう気持ちで、ニコタで小説やブログ書いてますね^^
ふうこさんも、もっと自由に描いていいんじゃないでしょうか^^
アバター
2014/04/03 06:39
そうなんですよねぇ、自分は自分、自然体で過ごしたいなぁ…。
蒼雪さんの言葉のおかげで、
描けない時期から抜け出せそうです^^

夏川りみさんのこの曲、載せますね。

https://www.youtube.com/watch?v=_WUGDIRk8nk

マタニティ雑誌の付録のCDで、オルゴール曲とこの曲が入ってたんですが、
それは、作詞作曲の宮沢和史さんとデュエットでした^^
アバター
2014/03/20 00:41
ハルさん、コメント感謝です。

人柄の穏やかさって、その人の余裕の表れだと思うんです。
よく、初対面の人に「今まで何をやってたんですか?」「ご結婚は」って無遠慮な質問をする人がいますけど。
あれは、自分との共通点を持つためのテストであり、線引きなんですね。
質問された側に引け目があると、なんだこいつって腹も立ちます。
でも、自分は自分と思えることで、そのむかつきも自然と消えるものなんですね。

私の同級生に嫉妬しなかったのは、彼の影の努力を察することができたからかな、と。
まあ、彼の場合実家がわりと裕福なので、ぎすぎすした苦労をしてこなかったから、ゆとりある表情だったのかもなあ。
でもデザイナーって他人から多かれ少なかれ批評される仕事なので、大変じゃなかったはずはないんですよ。

自分に厳しい人って、他人の欠点も許せないんです。自分を認めてあげられないしるしなんですね。
だから、よく話題になるいじめとか、親が子どもをせっかんするとか…あれは弱い自分の投影をつぶそうとするからです。
他人にも優しくするっていうのは、いい意味での黙認なのかなと。全てを認める勇気、かな…。

なんかね、そういうあちこちの視点でものごとを見ると、いろんな立場がわかってきますよね。
そういうのが、思いやりってことなんじゃないかと思います^^
アバター
2014/03/19 20:34
以前にも書いたけれど、私も同級生が有名になって、性格が丸くなったなあ…と感じるひとりです^^
ああ、このまるさがあれば、今も友達でいられたのになあ、と…

最後のくくり。
ほんと私もそう思います^^
私のここの友だちも言っていた『他人に甘く、自分にも甘く』という言葉。
同じ意味なのだと思います。
私も割と無駄に自分に厳しかったですが、それをやめたら甘えん坊将軍になっちゃいました(限度を知ろう笑)
自分に厳しいひとほど他人に優しくて、そんなに頑張らなくていいよって、よしよししたくなります^^
アバター
2014/03/16 13:01
ふうこさん、コメント感謝です。

ですね、今の自分が不足だとわかっていればいるほど、まわりの人の活躍を見て焦ったり、嫉妬したりしますね。
でも、自分は自分なんだと思えれば。比較しなければ、自然と人の喜ばしいことも、嬉しい気持ちで受け止められますね^^

余計なことを考えて描けなくなる。それは誰しもあることです。私も、小説や絵など、他人の評価に怯えて書けなくなったことが何度もあります。
うがーって追い詰められるくらい落ち込んで、でも今もこうして書けているのは、ひとりでも作品を見てくれたりするみんなのおかげ。
これからも心がダークゾーンに入ることもあるけれど、自分はちゃんと頑張っているんだ…と認めてあげられれば、焦る気持ちも消えていく気がします。

夏川りみさんの歌は知らなかったです。良い歌ですね、動画にあがってないかな?調べてみますw
アバター
2014/03/16 01:17
同級生のニュースで心が温まるっていいなぁ~。
私の後輩は、デザインの仕事をやめたあとも、
年賀状で毎年「今年はこんなアートに挑戦する」ってことを書いてきてくれるんですよ。
それに触発されて自分も描けばいいのに、
見るたびに生き生きしてる後輩が羨ましくて…。焦りを感じたり。
高校の頃は楽しんで描いてたのに、今は余計なこと考えて描けなくなってるような気がします。

むち打って坂道を…ってとこで、
夏川りみ「愛よ愛よ」の歌詞を思い出しました。
「遠く遠く登る坂道 足を止めれば追い越されてく

重い荷物一人でしょって 息を切らせば先を越される
急いで行けば短い命 のんびり行けば長い道のり」

たのしい気持ちでゆるゆると…そうできたらなぁ^^
アバター
2014/03/16 00:27
じゅらさん、コメント感謝です。

自分のことじゃないけど、わがことのように心が温まりましたね~。結婚もして幸せそうだし、良い人生送っているなあと思います^^

おっしゃるとおり、一度の人生で自分をいじめて終わるのはもったいないですよね。
せっかくなんだから、何かしらに楽しい気持ちを見つけて、ゆるゆると過ごしていくのが良い生き方なのかもしれません。
アバター
2014/03/15 16:45
ヾ(( =゜Θ゜=))ノおぉ。。。っ♪

すってきな出来事に出くわしました (ღˇ◡ˇ)人(ˇ◡ˇღ)ねぇ~っ❤

ほんとに・・・自分として生きていられるのは
今の命がある限り・たったの1回だけ!

そう思ったら とにかく自分ってものを大切に思わなきゃ
って 最近 とみにそう思うの( ≧▽≦)ノダァ-ッ♪

人にも自分にもまろやかぁ~にって やっぱ 理想だわよねん♪(*˘︶˘*) 



月別アーカイブ

2023

2022

2021

2020

2019

2018

2017

2016

2015

2014

2013

2012

2011

2010


Copyright © 2025 SMILE-LAB Co., Ltd. All Rights Reserved.